歴史を騒がせた女たちシリーズ
永井路子/文春文庫

歴史を騒がせた女たち 外国編
歴史を騒がせた女たち 日本編
歴史を騒がせた女たち 庶民編
歴史を騒がせた夫婦たち
新・歴史を騒がせた女たち



 歴史上に名を残す女性たちの列伝。「新〜」を除いて、文庫本1冊にそれぞれ約30人〜40人という人数を紹介している。それも実在の人物のみならず、神話上の人、説話に名を残すだけの人など対象も幅広い。ほとんど駆け足で人生を追っているのだが、それでいながら生きた彼女たちのイメージは豊かに鮮やかに伝わってくる。
 どこの国でもなんとなく影が薄くなりがちな女性たち、ことに日本では名前すら伝わらないことも多いが、この本の中では彼女たちが主役。逆に偉業をなしとげた男性陣のほうが影が薄く、意外な一面が楽しめる。
 なみきが最初に読んだのは「外国編」で、小学4年か5年。母親のおすすめだった。学校で歴史を習うより前に出会えたのでラッキーだったと思っている。歴史は人間が作ったのだということがわかったような気がするので。