甲子園の空に笑え!
川原泉/白泉社



 少女漫画のはず。
 九州のどいなかにある豆の木高校の部員9人の野球部が、生物教師広岡真理子を監督に迎え、部創立以来の宿願「1回戦突破」を果たし、のみならず甲子園までたどりつき、さらに大活躍もしてしまうという話。
 気楽にのんきに淡々とした豆の木高校のチームカラー。それを自然体でできるのは、結構難しいことのように思います。
 ちなみに私はこの作中の広岡監督の「バットは短く持って鋭く振りきる。それで運良く当たればどこかに飛ぶだろーさ」というせりふがとても気に入っています。「人事を尽くして天命を待つ」を思いっきり平たく言ったらこんなもんでしょう。