暑い日でございました。開場が40分遅れたのは結構つらかったです。でも皇居のお堀端は風がサワヤカでした。蝉が鳴いてるし。九段会館を初めて至近距離で見て、「なんて偉そうな建物…」と感動(?)しましたのことよ。おまけに開場前の行列の長さが感涙ものでした。「この方々全部! 昭乃さんのファンなのね〜」と最初から最後まで嬉しくてもう。
当然ながら開演も30分ほど遅れました。舞台背景に大きなスクリーンがあり、シンプルな字体で「AKINO ARAI」の文字が浮かぶ前をミュージシャンの皆様の登場。少々緊張気味の昭乃さん、まずは「スプートニク」。ドラムとベースが強調されたアレンジでちょっとびっくり。スクリーンには宇宙っぽい映像が映されました。以後イメージアート的な映像が繰り返し流されて面白かったです。
最初のMCで、まず「開場が遅れてごめんなさい」とのお言葉。理由に言及はされなかったのですが、かわいかったのですべてOK! かわいいといえばこの日の衣装は、ノースリーブで胸元が強調された夏っぽい感じのものでした。このためか昭乃さん、くるくる回ったり腕を振り回したり、常になくオーバーアクションが多くてとっても楽しそうでした。
最初の3曲を新譜から披露した後、Keyに移動して「空から吹く風」、「小鳥の巣」。で、「アトムの光」…アレンジが決して過剰にならない曲ですね。聴くたびに涙が出ます。ここの3曲はメリハリ利く中でもしっとり聞かせるアレンジで、「愛の温度」「Flower Crown」と、個人的に好きな曲が続いてラッキーでした。
ここから立ちマイクに移動して、「VOICES」からタイトルのわからない曲へ。このタイトル不明曲の背景映像が、針飛びレコードのような繰り返し映像で(一定時間風景をなめるとスタート地点に戻って同じ映像を流す)、ちょっと座りの悪い感じが曲にぴったり。何か始まりそうな予感をはらんだ静けさが生まれます。期待たがわず、続けて「Reincarnation」へと歌い上げます。軽くMCをはさんで、「願い事」から「ガレキの楽園」まで一気! という感じでした。
とにかく楽しそうな昭乃さん。名残惜しそうなお顔でKeyの前へ。最後はアルバムタイトルの「降るプラチナ」。ここで何か降らないかなー、と手を握って待ち構えておりましたが降りませんでした…ので、頭の中で雪とか雨とか降らせながら聞きました。なんだか本当に泣きそうな感じです…。
アルバムの中でも派手系(って言うのかな)の曲がなかったなーと思ったら、アンコールでありました「Reve」。昭乃さんで立って踊れる曲! というのも珍しいです。舞台上でくるくる回る昭乃さんは、上でも書きましたがほんとにかわいかったです。手拍子で盛り上がった後のMC、「このまますんなりいくと思ったら大間違い」…笑いも取ります。最後はやっぱりしっとりと歌い上げてくれました。
アルバム発売後、こうした形式でのコンサートは初ですが、かなりかっちりした感じのステージとアレンジでした。昭乃さんの語りがほどよくボケていて ^_^;) とても楽しかったです。