…反則…っ! 五島プラネタリウム12月の特別企画、「20世紀の最後に贈る惑星の歌」のラインナップったらありませんわー! 毎週土曜、渋谷に私の煩悩が吹き荒れる…ふふふ。プラネタリウムの名物解説員村松さんを話し手に、CDを聞きながら星空を楽しむ夕べ。今回の企画の初回を飾ったのが昭乃さんです。CDコンサートなので生の歌は入りませんが、この日は昭乃さんご本人がゲストとしていらしていました。
プラネタリウムという擬似的な夜空のもと、日の入りのテーマに「VOICES」が来たってあたりがすでに反則です(何が…)。穏やかにリラックスして、という企画でもありますが、狙いたがわず、ため息をつきたくなるような気持ちのいい空間がそこに出来上がります。前半の夜空は北半球の冬。堂々たるオリオンの輝きが目を奪います。
途中で昭乃さんと村松さんのトークコーナーがありました。昭乃さんは小学生のとき一度五島プラネタリウムに来たことがあったそうで、お声もちょっと感慨深そうな感じでした。星にちなんだ話ということでしょうか、この前にでた「降るプラチナ」から「スプートニク」の話題になりました。スプートニクのライカ犬の名前のことや、ビクターの担当さんがこの犬にとても思い入れがあって、泣きながら話していたことなどなど。映画を見た人もそれなりにいそうでしたが、そこここに頷いているような感じの人(気配だけ…暗くて見えないので)がいらして面白かったです。
後半は「プラネタリウムならではの空」。南半球から見た空をぐるーっと大きく回ってみたり、惑星についての解説があったりしました。火星の有人計画の話から「美しい星」がかかったとき、なんだか曲に向かって頷きを返したくなったのは私だけでしょうか…。夜明けにいたって「遥かなロンド」、私に泣けと言いたいのかー! と問いたくなるような美しさでした。うっとり。
誰かと同じ場所で同じ空を見あげて同じ曲を聴いているという、あたりまえのようでいてあたりまえではない空間。昭乃さんの曲で、昭乃さんのファンの人と一緒に共有できたことをとてもうれしく思います。