さて、Bプログラム。この日会場に到着したとき、ロビーと客席で見慣れぬお人形を持っている方がいらっしゃいました。蒼い帽子の、エセ中国人のような顔をしたそのお人形が、この青山円形スペシャルファイナルを席巻したラーメン天使でした。アンパンマンのキャラクターだそうです。最初にこれをプレゼントした方、後の大増殖に繋がると想像していらしたでしょうか ^_^;) AQさんに似ているかとこのとき聞かれたら、私は「雰囲気がなんとなく」と答えたでしょう。でも今では「そっくりうりふたつ! 縮小コピーみたい」と思っています。刷り込みって恐ろしい…。
ピアノのみのしっとりした「うさぎ」の後でAQさんが登場されましたが、帽子の後ろにラーメン天使がしっかりくっついていました ^_^;) この人形を称して「AQ(小)」と呼ぶらしいです。でもこれ、MCとか和やか・明るい系の曲のときは良いんですが、シリアス・しっとり系の曲のときには…目に入れると我に帰ってしまう、気付け薬のような役割を果たしてしまいました ^_^;) 慣れてしまえばかわいいものですが。
今回の101人スペシャルは、Cプログラムのオールリクエスト以外は特にテーマを定めていないという谷山さん。セクションごとに小特集を組むことにしたそうで、最初のテーマは「り」。は? と思ったら、「タイトルの最後に「り」がつく曲」とのことでした。これ以外に共通点の無い選曲でしたけれども ^_^;) このあとのMCで、また101人の歴史を振り返るコーナーがありました。「谷山浩子の原点をさぐる」。やっぱりぎりぎり最後に近いビートルズ世代でいらっしゃるようで、昔はビートルズやグループサウンズから選んで演奏したこともあるとか。よさそう…。
次の小特集は「つと」、正しくは「っと」で3曲。外来語が入るタイトルの曲だからでしょうか、今度の3曲は傾向が少女の謎に満ちているという共通点があります。新曲の為か、「ダイエット」が気合入ったかんじでした。少女って潔くってかっこいいよねー、と頷きたくなるめりはりの利いたアレンジでした。
さて、ここでゲストお二人ご登場です。渡辺さんは、ぱっと見て最初に思ったこと、「痩せた?」でした(すみません〜)。渡辺さんは101人スペシャルでしょっちゅうお見掛けしましたが、出演率80%くらい行っているそうです。古川氏はなかなか機会がなかったとかで2度目。ファイナルで共演を見られてとても嬉しいです。最近の趣味はと聞かれて、渡辺さんは「料理」。古川さんは「英会話番組」と答えがありました。
和やかな雰囲気のトークから一転、重い曲2曲。「王国」では、古川氏の殿方の渋味こもる色っぽい声で、男声パートを聞くことができました! 古川さん芸達者です〜。なんでも「王国の中国王朝バージョン」というやつらしく、この後の長〜いMCは中国…というか三国志ネタでもりあがっていました。私は吉川英治さんの三国志しか読んだことがないうえあらすじすら忘れているので、時々出てくるお名前がなんとなくわかるくらいでしたが、谷山さんはすごく楽しそうでした ^_^;) 私も孔明は好きです。
タイトルに「人形」とつくと、誰もが振り返るAQ(小)。ロック仕立てのアレンジで、ラーメンと言えどこの迫力には勝てまい。「DOOR」は一番盛り上がるところでミラーボールがまわり、会場のそこここでため息が聞こえました。「犬を捨てにいく」は、切実で重い歌詞をなぞるように、うねうねとくねるような動きをする照明でした。古川氏のギターが低い音をキープしていて格好良かったです〜。
そしてAプログラムと同じく照明の特集となりました。これは何度見ても良いです。照明は一発勝負のところがありますので、リバイバルで見られるのはとても嬉しい。目を閉じて聞いていて、見逃すことなんかもよくあるもので ^_^;)
アンコールは「鳥は鳥に」。これが最後に来ると、ああコンサートが終わる…としみじみしてしまうのは、97年のオーチャードでの歌をどうしても思い起こしてしまうからです。会場のそこかしこから歌声が聞こえて、なんだかみんながいとしくなりました。