とうとう来てしまいました、最終日。谷山さん曰く、「ファイナルのファイナルのファイナル」。ファイナルの最後のプログラムの最終日です。今日の私は涙腺が弱かった。涙をこぼさないようにするのが大変でした。最初がほうき星の歌だったのであおられた感じです。谷山さんはこの日は鮮やかな赤の衣装。
1曲目のあとでAQさんがご登場。谷山さんが「天体シリーズ」とおっしゃられたので、ちょっと身構えていたのですが…だめですもう。壊れました。涙腺以外のところが歌と一緒にくたくたと溶けてしまったかのような…。特に「地上の星座」。聴いたとたんに時間も感情も飛び越して、初めてその歌を聞いた頃の自分が戻ってきてしまうときというのがあるのですが、この日「地上の星座」を聞いていたときの私はまさにその状態で。良かったっす…。客電が明るくなってもまだちょっとぼんやりしていました。
いつもより少し早めに開演されたためか、遅刻の方が多かったようで、このあとのMCのときに入ってきた人が何人かいらっしゃいました。それを拍手でお迎えしてから、長いトークに。円形スペシャルの歴史を振り返るコーナーです。10回10年以上のながきにわたり、皆勤されたのがステージ製作の岡田さん。それから音響の変遷。円形劇場では音響のバランスを取るのが大変で、スピーカーの位置など試行錯誤されたそうです。音響は良くてあたりまえ、悪いと文句を言われるという貧乏くじのポジション。今日の拍手で多少なりと報われて下さるといいんですが。それから「ハプニング」のコーナーでは、台風に見舞われたこと、前回の青山円形スペシャルでAQさんが暗闇で足を引っ掛けたこと、「夢の逆流」でキーを思いっきり間違えたこと。あとはAプログラム初日のサビ間違いと退場間違い、とたくさん出てきました ^_^;) 今となってはいい思い出でしょうか。
そして谷山さんワールドのブラックホールがまた一つ。天体シリーズその2。「真夜中の太陽」。もう握りこぶしで言葉もなく「……っ!!!!」という感じでした…。「地上の星座」と同じ、これも時空間が関係なくなる曲で。ああどうせいつか死ぬなら今が良かった、とまで思ったですわ〜。「流星少年」「MOON SONG」と、本当に宇宙や星にちなんだ曲が多いんだなと実感。この瞬間の世界は私を中心に回っていたに違いない。
ここでゲスト様登場。吉川忠英さんと岡崎倫典さんで、ダブルギターという贅沢。お二人が向かい合わせになると、ギター屋さんの殿方の格好よさが全開で目の保養でした〜。ここから3曲続けて「少年が都会を不機嫌に歩いている曲」。…確かに ^_^;) ギターのお二人は、谷山さんのアンケートのページにもありましたが、「動」と「静」という感じで好対照です。ああもう、なんて贅沢な。
このあとのキーワードは「ぐるぐる」。聞いていて確信しましたが、私は「回るもの」にも弱いです。多分連想が走馬灯にいっちゃうからだってのもありますが(メリーゴーラウンドってそうだよね…)、「月と恋人」を聞いても涙腺に来るなんて、我ながら今日はどこかおかしかったです。最後だと思って精神的なタガが外れてた感じ…。
やはり最後は照明シリーズの3曲が来ました。これも見納めかと思って、前2回にまして真剣に一生懸命に見ました。音楽もそうですが、一緒に聞いているお客さんの顔を見ることができるので、なおのこと「いーよねステキだよね!」と言って回りたい衝動に駆られます ^_^;)
この日のアンコールでは、谷山さんのお色直しがありました。赤から白へ。この白い衣装がとても似合ってました! 吉川さんから谷山さんへ花束の贈呈もあり、ああもう最後ね…とまた涙腺が…。曲はゲスト様も一緒に「さよならのかわりに」。ほんとに、じんとくる歌と詞です…はあ。
で、さすが最終日。ダブルアンコール実現! AQさんと谷山さんで、「月見て跳ねる」。オールプログラムのみならず、101人スペシャルの顔となりつつあるこの曲。最後にしんみりしないで、盛り上がれて嬉しかったです。手拍子がぶっつけだったのに皆さん揃ってて楽しかった〜。
思い出のたくさんある、大事な大事な企画でした。ぜひまた姿形は変わっても、こんな風に一緒に聞いている人たちみんながいとおしくなるような企画をやってほしいと思います。