谷山浩子 コンサートツアー2002

02/11/25 エルパーク仙台 Open18:35 Start19:07 End21:10
出演:谷山浩子(Vo,Pf), 石井AQ(Syn)



曲目

  1. 銀河通信
  2. 星より遠い
  3. さよならのかわりに
  4. 神様
  5. ジャンニ
  6. 見えない小鳥
  7. 恋人の種
  8. 楽園のリンゴ売り
  9. たんぽぽ食べて
  10. てんぷらさんらいず
  11. まっくら森の歌
  12. そっくりハウス
  13. 静かに
  14. 電波塔の少年
  15. 学びの雨
  16. 海の時間

アンコール

  1. 僕は帰る きっと帰る



 大阪から高速バスで移動朝7時池袋着出社→午後3時半退社→大宮まで移動し4時半の新幹線に乗る→6時半会場前着…という、私としては珍しいぎちぎちスケジュールで敢行した仙台コンサート行き。会社を休まずに仙台に行けるかもと思い、ためしにとやってみたら出来たのですが、もう一回やれと言われても多分やりません。休みは大事だ! それ以上に、もはや高速バス9時間に耐えうる若さが私にはない(号泣)。そんなわけで会場に着いたときには、まだこれからコンサートだというのに妙な達成感に見舞われておりました…。エルパーク仙台はビルの上階にあり、近代的な公民館という印象。前日大阪で顔を合わせた方に、2日連続でお会いしてさすがに笑いが。このコンサートの後すぐに関東に帰るという方もいらして、「ああ無茶は私だけじゃない」とほっといたしました。

 谷山さんはどらえもん色のツーピースでご登場。最初の曲は「銀河通信」。前日大阪と同じスタートですが、会場が違えば印象も変わります。ON AIR OSAKAは黒い内装、エルパーク仙台は白が基調と対比も鮮やか。この日は台風の影響らしい大雨で、こういう特異日が当たってしまうあたりも谷山さんだと思いつつ、安定感ある1曲目が終了。「自分用の励ましソングです。ひとりでこもっているといきなり宇宙の果てまでいってしまう」と曲の解説が。確かに ^_^;)

 続けては「大事な人に会えない歌」が2曲続けて。これも前日大阪と同じです。もしかしてツアー中、リクエスト以外は全部同じ選曲だったんでしょうか? でも何度聴いても好きなものは好き。少し早くリラックスしていらしたようで、声も良く伸びている印象でした。…と思っていたら、「寝不足でふわふわしてます」と谷山さん。「皆さんからどう見えているかわかりません。…別の言い方で言うと絶好調?」だそうで ^_^;) なるほど。

 「神様」は歌いなれていらしたのか、歌う谷山さんはとても気持ちよさそうでした。次はあれだ、と思って身構えてわくわくしていると、来ました「仇」です。この照明がお見事でした。まず青基調の照明で、ぽつりと一つ赤いライトがともっていました。谷山さんの服の青に合わせたのかな、この曲にこの色は斬新だな、と思って見ていると、切りつけるような曲の波に合わせて段々と下からの赤のライティングに移行。やがて歌の最後に差し掛かって上からたたきつけるような赤赤赤。曲の迫力と相俟って、いやもうかっこよかったです。

 続きましてリクエストコーナー。この日誕生日の方がどんぴしゃで当たって「恋人の種」。続いて「エルパークに名前が近い人」、えんどうさんとおおしまさんが該当されました。曲は「ジャンニ」と「見えない小鳥」。ジャンニはリクエストされた瞬間、谷山さんが息を呑んでいらっしゃいました ^_^;) 確かに意外です。会場のどよめきも最大。「難しいっちゃ難しいけどいいバランスの曲だね」とAQさん。谷山さんとAQとの打ち合わせでは「見えない小鳥は思ったとおりやれば合う」と頼もしい一言があったかと思えば、「ジャンニ…どうしよう…適当に終わってください」おいおいおい。続いて音響さんと照明さんへの曲説明、「恋人の種では、太古の昔から今までの壮大なドラマを表現してください」…いやあの、曲知らないのにいきなりって。肝心の曲のほうですが。ジャンニのイントロで1回とちってやりなおしたため、どきどきしていて聞きほれるどころじゃなかったです ^_^;)

 続いて「体に悪そうな食べ物シリーズ」。まあ赤いたんぽぽだのネオンのたたきだのは確かに食べたくないですね〜。曲調のためか、この当たりは客席も演奏する側も拍を取り、楽しくリラックスした印象になります。MCでもその雰囲気は残り、話題はCD「そっくりハウス」に。「おかあさんといっしょ」に提供した歌には制約があり、「おいしくたべよう」は「おいしく食べられるように、たくさんとか全部とは言わないように」と言われたそうです。食の細い子でもおいしく食べられるようにとのことで、番組制作者さんの気遣いの感じられる話でした。しかし演奏曲はみんなのうた系列。さすが(何が)。

 ラブソング2曲、「静かに」と「電波塔の少年」が続けてくると胸に迫るものが…。明るい曲から転じるとなおさらです。もはや多くは語れません…。

 「時間を割いて下さってありがとう。いい人の集まりという気がします」と、締めの挨拶に入る谷山さん。喜多方であるコンサートの告知の後、「さみしい、邪悪なのが多かったので、最後くらいは明るく前向きに」とのことで「学びの雨」と「海の時間」。実は私、「海の時間の女の子の方は亡くなってる説」に影響を受けてまして、聴いてるとちょっとしんみりしてしまうところがあるんですが…それでもさすがCD1曲目と代表曲、ゆったりと心地よく終了しました。アンコールで再登場された谷山さんも、「今日は気持ちよく歌えました」とのこと。「ぼくは帰る」、きっと今切実にそう思っている人がいるだろうなーと、関東帰宅の皆様のことを考えました。谷山さんもきっと寝不足解消にいそしまれる(睡眠ですが)ことでしょう。

 で、この次の日。朝6時前にホテルを出発、始発の新幹線に乗って、朝8時40分には会社に着いてました。…なんとかなるもんですねー(しみじみ)。でも多分もうやらない…。




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