富良野2日目。エレベーター内で谷山さんとニアミスがあり、ホテルのコンサートならではと浮かれましたとも〜。昨日の演奏と会場の雰囲気がとっても気に入り、「2泊のツアーでチケット1回分しかつかないけど、まあ同じ曲目かもしれないし1回で良いかー」なんぞと言っていたのをきっぱり忘れて、やっぱり夕食後は昨日と同じ場所へ…。結果？ 大当たりでしたとも。ほぼ違う曲ばっかりでしたし。ふふふ。
お客さんの入りは昨日よりちょっと多いかな？ という印象。結構ぎちぎちに詰まっていました。舞台上の楽器配置は、向かって左が谷山さんのピアノ、右側が岡崎さん用のギターで昨日と同じです。谷山さんはリラックスした表情でご登場。1曲目は「銀河通信」。危なげない演奏、と思っていたら歌詞エラーが ^_^;) 聞きなれている人ではないとわからなかったと思いますが、谷山さんの苦笑がちょっと微笑ましかった。
岡崎さんご登場後、2曲目は「草の仮面」…何か2曲目はおどろおどろな曲にするって言うしばりでもおありだったんでしょうか…？ 昨日の居たたまれなさの正体がここでよくわかりました。昔谷山さんを知らない人にＣＤを貸したとき、「これを聞かせると引かれるかも…あ、こっちのＣＤも怖がられるかも…」と悩んだあれですね！ コンサート会場までいらっしゃる方は、全員とは言わなくても確実に90パーセント以上は谷山さんの歌とか傾向をご存知だと思うのですが、この日はそうとは限らない。初心者に刺激の強い曲は止めたほうが…とやきもきしてしまうのも仕方のないところでした。でも岡崎さんのギター一本の伴奏で、暗く寂しい夜の草原というイメージがひしひしと伝わってきた名演奏。おびえつつも反応は好意的だった…と思います。
谷山さんは富良野の町の美容室で髪をセットしてもらったそうなのですが、そのとき美容師さんにもらったというチタンのネックレスの話で盛り上がっていました。血行に良いということで、肩こり他人事じゃありませんので真剣に聞きましたが…ほんとに効くのかな？ 3曲目「ボクハキミガスキ」。ピアノの音が切実な感じで、これもちょっと怖いかなと思っていましたら、演奏の途中で退席される親子連れさんがまたしても。「星より遠い」は淡々と、それでいてしっとりとした印象です。教会とは言えホテル内、天井も高く作ってはあるけれど音響の点ではちょっと難ありの会場で、音がよくまとまった印象を受けました。「ピアノと弦」という組み合わせの効果を、お二人が良くご存知でいらっしゃるのだろうなと思います。特に岡崎さん、何年も冬中ここにいらしたわけですし。さすがです。
谷山さんが寂しそうに「前回も前々回も、小さいお客さんがここまでに出て行ってしまって…先に言っておいたほうがいいでしょうか」と。それは予告しておくべきだと、会場から頷きが返っておりました。そう、この日もここから小さいお友達向けコーナー。「しっぽの気持ち」のはねるようなピアノはいつ聞いても楽しいです。ここまで全曲昨日と違う曲でしたので、「そっくりハウス」からだとあれかなーと予測していた大好きな曲、「まっくら森の歌」も歌ってもらえてうれしいったらもう（握りこぶし）。電気の音が入らないほうが似合う曲だと心から思います。最後「そっくりハウス」は昨日とほぼ同じアレンジでしたが、安心して聴いていられてこれもまた良し。なんだか茶目っ気がありました。
谷山さんは励ましソングだと思っている「ひとりでお帰り」は、ＭＣによると「6対4で落ち込む人のほうが多いらしい」とか。やっぱりコンサートの最後にくるとちょっとしんみりします。ということで私は6割に入ります。でも聞きほれてうっとりしているときは幸せだから4割かしら…。アンコールはまたしても昨日と同じ時刻。「小さな魚」は、これから来る春に向けて、とても似合う曲です。万人に勧められる曲で締めだと安心もひとしお ^_^;) きっと他の皆さんも、私と同じく堪能されたことと思います。
昨日も思ったことですが。ホテルであるコンサートの最大の利点、それは「コンサートが終わってから帰らなくても良い」ということ！ ですね！ 部屋に戻ってお風呂に入るだけ、楽なことこの上なし！ 「ひとりでお帰り」を聴いていたとき、「今日はひとりじゃないし帰らなくてもいいのよ〜」なんぞと心の中で歌に返事をしていたことは内緒です。