谷山浩子 猫森集会 Cプログラム2日目

03/10/08 新宿スペースゼロ Open??:?? Start19:01 End21:30
出演:谷山浩子(Vo,Pf), 石井AQ(Syn), 斎藤ネコ(Vi)



曲目

  1. フニクリ・フニクラ
  2. うさぎ
  3. 穀物の雨が降る
  4. まっくら森の歌
  5. よその子
  6. 風の子供
  7. さよならのかわりに
  8. イマージュ
  9. 懐かしい朝
  10. 時計館の殺人
  11. ガラスの巨人
  12. 沙羅双樹

アンコール

  1. カイの迷宮



 昨日に引き続き、コンサートの内容説明から開始。「ちょっとヘンなコンサートです。知らないで来た人がいるかもしれませんが、運命です」と力強い一言。最初の曲はご自分にリクエストと言うことで、「フニクリフニクラ」。ちょっとびっくり。ご存知の方のほうが多いと思われますが、NHK「みんなのうた」の中の歌で、谷山さんの持ち歌ではありません。4月の歌暦のコンサートで歌われたのですが、意外性にあふれたスタートとなりました。「1曲目がこれだからといって、おおブレネリとかは無しです」と釘をさしたところでAQさんネコさんが入場されました。AQさんの紹介で、「私の持ち歌を一番良く知っている」と谷山さんが言いかけたところ、遮っていわく「それはお客さんでしょう」。…正しいかも ^_^;) 客席から歌詞カードが発掘されるコンサートって珍しいですよね。

 まず名字が「ひろこ」に近い人。「ひろさわ・ごう」さんが当たられました。ちょっとびっくりしたのが、「うさぎ」なのに歌詞カードがなく、リクエスト最初からネコさん名人芸「コード書き取り」が見られたこと。何しにコンサート来てるんだと言われそうですが、これは名物! 紛れもなく! なので見られると嬉しいんですわやっぱり。歌の説明で「ストーカーの歌ではありません」と力説されていました。各方面で聞くなあ。よっぽど言われるのかしら。でも照明さんへの説明はなし。Dプロで入るのかな?(後日追記:入ってませんでした。この日の照明さんも知ってる曲なんですね)

 続いて座席抽選。イープラスチケット11-11の練馬区のいのうえさん「まっくら森の歌」、6-4の江東区のみやたにさん「よその子」、18-6川崎のみかみさん「穀物の雨が降る」。「よその子」の方は、谷山さんを喜ばせるべくメジャーな曲を選んできたとのこと。曲の説明は以下。
 まっくら森の歌:AQさん先行、照明さんに挑戦。
 穀物の雨が降る:渋谷。登場人物はトカゲ。
 よその子:「よその子はよその子です」(←谷山さんの言葉そのまま)
 「穀物の雨〜」・「まっくら森の歌」ともに照明さんがチャレンジャーでした。まっくら森は谷山さんが出だしをワンフレーズひき忘れながらも、次のフレーズに入るところでしっかり立て直していたのでさすがだなと思いました。

 続いて探せコーナー。珍しく半分マルがつきましたが、リクエストは7個マルがついた方お二人。江東区のにしはるこさん、「さよならのかわりに」。大田区のあかばねさん「風の子供」。曲の説明は、「さよならのかわりに」が「会えない人を思う歌。切ない照明と音響で」。「風の子供」が「屋外、さわやかな青空」でした。これはどちらも危なげない演奏。

 ここまで奇を衒ったリクエストがなくて平和だなーと思っていましたが、次のリクエストはテレパシー。昨日もちょっと思ったのですが、谷山さんとシンクロしてる人なら、あんまり当たり前のリクエストにならないんじゃないかと思う…特に最後の問題…(ちなみに「卵」の質問で、「ひばり」と言ったのはAQさん、「恐竜」と言ったのはネコさんだそうです)。生き残りは3人。神奈川のふなさきさん「イマージュ」、埼玉のすずきさん「懐かしい朝」、川崎の宇山さん「時計館の殺人」。宇山さんは講談社の編集さんの奥様だそうで、リクエスト時に客席に「やっぱり〜」と言う感じが漂っていました。Aプロでやったばかりなので、AQさんは自信ありげ。そんなAQさんにネコさんが「ずるい」と一言 ^_^;) 確かに。説明は、「イマージュ」が「避暑地の明け方」。「なつかしい朝」は「朝ですね。海のそば。鬱だったのが光が見えてきた」。「時計館」は特に説明がありませんでした。でねーもう、すごかった。時計館。メモの感想に「すげーわ〜」としか書いてないのですが、ネコさんの全力プレイと既にリハ済み(と言ったら失礼かしら)の谷山さんとAQさんの合作と言ったらもうもうもうもう。何をか言わんや。

 全員じゃんけんを制されたのは相模原市のこばやしさん。リクエストは「ガラスの巨人」。「夜の都会で、少年がビルになって歩き出す」と言う説明でした…が、私、この歌はビルはそのまま、少年がひたすら巨大化しているというイメージ画像が頭にこびりついております。なぜだ。

 ここで帰ろうとしてしまった谷山さん。なんだか現実感がなく夢を見ているようだとのことで、「これで目が覚めたらすごいなあ」…でもちょっとわかりますその気持ち。最後の曲はご自分の持ち歌から「沙羅双樹」。名残惜しいですが、リクエストを締める曲として心に染みました。アンコールは「歌いたいから選んだ」曲で、最後には珍しく「カイの迷宮」。心の迷路に迷いつつ、今年のばくち大会も楽しく幕を閉じました。しかし昨日のアンコールといい今日の時計館といい、ネコさんにはぜひぜひ(エンドレスでぜひ)練習つきのステージにも上がっていただきたいものと思います。もちろんオールリクエストには必須でいらっしゃいますが。




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