個人的に通いなれてきた感のあるON AIR OSAKA。今回は久々に同行者があって嬉しい限り。大阪は阪神優勝の興奮の真っ只中です。
「真夜中の太陽」はピアノ一本、暗い中一つだけ灯った赤いライトが段々に光を増していく、しっとりした構成でスタート。のっけから大好きな曲が来てくらくらしました〜。噂の「ピンヒール」で、ピンクっぽいオレンジのセーターと黒い光沢のあるスカートといういでたちの谷山さん。ここでAQさんも登場されましたが、ナイトキャップの先にボンボンがついた帽子に、ポンチョみたいなチョッキ…「食い倒れ人形みたい〜」と客席から声が飛んでました。さすが笑いを外さないわ。続けて2曲も懐かしい代表曲でしたが、曲が終わって谷山さん曰く「河に飛び込んでるイメージが…道頓堀」とのこと。タイムリーなネタだわ…。
続いて「不審者が森で待っている曲」。猫森Bプロで受けていた企画です。2曲続けて聞くと味わい深いものがあります。でもこれ、私は「森へおいで」のほうは不審者だと思っていなかったので、前回猫森でもちょっと首をかしげていました。「森へおいで」と言われて励ましてもらおうと思って行ってみたらそれは詐欺で、待っていたのがエルフィンだったとかいうストーリーだったらわかりますが、それじゃギャグだし。
リクエストコーナー、身構えるAQさん。昨年のツアーでは、大阪のリクエストが全曲参加不能だったそうです。この日のリクエストは今日誕生日の人。まず順当に2名様、「MOON GATE」と「海の時間」。あとは半年ずらして該当者なし、更に三ヶ月ずらして該当者なし、最後に一ヶ月ずらして10月2日の方が当選されましたが、この方はお隣の人にリクエスト権を譲られました。「夕暮れの街角で」。のっけの「MOON GATE」でAQさんのお顔が引きつってましたが、「海の時間」では歓喜に輝いておられました。代表曲ですものね。他の2曲はどちらかというと(というかもろに)マイナーな曲ですが、それだけに聞くことが出来てこちらはラッキー。
照明さんへの説明は、「夕暮れの街角で」が「マイナーバラード。夕暮れの街で女の子が歩いていて、好きな人に会えない…って、会ってる」。曲調が寂しげなので、会えずに終わってもおかしくない感じ ^_^;) 「MOON GATE」が「夜中、満月に月の門が開いてお祭りをしている。どんなお祭りかはおまかせします」。おまかせされる照明さんも大変だ。「海の時間」が「夜で始まり夜で終わる、けど間は違う」。この説明、毎回楽しみですが、照明さんには毎回苦行ですね。しかしAQさんも照明さんも結局、なんだかんだ言いつつ全曲参加されていました。拍手。
ちなみに「海の時間」は、石炭紀のイメージなのだそうです。シダが積もって石炭になった時代。なるほど。
続いては人気曲。片思いまたはそれに準ずる歌、ということですが、こうして続けて聞くと素直で一生懸命な少年少女のイメージが頭に浮かんでほろりとします。
なんばパークスに行ったという谷山さん。「(繁華街なのに)六本木とかと違う。人が違うだけでこんなに」と感心されていました。そこから「時間がずれた国内旅行ツアー」の話へ。谷山さんがこの日思いついたと言う夜型人間対象ツアー。午後集合の遅いチェックイン、温泉にゆっくり浸かったりして、チェックアウトも午後遅い時間。もし実現したら、行きたがる人はきっとたくさんいると思います。
「宇宙の子供」コーナーがきました。照明さんも含め、本当に力の入った構成。自分を客観視し、励まし、試練を乗り越える、という順序で、なんだかとどめを刺されている気分になりました。拍手も鳴り止みません。感動冷め遣らぬ中、ちょっと自信なさげに「そろそろ最後…?」とAQさんに尋ねる谷山さん。すかさず客席から「今始まったとこやー」とお声がかかりました ^_^;) 猫森のCプロでデジャブの嵐に襲われた谷山さん、演奏している間中「この曲はやったような…そんな夢をみていたのか」という感覚だったそうで、今日も同じような状態だったみたいです。少し地面から浮いているような感じとのことでした。寝不足だとそうなりますね…(しみじみ)。
最後はぱあっと、ということで2曲。これは関東では「ぱあっと」というと異論が出るそうですが、これって歌詞重視か曲全体の印象重視か、東西で異なるということなんでしょうか。この突き抜けた不条理さ加減が気に入っているので、私としては憂さ晴らし向きの曲になってると思います。更に最後、「月見て跳ねる」はシンセイントロの刻みが普通とちがっていて格好良かったです。だだだん! と締めるラスト、きっとこれが谷山さんのコンサートでなければきっと総立ちだったわ ^_^;)
アンコール前にソロコンサートの告知あり。楽しみです。
ラストは「DOOR」を歌い上げてしっとり終了。これで年内の谷山さん関連イベントは終了ですが、また3ヵ月後にお楽しみが来ると思って冬を越しますわ。