谷山浩子 コンサートツアー2003

03/11/02 ON AIR OSAKA Open??:?? Start17:40 End19:30
出演:谷山浩子(Vo,Pf), 石井AQ(Syn)



曲目

  1. 真夜中の太陽
  2. カントリーガール
  3. 河のほとりに
  4. 森へおいで
  5. Elfin
  6. 夕暮れの街角で
  7. MOON GATE
  8. 海の時間
  9. 会いたくて
  10. SORAMIMI
  11. 小さな魚
  12. 神様
  13. ここにいるよ
  14. よその子
  15. ドッペル玄関
  16. 月見て跳ねる

アンコール

  1. DOOR



 個人的に通いなれてきた感のあるON AIR OSAKA。今回は久々に同行者があって嬉しい限り。大阪は阪神優勝の興奮の真っ只中です。

 「真夜中の太陽」はピアノ一本、暗い中一つだけ灯った赤いライトが段々に光を増していく、しっとりした構成でスタート。のっけから大好きな曲が来てくらくらしました〜。噂の「ピンヒール」で、ピンクっぽいオレンジのセーターと黒い光沢のあるスカートといういでたちの谷山さん。ここでAQさんも登場されましたが、ナイトキャップの先にボンボンがついた帽子に、ポンチョみたいなチョッキ…「食い倒れ人形みたい〜」と客席から声が飛んでました。さすが笑いを外さないわ。続けて2曲も懐かしい代表曲でしたが、曲が終わって谷山さん曰く「河に飛び込んでるイメージが…道頓堀」とのこと。タイムリーなネタだわ…。

 続いて「不審者が森で待っている曲」。猫森Bプロで受けていた企画です。2曲続けて聞くと味わい深いものがあります。でもこれ、私は「森へおいで」のほうは不審者だと思っていなかったので、前回猫森でもちょっと首をかしげていました。「森へおいで」と言われて励ましてもらおうと思って行ってみたらそれは詐欺で、待っていたのがエルフィンだったとかいうストーリーだったらわかりますが、それじゃギャグだし。

 リクエストコーナー、身構えるAQさん。昨年のツアーでは、大阪のリクエストが全曲参加不能だったそうです。この日のリクエストは今日誕生日の人。まず順当に2名様、「MOON GATE」と「海の時間」。あとは半年ずらして該当者なし、更に三ヶ月ずらして該当者なし、最後に一ヶ月ずらして10月2日の方が当選されましたが、この方はお隣の人にリクエスト権を譲られました。「夕暮れの街角で」。のっけの「MOON GATE」でAQさんのお顔が引きつってましたが、「海の時間」では歓喜に輝いておられました。代表曲ですものね。他の2曲はどちらかというと(というかもろに)マイナーな曲ですが、それだけに聞くことが出来てこちらはラッキー。
 照明さんへの説明は、「夕暮れの街角で」が「マイナーバラード。夕暮れの街で女の子が歩いていて、好きな人に会えない…って、会ってる」。曲調が寂しげなので、会えずに終わってもおかしくない感じ ^_^;) 「MOON GATE」が「夜中、満月に月の門が開いてお祭りをしている。どんなお祭りかはおまかせします」。おまかせされる照明さんも大変だ。「海の時間」が「夜で始まり夜で終わる、けど間は違う」。この説明、毎回楽しみですが、照明さんには毎回苦行ですね。しかしAQさんも照明さんも結局、なんだかんだ言いつつ全曲参加されていました。拍手。
 ちなみに「海の時間」は、石炭紀のイメージなのだそうです。シダが積もって石炭になった時代。なるほど。

 続いては人気曲。片思いまたはそれに準ずる歌、ということですが、こうして続けて聞くと素直で一生懸命な少年少女のイメージが頭に浮かんでほろりとします。
 なんばパークスに行ったという谷山さん。「(繁華街なのに)六本木とかと違う。人が違うだけでこんなに」と感心されていました。そこから「時間がずれた国内旅行ツアー」の話へ。谷山さんがこの日思いついたと言う夜型人間対象ツアー。午後集合の遅いチェックイン、温泉にゆっくり浸かったりして、チェックアウトも午後遅い時間。もし実現したら、行きたがる人はきっとたくさんいると思います。

 「宇宙の子供」コーナーがきました。照明さんも含め、本当に力の入った構成。自分を客観視し、励まし、試練を乗り越える、という順序で、なんだかとどめを刺されている気分になりました。拍手も鳴り止みません。感動冷め遣らぬ中、ちょっと自信なさげに「そろそろ最後…?」とAQさんに尋ねる谷山さん。すかさず客席から「今始まったとこやー」とお声がかかりました ^_^;) 猫森のCプロでデジャブの嵐に襲われた谷山さん、演奏している間中「この曲はやったような…そんな夢をみていたのか」という感覚だったそうで、今日も同じような状態だったみたいです。少し地面から浮いているような感じとのことでした。寝不足だとそうなりますね…(しみじみ)。

 最後はぱあっと、ということで2曲。これは関東では「ぱあっと」というと異論が出るそうですが、これって歌詞重視か曲全体の印象重視か、東西で異なるということなんでしょうか。この突き抜けた不条理さ加減が気に入っているので、私としては憂さ晴らし向きの曲になってると思います。更に最後、「月見て跳ねる」はシンセイントロの刻みが普通とちがっていて格好良かったです。だだだん! と締めるラスト、きっとこれが谷山さんのコンサートでなければきっと総立ちだったわ ^_^;)
 アンコール前にソロコンサートの告知あり。楽しみです。
 ラストは「DOOR」を歌い上げてしっとり終了。これで年内の谷山さん関連イベントは終了ですが、また3ヵ月後にお楽しみが来ると思って冬を越しますわ。




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