谷山浩子 猫森集会 Cプログラム2日目

04/09/24 新宿スペースゼロ Open??:?? Start19:05 End21:15
出演:谷山浩子(Vo,Pf),石井AQ(Syn),斎藤ネコ(Vi)



曲目

  1. ウミガメスープ
  2. 空からマリカが
  3. 冷たい水の中をきみと歩いていく
  4. MOON SONG
  5. 夜のブランコ
  6. 海の時間
  7. 三日月の女神
  8. 不眠の力
  9. 裸足のきみを僕が知ってる
  10. はじまりの丘
  11. 僕は帰る きっと帰る

アンコール

  1. ねむの花咲けばジャックはせつない



 オープニングの選曲は、またしても意表を突かれました。考えてみると合ってるんですが、通常のコンサートの冒頭では歌わないでしょうね〜。

 この日AQさんは、お人形を持って登場されました。その名も「七角錐の少女人形」。顔が七角錐で、服がAプロの谷山さんの衣装…すごい器用〜。「不気味」ということでしたが、私の席からはよく見えませず。しまった帰るときに見てくればよかった。

 最初のリクエストは「ヘンなものを持ってきた人」。最初の一つで当たってしまいました。横浜のよもらさん「空からマリカが」。谷山さんの説明、「マイナーのゆっくりの曲、冬の明け方、戸外。絶え間なく女の子が降って来る」という、大変表現しづらいもので。今日もがんばれ照明さん。ピアノがよどみなく美しく、シンセもはまってました。ヤマが当たってたのかしら ^_^;)

 続きまして座席抽選。8列23番目黒のたけもりさん「MOON SONG」、10列18番町田のいとうさん「冷たい水」、9列12番千葉のみぎたさん「街」。選曲したように(選曲したんですが)美しいラインナップです。まるで普通のコンサートのよう。

 探せコーナーは旬にのっとって「ヨン様をさがせ」。意外と当てはまらないもので、最大6つが2名様でした。浦安のたなかさん(2・3・7・8が外れ)が「海の時間」、三鷹のふきのさん(2・3・5・8が外れ)が「夜のブランコ」でした。「順番によりストーリーが変わりますね」と谷山さん。確かにかなりがらりと変わります ^_^;) 「夜のブランコ」は、「マイナーでゆったり、情熱的」。「海の時間は知ってるよねー」と谷山さん、照明さんへプレッシャーのにっこり。

 今回の曲はここまで、いずれもコンサートなどでよくやる常連系の曲が多かったせいか、お三方とも危なげのない演奏。照明さんもいつもいきなりとは思えない職人芸を見せてくださいますが、今回「海の時間」はまたすばらしかったです。薄明かりの中演奏者を照らすスポットライトがドラマティックでした。

 続いて三択クイズ。今回は最初の一つ目で挫折しそうになりました ^_^;) 敢え無く三題目で撃沈。私時事ネタとか美容・ブランド系ほんとに疎いみたいです。学ぼうって気にもならないのは問題かしら…。かなり大勢の方が後のほうまで残られました。

 そんな中から「常識のある人」3名様。世田谷のへんみさん「不眠の力」、所沢のとみざわさん「三日月の女神」、所沢のてらもとさん「裸足の君」。ここにきてがらりと雰囲気が変わりました。曲順も問題提起→主役沈没→しかし励まし、という感じで物語が成り立っている印象です。「不眠の力」は昨日もやったので危なげなく。しかし同じではつまらないとばかり、ネコさんの演奏は音が増えていました。さすが…。

 最後は全員じゃんけん。今回はなかなか人が減らず、「悔しい」と谷山さん。けれどこのルールならいつかは一人に決まるもの。ということでこの回の勝者は男性、キングです。江東区ののださん「はじまりの丘」。「うわ来ちゃった」という表情の谷山さん、「歌いにくい」と本音が。いい歌なのに。AQさんもネコさんも戸惑ったような表情。歌詞カードにコードが書いてなかったらしく、「歌詞しかない」と一瞬考え込む谷山さん。けれど「ついてきてください」と共演者お二人におっしゃる姿はたのもしかったです。  照明さんへの説明は、「広々とした、明け方? かな? 世界が始まったばかり、水と緑…いやどんよりした曇り空」と、ちょっと頼りなさげ。歌詞忘れてらしたようで ^_^;) けれども演奏は、おっしゃるほど心配されたようなものではなく、歌いやすそうに見えました。照明さんも気張られまして、白ライトに靄という演出効果まで。美しかったです。  歌い終わった谷山さん、「思ったより歌いにくくなかった。練習したコンサートでやろう」だそうです。新発見でしょうか。

 MCでまたしても「一人オールリクエストを」とおっしゃる谷山さん。…ええい来年にかけてやる。  ラストは肩の力も抜けて、楽しく「僕は帰る きっと帰る」。  ネコさんは口数が少ないなと思ってましたら、アンコール再登場で「リハーサル済みのステージに放り込まれたような感じ」と感想をおっしゃってました。でもいくつか、ネコさんがアレンジしたはずなのに忘れている曲なんかもあったようなのですが ^_^;) 知らない曲でも楽しく聞かせてくださる腕に心から拍手を。  最後は夏の空間読書の会で繰り返し出てきたコミックオペラの歌。タイトルはそのまんま、「ネムの花咲けばジャックは切ない」。これ最後に聞くとすごくすごく耳に残ります。あのお話の中で、登場人物が繰り返して歌ってた理由がよくわかる。だっていきなり脳裏に落っこちてくるんですもの。

 なんでもあり、ごった煮のムードがいつも楽しいオールリクエスト。今年もまた最後まで参加できたことに感謝します。




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