今年の猫森も最終回。今回はサックス奏者の村岡さんがゲストです。私は楽器に詳しくないので、村岡さんがお持ちになった楽器の名前がわからないのですが、
村岡さん右手側内側・ト音記号的サックス
村岡さん右手側外側・直線型縦笛
村岡さん前:直線型縦笛
村岡さん左手側:ト音記号的サックス大
…と多彩な楽器を取り揃え、冒頭から三人そろっての演奏開始でした。
なんだか意表を突くラインナップでしたが、これは最初のインパクトによるところが大きい感じです。3人でパン屋のマイケル君をやりたかったのだそうで。「闇に走れば」は、笛が間奏に来るとほんとに切実でかっこいい…。「遺跡散歩」は少々柔らかい印象で。
村岡さんとの共演は94年の伝説のステージ以来だそうです。Bプロの狩野さんを思い出すと、笛吹きさんにも様々な方がいらっしゃるんだなあと思わせる寡黙っぷりのむらおかさん。MCでもまるっきりといって良いくらいお話になりません。楽屋では結構話されるそうなのですが。楽器にメモしようと身構えていた私は拍子抜けしました ^_^;) けれども大変好感の持てそうな印象の方です。
続いては「時」シリーズ。なんかサックスって色っぽい楽器だなーと思ったのは…わたしだけかしら。私だけね…。「時の少女」が、あの歌詞に今の谷山さんのお声で笛つきだととても大人っぽく聞こえます。
続いては第七官界の「空の駅」。これと「骨の駅」と、もう一つ何か「××の駅」を作って三部作にしてみたいとのこと。「思いついたらアンケートに書いて」ということでしたが、…私何書いたかな ^_^;) もはや忘れておりますが、楽しい企画です。後のほうのMCで、「もよりの駅」「顔の駅」なんぞと候補があがってましたが…最寄の駅ってどんな歌だろういったい。しかしラインナップがこう続くと旅行に行きたくなります。
村岡さんは「太陽に吼えろ」のオープニングでサックス演奏されたそうです。うわーおぼえてるよーなんぞと感動してしまいました。おもわぬところでご活躍を。趣味は「音楽の勉強」とのことで、拍手が沸いてました。谷山さんがお話を振ってもあまり自分からお話されないのですが、お酒の話は楽しそうなご様子にお見受けしました。(胆石の話とかでしたが)
続いて夜の歌3つ。やっぱりサックスという楽器はお色気系(失礼)なのね、と確信させるラインナップ。色っぽかったです。
さらに続いても夜の歌。「普通の人が3人歩いてる」ということですが、これ…普通かしら? ^_^;) 確かに歩いてはいますが。この中では「窓の外〜」が残りました。この「歩み」って「人生」っていう印象なんです。
最後に、村岡さんとやっていない曲ということで「ダイエット」「電波塔の少年」。「電波塔の少年」のほう、ああ泣かせに来てるわねとか思いました。サックスと直線型笛と使い分けてらっしゃいましたが、サックスの音色が「孤高」という感じでぴったりだったの。
アンコールは「銀の記憶」。今日は本当に、最後まで大人の雰囲気のラインナップ。ちょっと寂しくて、闇や薄暗がりの中に居場所のある人たちのための歌。けれどもそれらがみんな美しく感じられる貴重なひと時でした。
猫森最終日恒例となりつつありますダブルアンコール。アンコール1回と思われた親子連れさんが、一度退場しかけてまた戻られたに注視が ^_^;) 最後は「小さな魚」。この歌で送られて帰る、8日間の最後の日はとても幸せです。