谷山浩子 ソロライブツアー2004-2005

04/11/27 弘前デネガ Open17:35 Start18:05 End20:05
出演:谷山浩子(Vo,Pf)



曲目

  1. DESERT MOON
  2. 眠レナイ夜
  3. ガラスの巨人
  4. 漂流楽団
  5. 流星少年
  6. 雨の国・雨の舟
  7. 私の愛した人
  8. ガラスの子馬
  9. さよならのペガサス
  10. まっくら森の歌
  11. 恋するニワトリ
  12. MAY
  13. SORAMIMI
  14. 風になれ
  15. よその子

アンコール

  1. カントリーガール



 弘前はもはや冬だった…。往路、東北新幹線が強風と架線付着物の影響で2時間近く立ち往生。車窓から見える刈り入れ後の田んぼ、強風に煽られて落穂が舞い上がり、ついでに雀も飛ばされているという、大変見甲斐のある風景でございました。寒いよ! 雪がなくて助かりました。

 デネガはホテルの近所だったのですが、多分同行者がいなかったらたどりつけませんでした。外観が私の持つ「ライブハウス」の印象ではなく、瀟洒な小物屋さんといった感じで、一人だったら素通りしていたと思われ…。実際小さなショップがホールと併設されています。待ち時間には壁にかかったイラストを観賞。外は寒風吹きすさんでいましたが、空調のバランスが良かった。結構重要なポイントです。

 谷山さんは黒のジャケットとプリント柄のスカート、黒の長めスパッツで登場。桐生と同じ衣装かな? 1曲目は秋の歌。「弘前は全然秋じゃない」と谷山さん。弘前も久しぶりのコンサートだそうで、17〜18年前の101人以来だとか。前回も同じ会場だったとのこと。後で谷山さんもほめていらっしゃいましたが、このホールは音響が良かった。客席からステージが見やすく、視界が広い印象です。こげ茶色のグランドピアノが渋い。

 ご当地コーナーは、リンゴだとありきたりなので「デネガ」が頭文字の3曲。どれも月にちなんだ曲で、しっとり聞かせます。続く3曲も弘前をイメージした曲…というか今日の弘前の天候をイメージした曲。弘前と言えば「上品・しずか・ねぷたも粛々」といった印象なのだそうですが、今日の弘前は嵐。しかし流星まで降ってきたら大惨事ですわね ^_^;) 「雨の国・雨の舟」は新曲。「私の雨好きをこの歌に込めました」とのことで、とても綺麗なメロディラインの曲です。

 リクエストは誕生日の人―――がどなたもいらっしゃらなかったため、適当に挙手→気合いで。最後は客席で5名様のじゃんけんと相成りました。お馴染みスタッフさんのためのリクエスト曲目解説、「私の愛した人」→「海の歌、幻想的。現実の周りに幻想の風景がふわーっと広がっていて、本人が消えてもその中で生きている女の人」…これでどうやって演出しろっていうんでしょう ^_^;) 「ガラスの子馬」→「ガラスの子馬が遠くにいるという歌」…同前。「さよならのペガサス」→「夜、さよならする恋人達が空を見ている歌」これも難しい。でもシンプルながらぴったりの照明でした。谷山さんは「さよならのペガサス」が一番スリリングだったそうです。…で、メモに「さよならのペガサス・男の子・宇宙人・物語・披露」って書いてあるんですが(しかも全部ひらがなで)…すみません書いた本人(私)が内容を忘れてます…なんだっけこれ。

 恋するニワトリの後で衝撃の事実が。谷山さんはこの前の週、肋骨にひびが入ってしまったそうで…わー! 普通に歌っていらしたので全然気付きませんでした。原因はあまりはっきりしていないようで、「くしゃみとか捻ったりとかでもなる」とのこと。カルシウム・マグネシウムの摂取、日に当たる等励行中のようです。運動して予防するのも有効。って健康講座のようですわね。続けては「前回に歌った気がする曲」3曲。特に「風になれ」が秀逸。大変気持ちよかった!

 「弘前は勉強好きな気がする」と谷山さん。「最後に8分ある歌、今が旬です」と「よその子」。ピアノ弾き語りのしっくり来る歌です。アンコールではスタッフさんと会場に言及されました。モニターの音が凄く良いそうです。ピアノの調律担当の人は、今日の谷山さんのチケットをたまたま買ったら、仕事で呼ばれたそうです。偶然もきわまれりって感じですね。

 ラストは「デビューした当時の代表曲で、今も代表曲」の「カントリーガール」。綺麗にまとまって締めました。終演後は嵐もすっかりおさまり、晴れ渡った夜空の下を帰りました。




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