会場は南日本新聞社上階にある立派なホール。ホールの入り口前は小さい資料館になっていて、新聞が創刊されてからの鹿児島史や、新聞ができるまでの図解・印刷機器の模型などが展示されています。面白い。全く退屈しません。鹿児島駅からは少々離れていますが、会場から一番近いホテルを選んだおかげで道に迷わなくて済みました。建物の前の道をまっすぐ進むと海に出られます。寒かったけれど南風。
階段講堂形式の広いホールで、音響・客席からの視界ともに良好。今日のコンサートはネットで動画配信されるということでしたが、いかんせん客席が空いていた…。席は前四分の一くらいしか埋まってなかったと思います。ファンクラブ以外での広報活動をあまり見かけなかった気がするのですが、地元鹿児島ではどうだったのかな? ただ人数で言うと、横が19列(前の方は少々少ない)でH列くらいまで埋まっていたので、それなりに入っていたと思います。
一ベルの音がオルゴールのようで美しかった。谷山さんの衣装は黒くて短いジャケットと花模様のスカート、黒の長いスパッツで、多分弘前と同じ衣装(スカートは自信なし)です。最初の曲はちょっと走り気味かも、と言うテンポの「BLUE BLUE BLUE」。少々緊張されていたように思います。鹿児島はソロでは初、101人コンサートでは15年前に来たことがあるとのこと。ネット配信の企画を考えたのが鹿児島の方なので、今日の会場が対象に選ばれたようです。
まず「さ」と「つ」と「ま」で3曲。「催眠レインコート」で声割れがありました。後のMCで谷山さんいわく「ライブの証拠」とのこと、ナイスポジティブシンキング。照明がシンプルながら美しく、「冷たい水」の水色照明、「窓」の窓枠型照明が秀逸でした。
続けては「薩摩に捧げる歌」。名産品といえば大根とおイモです。まずニンジンの助っ人として登場「キャロットスープの歌」。続いては来年発売の新譜から、「美しいかどうか微妙ですが」の「空の駅」。みかんですね。いもはサツマイモ→唐芋ですが、出てくる歌がないのでジャガイモで代用して「土曜日のタマネギ」…芋は端役ですが確かに出てきます! 意外ですがキャロットやタマネギ、一人で歌うのが初めてでいらっしゃるとか。久々で緊張されたそうです。
リクエストはお誕生日の方がいらして「クルル・カリル」。その後は適当と勢いで、まず「てんぷらさんらいず」。リクエスト権は一旦違う方が当たったのですが、別の方に譲られました。谷山さんもOKされたのですが、このリクエストを聞いて、「しまった」とおっしゃいました ^_^;) 「ピアノなんですよ! バンドなしで!」と困っておられました。が、挑戦。3人目の方は「椅子」。曲目紹介は、「クルル・カリル」→「自己矛盾を起こして目的を果たせない歌。童話っぽい、夜の光る草原」…照明さんファイトー。「てんぷらさんらいず」→「マイナーアップテンポ、東京。朝日と夕日がその辺に一杯散らばってるのでかき集めててんぷらにしましょうと言う歌」。「椅子」→「マイナースローテンポ、バラード。孤独を歌った歌」。
リクエストは適度に緊張して楽しかった、と谷山さん。歌詞カードを山のように持ってきているけれど、カードによって書き込み量が違うので大変だそうです。続けては小さい人向けの曲2曲。NHK「みんなのうた」から。個人的に、「恋するニワトリ」は小さい人向けの歌ではないという意見に賛成ですー。まっくら森は相変わらず幻想的に美しく。照明が谷山さんの背後の低い位置からピンスポットのように照らして、濃いコントラストを作っていました。
次のMCはネット配信のお知らせ。谷山さんチラシをそのまんま読み上げていらっしゃいました。谷山さんはずっとダイヤルアップだったのが最近光ファイバーの人になったそうで、「風呂トイレつき四畳半から一戸建てになった」のだそうです ^_^;) 昨今のネットワーク事情は手塚治虫氏の世界を超えている、と谷山さん。携帯電話に求めるものは、カメラがなくてもいいので広辞苑、だそうです。わかるわ。
最後のパートは「鹿児島なのでかのつく歌」3曲。とっても古い歌・少し古い歌・新しい歌、とおっしゃいましたが曲順違ってました ^_^;) 定番ながら心に残る曲たち。ラストは幸せ並ぶソング。図鑑を見ていて感動した、と曲の由来を語る谷山さん。「生き物ってすごい」、同感です。
ラストは「おやすみ」。この曲で帰ると、夜更かししたくなるのは私だけかしら ^_^;)