最寄駅までの行き方がわからない、行ったことがない、と事前に同行者にごねて連れて行ってもらったのですが。何のこたない、数年前に通っていたお客さんの会社のご近所で、駅にも何度も立ち寄ったことがありました…。路線が違っていたので気が付かなかった。ビジネスチャンス最終日とばかりクリスマスカラーの飛び交う町を通って会場到着。久しぶりにAQさんもご一緒のホールコンサートです。
谷山さんは赤系のジャケットに、シンプルな白のスカート、ストッキングも靴も白というサンタクロースカラーでご登場。最初の曲は谷山さんお一人で、「できるだけクリスマスの雰囲気の出せる曲」を披露。最初のMCでAQさんが舞台に登場されました。大きなボンボンのついた紅い帽子と、白のシャツの上に黒いジャケットという出で立ち。ソロコンサートのシンプルなピアノ演奏も素敵ですが、シンセが入るとがらりと表情の変わる曲もあって、一つの楽しみです。「カイの迷宮」では青い照明の中を雪が降り、一瞬リセットした後の「銀の記憶」は少しずつ白の照明が増えていって、この季節に相応しい演出でした。クリスマスの日でしたが、「時間旅行をしましょう。心の旅を」と谷山さんが続いて選んだのは5月6月7月の歌。半年戻る旅ですね。どれもしっとりした綺麗な曲だと再認識。
ここで栗コーダーの皆様のご登場。衣装メモしてません ^_^;) 殿方4名様のグループ。リコーダーのみで「主エマニエルは生まれたもう」。素朴な笛の音が今日に相応しい。「そっくりハウス」もピアノなし、リコーダーのアンサンブルのみの伴奏。なんだか小中学校の音楽の授業を彷彿とさせます。「ねこのみた夢」はバグパイプ風の大きな笛が加わりました。
続くMCは栗コーダーの来歴を披露。今年で結成10周年とのこと、息が長く素晴らしい。「ペジエ」の演奏は栗コーダーのみ。実際は「子犬のテーマ」というタイトルなのかな? 映画「クイール」のテーマソングで、栗コーダーが手がけた曲なのだそうです。演奏に参加していないAQさんが気持ちよさそうに聞いておられました。
「月が誘う」では背景に月の照明が浮かび上がりました。芸が細かい。「鳥は鳥に」はAQさんにピアニカ登場、栗コーダーとあわせるとますます音楽の授業。しかし小中学校の頃に学んだ楽器と言うのは意外と奥が深いものだと教えてくれる演奏です。「つっきがさっそっう(ぴぽぴ)よっるのあっそっび(ぴぱぽ)」って合いの手みたいなリコーダーが可愛いんですー。
このあと栗コーダーの皆様が退場され、谷山さんとAQさんのお二人で「猫の森」。ショーのような様々な色の照明が楽しい。「カントリーガール」は今年のソロコンサートで何度か演奏なさっていますが、「AQが一緒だとぱっとする」と谷山さん。印象が変わりますが、お一人のときでも素朴で素敵だと思います。続いて谷山さん曰く「自分的に盛り上がる曲」3曲。「仇」「王国」のシンセはぞくぞくきますね。「ドッペル」は7色のミラーボール付き、盛り上がりました。
しっとり「DOOR」を歌い上げた後、満場の拍手に迎えられてアンコール。栗コーダーの皆様の再登場に加え、江東少年少女合唱団のメンバーの皆様が登壇。ここまですっかり忘れてましたが、今日は江東区文化センターリニューアル記念コンサートだったのでした。綺麗な合唱とリコーダーの和音とともに「さよならのかわりに」。美しかった…。余韻冷め遣らぬ客席、根性のダブルアンコール。谷山さんはちょっと考えた後「おやすみ」を選曲。クリスマスの町に夕食に繰り出す直前、腹の虫を宥めつつでしたが ^_^;) 大変幸せな締めと相成りました。良いお年を。