春の沖縄から、雪祭りたけなわの札幌へ。宿取るのが大変だった…。ビバ格安航空券。会場は地上12階のライブハウス。角部屋に窓が広く取ってあり、札幌の夜景が一望できました。照明を落とすと「地上の星座」モードに入ります。
最初の曲は「窓」。このライブハウスを意識したのでしょうか。MCはソロコンサートの由来から。さらに「札幌記念で、雪の歌」を3曲。「カイの迷宮」が聞けて嬉しい。続けて「Family Tree」という店名の由来、ジョン・レノンの絵からなのだそうです。谷山さんの曲だと「ファミリー」に該当する歌がないので(…ほんとだ。「ローリングダウン」とかは…あれも違うや)、「Tree」から木の歌を3曲。
リクエストコーナーは、誕生日の方がいらっしゃらなかったので挙手による指名。なんだかとてもまとまりの良い選曲です。曲の説明とスタッフさんへの指示、「メリー」→「女の人が何かブツブツ言ってる歌」(ってちょっとひどいです谷山さん〜)。「バザール」→「若い女の人に時々凄い人気がある。夜明け前の誰もいないネパールの田舎。切なくて幻想的、エコーあり」。「DOOR」→「泣ける映画の主題歌。歌い上げ系の歌」。この流れって物語にできそうです。
新譜の話。劇中歌として作ったわけではない「その他系」の歌を2曲。「雨の国」のほうは雨好きの思いをこめて作った歌だと、弘前と同じ説明あり。でもちょっと詳しくなっていました ^_^;) 「梅雨ですか」と客席から聞かれて、「梅雨ではないです。季節感はない」旨返答されていました。この後のMCで、天動説を信じている小学生がいるという新聞記事のことに触れ、「でも自分が中心で周りが回っているわけだから、天動説でも間違いじゃないんじゃ?」と谷山さん。観測者中心で考えると確かに間違いじゃないと思います。学校で教えていることとしては、それじゃ駄目ですが ^_^;) またウラシマ効果についても熱弁。光速に近いスピードで地球から遠ざかった人が帰ってくると、宇宙船に乗っていた人だけが年を取っておらず、地球に残った人は年を取っているという理論。「宇宙船から見れば地球が遠ざかっているのに、宇宙船だけ年を取らないのはなぜ?」と不思議だったそうです。でも質問した相手の方に、「言っても多分理解できないんじゃないか」という答えをもらってしまい、以来ずっとすっきりしないのだとか。私は習ったけど忘れました…。
ソロコンサートツアーはこの日がラストなので、「思い残すことなく歌いたい」と、「ソロライブで歌って楽しかった歌」をセレクト。悲しい恋をする少年シリーズ。この3曲が続くと浸れます。途中「星より遠い」で歌詞カードが落ちてしまい、ちょっと我に返ってしまいましたが ^_^;) 最後は「ソロで弾けるようになった曲」で「猫の森」。これは以前は難しいとおっしゃっていましたが、気持ちよさそうでした。
アンコールのMCで、月光シアターのサイトがオープンした旨告知あり。携帯電話の着メロをドラクエ3のフィールドの音楽や宿屋の音楽にしていたけれど、メールが来ても気が付かないので鳩時計の音にしているお話をされてました。ラストは「銀河通信」。窓の外を眺めながら聞くと浸れる浸れる。さらにもう一度ダブルアンコール。曲を想定せずに舞台に来られた谷山さんに「海の時間」コールが飛びました。最前列にいらっしゃったお子さんからも「海の時間聞きたかった」と後押しがあり決定。NHKスペシャルの「生命」シリーズを見てどきどきされた話。すごく良くわかります!
会場の雰囲気もあってか、落ち着いた流れの気持ちのいいコンサートでした。次回ソロも楽しみです〜。