谷山浩子 猫森集会2005 Aプログラム

05/09/17 全労済ホールスペースゼロ Open18:30 Start19:00 End21:20
出演:谷山浩子(Vo,Pf)/石井AQ(Syn)
ゲスト:バカボン鈴木(B)



曲目

  1. 小さな魚
  2. MOON SONG
  3. 青い鳥
  4. DESERT MOON
  5. 水晶散歩
  6. 鯨のため息
  7. 空の駅
  8. 雨の国・雨の舟
  9. 星より遠い
  10. 会いたくて
  11. 冷たい水の中をきみと歩いていく
  12. 電波塔の少年
  13. 人がたくさんいる
  14. 犬を捨てに行く
  15. きみの時計がここにあるよ

アンコール

  1. ドッペル玄関



 猫森集会初日。谷山さんは濃い水色のセーターと同色のスカーフでご登場。初日ですが、最初の「小さな魚」からリラックスしたご様子でした。今日のゲストはおなじみのバカボン鈴木さん。1曲目の後すぐにAQさんとご一緒に登場されたのですが、ダークスーツにサングラス。一歩間違えると別の世界のお方になってしまうかも ^_^;)

 最初の3曲は月の歌。「MOON SONG」、ベースの低音が意外と(失礼)似合います。「青い鳥」では満月を映す照明がしっとり感を増します。「デザートムーン」は一転して、照明も曲調も明るく。

 アタゴオルの話。会場売りのDVDには、クリアファイルが日替わりでついているそうです。バカボンさん用に、アタゴオルから静かな曲を2曲。このあとバカボンさんと語ろうコーナーがありました。知る人ぞ知る(しかしある意味一目瞭然)高校大学と高野山でお坊様の修行をしていらした経歴の持ち主。職人芸を要する職業の方のお話は、聞いているだけで面白い。しかしなぜ音楽畑に足を突っ込んだかのお話はこの次。

 「月光シアター」から2曲。なんだか今日はここまでしっとりした曲が多く、ベースが一本加わって、そこはかとなく大人っぽい雰囲気です。続くバカボンさんと語ろうコーナー2では、声明の修行からだんだん別方向の音楽に足を踏み入れ、まずグランドファンクの曲、続いてドラムにはまり、大学でレッドツェッペリンに行き、さらにフルート、やっと最後にエレクトリックベースにたどり着かれたとの事。人生いろいろですわねえ(しみじみ)。続く少年の恋の歌2曲、このお話の後だと「まだまだ先があるぞ〜がんばれ〜」とちょっと年長モードの視点で聞いてしまいます…。さらに怒涛の少年シリーズ、「冷たい水」「電波塔の少年」。電波塔、切実さが一割増した印象でした。

 携帯電話の入力方式について、谷山さんは「T9」という方式がお気に入りでいらっしゃるそうです(聞いているときは「TQ」だと思っていたのですが、あとでコンサートアンケートのページを見たら違ってました)。パソコンにしろ携帯電話にしろ、開発が始まったときは、カンブリア紀の生命樹爆発のときのように、さまざまなフォーマットが市場に出回ります。広報活動やらこうした地道な啓蒙活動やらは、生き残るための手段として意外と侮れません。私は携帯の文字乳入力が面倒くさくて極力パソコンを使う派なのですが(すみませぬ…)心では応援してます谷山さん。

 「なんとなく機嫌の悪そうな人たちの歌」コーナー。確かに ^_^;) 「仇」を聞くと血わき肉踊るのに(私は)、「犬を捨てに行く」だと悲しくなってしまう〜。しかしお三方とも素晴らしい熱演でした。「初日なのに全精力使い果たした」と谷山さん。残り日程のためにもファイトですわ。「君の時計」で少しクールダウン、でも熱覚めやらぬ大きなアンコールの拍手。

 いやしかしアンコールにドッペルはもはや定番!? 他の曲の追随を許さぬアンコール遭遇率の高さです谷山さん! 最後までテンション高く新宿の夜はふける。私は続く明後日〜。




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