昨年末のクリスマスコンサートに続く、栗コーダーカルテットの皆様との共演。素朴なリコーダーの音を楽しみに参りましたBプログラム。谷山さんは薄いグレーのカーディガンと白いロングスカート(すそに沿って茶の飾りラインつき)、白いサンダルでご登場。最初は「すずかけ通り三丁目」。何度聞いてもうっとりするメロディラインの美しさ。
続いてAQさんがご登場。前半は「谷山浩子における物語組曲の変遷」ということで、自作その他問わず物語組曲として作ったものからの選曲でした。そういえば「すずかけ」はあまんきみこさんでしたね。谷山さんご自身が歌プラス劇という形式に目覚めたのは、学生の頃銀河鉄道の夜を音楽劇にしたことからだそうです。続いては谷山さんの自作品から2曲。やっぱり世界が独特だと再認識。
雪の女王のテーマ曲を2曲。カイとゲルダのそれぞれのストーリーにぴったりの曲たちです。アリスからも2曲、「変な歌をたくさん作った」と谷山さん。変じゃないですよー。ちゃんとしてるほうから、ということでこの曲順。アリスの世界と谷山さんの世界って隣接してそうだと思いました。
続けてはアタゴオル。その中でも比較的しっとり系の曲ですね。あの劇ははじけた曲も多かったので、そろそろ来るかな? と思っていたのですが外れました。続いては月光シアターの曲から、初めての演奏です。曲の内容について、「サスペンス? ファンタジーかな? ミステリーならどうやってつじつまを合わせるのかな」とお二人で考えていらっしゃいました。「仇」でさんざん「残骸だけ」のところを「さんがいだて」と聞き間違えられたので、敢えて「さんがいだて」という歌詞を入れたというエピソード、大変好きです。「アトカタモナイノ国」。
待望のゲストさんたち登場。皆様四方にがんばって一礼の後、おもむろにみんなのうた系の2曲。綺麗です〜。というかうっかり寝そうです。このヒーリング効果の高さは相変わらず素晴らしい。「月が誘う」なんて見事な童話の世界…。
ここで皆様が今日お持ちの楽器の種類を一気に紹介してくださいました。書き取れた分列挙しますと、ソプラノリコーダー・アルトリコーダー・テナーリコーダー・グレートバス・クルムホルン・ソプラノとアルトのダブルリード・サックス・アイルランドの太鼓・アンデス25(リコーダーの音のするピアニカ)・チューバ。確かまだあったはず〜。各音色の違いを使い分けて、「クルル・カリル」と「マリカ」。眠気を誘うのに寝たらもったいないこの葛藤…!
「さよならのかわりに」は昨年末のコンサートのアンコール曲でした。本当にリコーダーの良く似合う曲です。アンコールは「鳥は鳥に」合唱つき。これはいつも思う、谷山さんが一番気持ちよさそう。
初日もでしたが、猫森集会2005のチケットの販売状況というチラシが配られていました。Cプロの2日目以外はまだ空きあり、ということで、ちょっともったいない…。大変幸せなコンサートでした。