いよいよ最終日。今日のゲストさんについては予備知識ゼロ。ユニークそうな方なので、ちょっとびっくりしてみたかったのです。しかしステージ上のゲスト席の周りは、「これも楽器なのかな?」というものがいろいろ。
珍しく1曲目からAQさんがご一緒です。「まっくら森」で始まるなんて、最初から悩殺ですね〜。子供さんが聞くと怖がることもあるそうですが、大人になったら美しい思い出です多分。「皆様を森の中にご招待します」と谷山さん。続いての3曲も、後のMCで言われていましたがすべて短調の曲。森にまつわる曲は、どれも迷宮につながる美しさ。AQさん谷山さん、確かにさびしい曲ではございましょうが、これが始まる前に「森のくまさん」のタイトルを出さなくてもいいと思うんですけどっ。
「暗い深い森を歩いていたら明かりが見えてきました…」とナレーションする谷山さん。今度は長調かしらと思ったら、…王国にたどり着きますか〜。このあかりは怖い怖すぎる。さらに次のMC、「目覚めよと夢の王国は終わりと呼ぶ声がする」とナレーション。終わると同時に、ゲストの山口さんが太鼓をたたいて歩きながらご登場。風のたてがみかと思ったら、「私はとっても寝起きが悪い」が来ました。いろいろと意表をついてくださいます。びっくり箱のようだ〜。とても楽しい演奏でした。
山口さんの風貌については、次のMCで「食い倒れ人形」「チャーリー浜」「インチキな手品師」「おそまつくんのイヤミ」「ダリ」エトセトラ紹介されていました。皆様言いたいことをおっしゃる ^_^;) 街中で見たらきっとサーカスの客引きだと思うだろうなーと思ったことは内緒内緒。日本廃品打楽器協会の会長さんでいらっしゃるとか。ちなみに会員はお一人だそうです〜。しかし音の出るものはみんな楽器といにしえのマンガでも言ってましたが、それぞれの音の違いをまず聞き分け、次に使い分けるってかなり大変なんじゃないだろうか。
アリスの不条理ワールドの演奏中、山口さんのお手元を見るのが楽しかった。この次のMCで楽器紹介がありました。全部メモし切れませんでしたが一部ご紹介。トルソーの足、業務用ペットボトル、オイル缶の一斗缶、アルミニウム(スチームの弁)、柄のないフライパン、鉄鉱の廃材、キムチが入っていた半斗缶(スネアドラムとして使用)、業務用フォークスプーン、プラスチックのごみ箱(キックドラム用)。おまけにぶっつけ本番がお好きなのだそうです。すごい…。谷山さんに「リハなしぶっつけ本番のコンサートがあるんですけど」と誘われていらっしゃいました ^_^;) 公演が終わると物が増えているのだとか。さもありなん。
傘の曲2曲の後、谷山さんの近況。演劇のワークショップに参加されていて、「白鯨」をやったそうです。ここでも鯨取りの歌が。続いてテーマなしという3曲。山口さんはSORAMIMIでスルドー(スルード)という楽器を演奏されました。てかSORAMIMIでパーカッション編成を聞くのは初めてだと思います。面白かった。
今回はあまり古い歌がなかったということで、ラストは「カントリーガール」。客席の心が一つになって、いきなりテンポの速いアンコール拍手に迎えられ、再登場した谷山さん。物販のむにむにクッションは女性用下着の素材使用とか ^_^;) 手触り良いみたいですね。そして最終日なので、恒例のダブルアンコール。今回は曲を用意されていたという谷山さん、お一人で「ここにいるよ」。…と、ここで再度びっくり、後半ドラムで山口さんが参加されました。一気に印象が変わります。ほのぼのから愉快に! 元気が出ましたー。来年も楽しみです。