猫森集会最終日。今日は役者さん3名様がゲストでいらっしゃいました。本日のコンサートのお題、ドッペルな感じの日とはどのような(どきどき)。谷山さんはアップにした髪に花を編みこみ、赤地に髪と同系色の花をあしらったワンピースと黒いくつ。赤は珍しいですけれどお似合いでした〜。「意味なしアリス」でスタート。続いて登場のAQさんはバスクの人のデザインTシャツでした。
続く3曲は少々重い、少女の憂いが主題の曲たち。見事に短調の連続。七角錐で間奏が4拍ずれたので、打ち込みが半音ずれるというハプニングが ^_^;) ここでゲストの鈴木あかねさんがご登場。春のアタゴオルに出演されていた方ですが、当然ながら猫耳猫しっぽではなく、グリーングレーの細身のロングワンピースに黒の紗のスカーフという女性の魅力万歳なご衣装。メガネがお姉さまっぽくて素敵〜。芸大の声楽をご卒業後、最近まで日本語オペラこんにゃく座に参加されていました。その他串田杢弥さんの大正直劇団という演劇集団に参加されています。多才。
でもって、コーラスが含まれるため、完全版を聞くためには必ずもう一人必要になる曲2曲。鈴木さんがコーラスでしたが、いやあハモリがよかった! とくに「花園の子守歌」、綺麗綺麗気持ち良い〜。何だかもうこれだけでも来た甲斐があったというものでございます。鈴木さんはマダムとか男前とか言われていました。頷きます。
続いてはモンティパイソンから2曲。新譜の最後に収録されたものに加え、以前KERAさんとのイベントライブで歌われた歌を披露。私は実はモンティパイソンにあまり興味がないため、この企画には行かなかったのですが、激しく後悔しました。何これ楽しい。まず「偉大なる作曲家」(何度聞いても歌詞がすごい)、歌の部分が終わった後、谷山さんの背後の出演者入退場口にスポットライトが当たってゲストの金子さんが登場。ラストのナレーションの朗読を担当されました。続いて「フィンランド」、平川さんが登場されました。ピアノに鈴木さんが座り、谷山さんは立って平川さんとお二人でデュオ。私は初めて聞いたのですが、すごい。何て気が抜ける曲なんだ。是非旅行代理店にお勤めの方に聞かせてみたい! 客席から笑いが漏れる曲なんて珍しいですわ〜。
金子さんと平川さんは、谷山さんが見に行かれた舞台に出演していらした役者さんです。平川さんは丈の短いカーディガンとレモン地に花模様のワンピース、金子さんは黒が基本のベストとスーツでした。平川さんはうるとら2B団、金子さんはDPCオフィスという劇団の舞台に出ていらしたそうです。当然ながら演劇やパフォーマンスのプロ。続く「アリス」からの3曲は、全て役者さんのパフォーマンスとコーラスつきでした。特に「ハートのジャック」のコーラスは、野次馬兼証人の役(と思われる)を、歌いながら楽しく表現していらっしゃいました。ウミガメスープは複数で歌われると黒ミサソングのようで怖い〜。
続く3曲は皆様でコーラスと寸劇。曲の紹介なしで暗転、いきなり金子さんの「本物は・だれでっ・しょ〜〜!」の掛け声、おおぴったりです! 金子さんが帽子をかぶって展覧会の司会の役を、平川さんが主役の女の子を。しかしあの司会、目の前で動作つきで見るとほんっとうに胡散臭いですね! お見事でした金子さん。平川さんが谷山さんぽくてこちらもさすが。一回暗転して仕切りなおしの後、今度はあまんきみこさんの世界。山猫は平川さんが、雪天は金子さんが松井さんの役をされました。うわー引っ張り込まれますねえ…。「にんげんのまついです」が聞けて嬉しい。歌に沿った台詞のはずなのに印象ががらりと変わり、わくわくしながら見ました。それにそっくり人形も雪天も、歌の中に「客席」に該当するものがあり、現実にスペースゼロの客席にいる私たちまで舞台に参加しているような、リアルな臨場感がありました。演劇ってすごいなあ。
役者さんたちは皆さん、「かおのえき」でもはじけたコーラスを披露してくださいました。金子さんは勢い余ってかコーラスがちょっとこぼれてました ^_^;) 谷山さんもAQさんもとっても楽しそう。客席も妙にハイテンションな感じです。そしてドッペルな感じの日なのにここまでなかった主題歌が最後に登場。裂けるホステスは鈴木さん、吊り下げられたホストは金子さん、間をくるくる動く平川さん、ほんとにテンションが上がりました。万雷の拍手の中本編終了。
アンコールはテルーの歌。なんだか今日初めて普通の歌を聞いた気がしますが…このまま全く癒されずに終わってよかったのに! と思ってしまいましたごめんなさい。だって最後にテルーが来ると何が何でもまとまってしまうんですもの! しかし最終日のダブルアンコールはもう定番化しているとみなしてよろしいですね ^_^;) 紅マグロ歓迎します。ドッペルと同じ日に聞くと濃くてすばらしいわ〜。