谷山浩子 ソロライブツアー2006-2007

06/12/09 札幌KLAPS HALL Open17:00 Act Start17:20 Usual Start17:50 End20:00
出演:谷山浩子(Vo,Pf)/田野崎文(オープニングアクト)



オープニングアクト

  1. ありのままで
  2. さまよい
  3. 自分

曲目

  1. 恋するニワトリ
  2. 夜のブランコ
  3. 星より遠い
  4. アトカタモナイノ国
  5. 素晴らしき紅マグロの世界
  6. かおのえき
  7. ラッキードラゴン
  8. 会いたくて
  9. さよならのペガサス
  10. 空からマリカが
  11. 穀物の雨が降る
  12. カイの迷宮
  13. 別の人
  14. 旅人
  15. テルーの唄
  16. カントリーガール

アンコール

  1. 海の時間



 札幌2 daysの2日目に行って参りました。今年のソロライブツアーは土曜日の日程が多くて嬉しい! 財力と休みの許す限り追いかける予定です。全国的に雪が少ない今年ですが、さすがに札幌は積もっておりました。KLAPS HALLは大通りに面したビルの1階にあります。昼間に行って位置を確認してきましたが、入り口が少々わかりにくい。開始して最初は予告のなかったオープニングアクトで少し驚きました。田野崎さんは地元出身のアーティストの方で、昨日もオープニングで演奏されたそうです。ピアノの弾き語りの優しい歌声。昨日のアクト終了後、谷山さんのライブをご覧になったとのこと。どんなご縁でいらっしゃったのかな? 私は最近見に行くアーティストが固定化しつつあるので、こういう機会は嬉しく思います。

 谷山さんはアジアの民族衣装っぽい感じの厚手のワンピースでご登場。帯のようなウエストがかわいい。今年もソロツアーの解説から始まりました。札幌2daysが初めてと言ったら、色々な人に怒られたそうです ^_^;) 以前もあるんですね。田野崎さんのアクトに触れ、「若い人と一緒だと緊張する」と谷山さん。9月からこちら、手嶌葵さんとの共演が増えたのでなおさらかもしれませんね〜。今日の曲目、札幌は何度もいらしてるからご当地ソングなら大変だなと思っていたところ、「昨日のアンケートに書かれていた、聞きたかった曲をやります」だそうです。ある種のオールリクエストですね! 昨日と2日続けていらしていた方はラッキーだったのではないでしょうか。「それにしても皆さん、本当に不幸な歌が好きで…」とおっしゃる谷山さんですが、それは選択元となる母集団の歌の比率を考慮すればおのずから明らかかと。

 遠距離恋愛の方が聞きたがった歌という「星より遠い」ですが、ご本人は今日いらしていたかどうか。「聞いてないよね〜」と自嘲なさりつつ、自在な構成で続く「アトカタモナイノ国」と「紅マグロ」。今年の新譜「テルーと猫とベートーヴェン」が出たとき、中日スポーツの方が取材にいらっしゃったそうですが、とにかくこの歌のインパクトが強かったらしくてマグロのことを何度も聞かれたそうです。「劇中歌で猫が歌っているもので、本人がそこまでマグロが好きなわけではない」と言ったのに、最後には「でもやっぱりお好きなんですよね?」と聞き返されてしまったとか。でも確かにこの歌は、しみじみマグロへの愛に満ち溢れていると思います。

 今日の選曲でもやっぱりありますリクエストコーナー。最初の条件は「人生全滅した人」で、細かいことは省きますが強く生きてください。でも最初のリクエストが「メイストーム」でパス、さらに次が「時の少女」…これもパスになっちゃいましたが、人生全滅のときに「これでいいのか?」と谷山さん。最後に「ラッキードラゴン」で落ち着きました。後のリクエストは勢いで、「さよならのペガサス」「会いたくて」「かおのえき」。かおのえきはピアノバージョンがないそうで、考え込む谷山さんにリクエストした方が「あ、無理でしたら」と声をかけ…「やります。やってみせます」と谷山さん奮起。キーを高めに移動して、一番最初に敢行。「弾き語りに向かない過酷な曲」(後のMCで谷山さん談)ぞろい。「さよならのペガサス」はちょっとだけリハーサルがございました ^_^;)

 今回は休憩をいれようかということでここで一旦谷山さんが退場、10分後に再開。「降る歌」3曲。落ち物系の歌って、光景を想像すると身に迫るものがある気が…。「雪の女王」のことに言及され、「アンデルセンはすごく今の私たちの状態を見越していた」とおっしゃる谷山さん。あの北の世界やカイの言動は、確かに現在の社会と相通じるものがあると思います。続いてゲド戦記の歌3曲。ゲドつながりで、新居昭乃さん(映画のエンディング担当)と久しぶりに再会なさったとか。またご一緒に演奏とか合作とかしてくださらないかなー。

 最後は定番の曲で締めました。舞台から客席を撮影されていた谷山さん、やっぱりカメラとフィルムがお好きでいらっしゃるよう。デジカメ全盛の昨今、フィルム好きには受難の時代かも…。ともあれツアー開始に相応しい、リラックスしつつ谷山さんらしい試みのあふれたライブだったと思います。これからほぼ毎週谷山さんが見られる! 楽しみだー。




[谷山浩子] [音楽のページ] [ことのはのもり]