谷山浩子 ソロツアー2006-2007

06/12/16 金沢21世紀美術館 Open18:30 Start19:00 End21:10
出演:谷山浩子(Vo,Pf)



曲目

  1. 風になれ
  2. MAY
  3. 鳥は鳥に
  4. ねこねこでんわ
  5. 恋するニワトリ
  6. 猫が行く
  7. おやすみ
  8. テルーの唄
  9. 岸を離れる日
  10. 偉大なる作曲家
  11. フィンランド
  12. 素晴らしき紅マグロの世界
  13. ボクハ・キミガ・スキ
  14. よその子
  15. 猫の森には帰れない

アンコール

  1. ポプラ・ポプラ



 暖冬で12月なのに雪がない北陸。金沢21世紀美術館は個性的な建物でした。平たい円柱形、というよりほとんどホールケーキで、中央部が作品展示室、周囲にカフェや図書室、無料開放のホールなどがあります。外壁にはガラスを多用。演奏用のホールは、入り口は地下にありますが、上部は1階まで伸びています。要するに2階建ての高さ。しかも上階突き抜け分はやはりガラス張りです。カーテンが閉められていましたが、空いていたら1階からコンサートが見えたことでしょう。最前列は舞台と地続きで同じ高さ。椅子は階段状に高く上がり、ステージを見下ろす形になっていました。スクリーンと思しき布も用意してあります。

 谷山さんは袖の黒い長めの上衣と大きな花の絵のスカートでご登場。「風になれ」では、背景のスクリーンが縦長に伸び、空の映像を映してくれました。「気持ち良いホールです。住みたいくらい気持ちが良い」と谷山さん。前日公演のあった福井のお客さんから、アンケートで(?)歌うよう指示されたという「MAY」と、「鳥は鳥に」。

 この日は休憩がありますと事前告知。手嶌さんがいらっしゃるときは前半後半切り易いですね。続いてはデモテープで歌ったことのある曲。「ねこねこでんわ」は、YAMAHAの音楽教室用の曲で、3歳から5歳児のもの。仔猫が電話をかけると、思いも寄らない様々な場所に繋がってしまう、という歌で、大変かわいらしいのですが…しかし谷山さん。MCで歌の余韻を壊すのはやめてくださいませ。サンタに電話して「トナカイのシチュー」を食べてますなんて返答を聞いたらお子様は泣きますよ…。リクエストコーナーは勢いで3曲。おお、定番の曲が並びましたね。

 10分休憩の後ゲストさん登場。手嶌さんはもう谷山さんのコンサートのゲストとしてなじまれましたね。音楽のルーツはゴスペルで、よく聞く人はフィっツジェラルドだそうです。お友達と話が合うかと聞かれて「合いません」…ああこのテンポが好きだわ〜。「テルーの唄」と「岸を離れる日」を披露されました。

 モンティ・パイソンの2曲と紅マグロ。「フィンランド」は9月にやったときと同様、客席から微妙に笑いが出ていました。紅マグロはもう完璧に定番ですね〜。こちらのピアノがベーゼンドルファーだそうで、音に満足そうな谷山さん。続く2曲は孤独をテーマにした曲。片思いの孤独と家族のいない孤独、共通しているのは「言える相手がいない」ことでしょうか。そう思いながら聞くと感慨深いものが。

 猫の森で明るく本編を締めた後、アンコール「ポプラポプラ」で終了。建物自体が現代アートの美術館での企画、コンサートと共に楽しむことが出来ました。またここでコンサートがあると嬉しいな。




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