ネタバレってほどでもないかな…。で、注意。この一覧表、多分抜けてるところがあります。劇中で「間奏間に劇が入ってる」と思った曲があったんですが、どうも別の曲だったらしい…。終わってから恒例の演奏曲一覧表を見てくるのを忘れてしまいました〜。
アンデルセンは幼少のみぎり、それは好きだった作家さんですので(多分なみき記憶の底辺というか奥底にこの方の作品が根っこ張ってます…)、それはそれは楽しみに参りました。開演前にコンサートパンフレットを購入。マフラーなどのグッズも販売してましたが、お金が足りない ^_^;) ので断念。
一ベルのあと客席がとても静まり返っていて、咳も会話も憚られるほどでした。舞台中央に二つの椅子。薄いスクリーンの向こうは黒。その中を最初に田代さんとAQさん、白づくめで登場。続いて最初の曲は「銀河通信」、谷山さんがやっぱり白づくめ、マタニティと見まがう ^_^;) ワンピースとハンドマイクで歌いながら登場されました。腰にマイク装置をつけているため、ゆったりした服装になったそうです。
大筋は実際に「雪の女王」を読んでもらえばほぼ同じです。導入部だけちょっと違っています。
ストーリーは、「一人暮らしで孤独と自由の間を行ったり来たりしている歌うたい」さんの夢が、時間を超えて、失意時代のアンデルセンの夢と出会うところから始まります。まだ作家になると考えていなかった頃の彼に、夢を語りかける歌うたい。それからどんどんお話が膨らみ始めて雪の女王の世界へ突入します。
ラストはまた現実へ。アンデルセンが歌うたいに「誰?」と問う、その答えが「たくさんのゲルダたちのひとり」という最後近くのセリフが印象的でした。ああ谷山さんだなあ、という、何だかよくわからない感想を…。
青山氏が八面六臂の大活躍でした。谷山さんもナレーションだけでなく演技が見られましてびっくり。雪の女王の声は必聴です。すごーくいろっぽかった。また照明もシンプルながら綺麗で、「氷」「オーロラ」をほぼ光のみで表現。雪は降り物をふんだんに使っていました。また各章で、CD-EXTRAのイラストをスクリーンで見せていたのがまた似合いました。
音楽劇という印象の今回、やっぱり主役は音です。ラスト「カイの迷宮」を北国っぽい暗い舞台を見ながら大音量で聞けたのが何より幸せ…。