マーシュマロウ

00/09/07 ZEPP TOKYO Open??:?? Start19:40 End21:40
出演:マーシュマロウ



曲目

  1. ああ忙し
    • MC
  2. 太陽が照ってる
    • MC
  3. MERRY-GO-ROUND
  4. Through The Air
  5. Mutation
  6. 風の子
  7. Marsh Land
    • MC
  8. 起きた!
  9. しあわせの国をさがして
  10. ぼくのカブトムシ
    • MC
  11. 鳥が啼いてる
  12. ロケット
  13. 花びら
    • MC
  14. 雨が降ってる
  15. DANN
  16. 春の絵
  17. 北へ
    • MC
  18. アジアの風
  19. ドイツの5月
  20. 赤い大地




 お台場はZepp Tokyoでのライブ。今回は前回ほどチケット争いは激しくなかったようです。今回は服装も色合いを統一。丸尾さんを除き、皆さん上は白、下は赤茶で、丸尾さんのみ上下とも白でした。上野さんと丸尾さんがスカートで残るお三方はパンツスーツ。れいちさんの帽子も白でした。

 最初は皆さん舞台前方に立たれて笛の演奏から。れいちさんは足に鈴をつけていらっしゃいました。この曲の何が楽しいといって、タイトルがとても演奏の状況に似合ってしまうところですね。続けて自然現象シリーズ。楽器は「ヴォイス」。5人の重なり合う声が無敵に広がります。さらにトーンチャイムの登場が綺麗なハーモニーに彩りを添えます。

 レコーディングをしているという話題に歓声の上がる場内。リスナーは千秋の思いで待っておりますとも。収録曲などは不明ですが期待が持てそうです。ここでそれぞれの位置に散るメンバーの皆様。この時の配置は前回4月10日の時とほぼ同じ。けれど楽器はやはり少しずつ異なります。以下特に書いていない場合、れいちさんはドラム、珠緒さんはパーカッション、丸尾さんはキーボードです。皆様次々と楽器を持ち替えていらっしゃいました。

 4曲目、久々に登場しました上野さんの「スプーン」。昭乃さんは手回しオルガン、丸尾さんがアコーディオン。上野さんはほかにマラカス・マリンバも担当されて忙しそう。5曲目は珠緒さんがマリンバ、丸尾さんがキーボード。昭乃さんがトーンチャイム、上野さんがアコーディオンを持って、ちょっとアップテンポな「Mutation」が聞けました。さらに珠緒さんのパーカッションがはじけていた「風の子」。昭乃さんがギター、上野さんがベース。リズム隊の編曲次第で印象の変わる曲だと思います。この日は冒険心を掻き立てられるような、はねるようなリズムを聞けました。

 さて「Marsh Land」。新曲です。丸尾さんがアコーディオン、上野さんがベース、昭乃さんがハープ。昭乃さんが作詞作曲された曲で、メソポタミア文明の太古の風景をイメージして作られたとか。壮大な印象の、とても綺麗なメロディラインの曲でした。

 「起きた!」では丸尾さんが珠緒さんの隣に移動してマリンバ連弾。毎度思いますがなぜあのテンポで撥が絡まないのか不思議…。上野さんが小さいおもちゃみたいなピアノ、昭乃さんはキーボード。アップテンポに楽しく。「幸せの国を探して」は丸尾さんが元の位置に戻り、昭乃さんともどもキーボード。上野さんはアコーディオン。れいちさんのお声が弾むようでかわいらしい。「ぼくのカブトムシ」も同じ編成です。どうしても「レンジでチン」が怖いんですけど…。笑えないの〜。

 ここで全員ステージ中央に集まり、丸尾さんと上野さんによるメンバー紹介。上野さんいわく、「れいちさんはしっかりした詞を書いて、昭乃ちゃんは綺麗な曲を作って、丸尾さんは大仰な(珠緒さんが言い直し:「ドラマチックな」)曲を作って、珠緒ちゃんはリズム中心で、私が変な曲を作ってます」。続いては「実験やってみましょう」ということで、自然現象シリーズ新曲「鳥が啼いてる」。鳥の鳴き声を模した曲です。丸尾さんが…なんだろう、弦楽器。珠緒さんとれいちさんがトーンチャイム、昭乃さんと上野さんが指ではじいて音を出す小さい楽器で、風や葉擦れと思しき音色を奏でます。続いて「ロケット」では上野さんと珠緒さんがアルトリコーダー、残る三人がトーンチャイム。「花びら」は完全に伴奏なしのアカペラで、多重の声がそれはそれはそれは美しかった…。

 ここで皆さんが元の位置に戻ります。上野さんと丸尾さんが場所をチェンジ。珠緒さんが物販担当(れいちさん決定)としてハンドタオルの宣伝をされました。前回半分くらい売れたそうです。ごめんなさい買ってません ^_^;) 続いて自然現象シリーズその1「雨が降ってる」。丸尾さんがアコーディオン、上野さん昭乃さんがキーボード、珠緒さんがマリンバです。ここで再度上野さんと丸尾さんが場所チェンジ、最初の位置に戻って「DANN」。これも新曲。五人全員打楽器系の楽器を使われ、ビートにつられて客席から手拍子が沸き起こります。楽しさを引いたまま続いた「春の絵」では上野さんがベース、昭乃さんがハープ、丸尾さんがアコーディオン。

 プログラムを配っていただいていると、メモをとる手間が減るのがとてもうれしいのですが、終わりまであとどれくらいとわかってしまうのが寂しいところ。この日から年末までの各人の予定が告げられ、マーシュマロウのレコーディング中という話に場内が沸きました―――がライブは「よいお年を」だそうで ^_^;) 上野さんは相変わらず予定をおっしゃいません。CMとかサポートヴォーカルとか、色々なさってるでしょうに。

 「北へ」。上野さんがベース、丸尾さんがギター、昭乃さんがキーボード。もう低音からだーっと盛り上がるところの声のエフェクト、すさまじいです。音の持つパワーが全開になって、体中わっと包まれる感じ。続けて「アジアの風」では丸尾さんのみ楽器を変えてパーカッションへ。相変わらず歌詞がタイ語でわかりませんが、低音ビートが響いていて自然と体が動きます。ここで昭乃さんと丸尾さんが位置チェンジ、お二人ともキーボードで上野さんがアコーディオン。「ドイツの5月」。コーラスワークがひときわ複雑になっていたように感じました。最後は上野さんがベース、昭乃さんがキーボードで「赤い大地」。盛り上がりました。目の前に風景が広がるようです。

 音楽と声に引かれて戻ってこられない観客のアンコールに応えて、全員が壇上へ再登場。ですがこの日は挨拶のみで、アンコールはありませんでした。ジョイントやミニライブでもないのにアンコールなしのコンサートって久しぶり。でもこの曲数ですから、おなかいっぱいと思うべきでしょうね。声と音がこんなにも気持ちのいいものだと、何度も気づかせてくれる5人に乾杯。




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