No. | タイトル | 楽器 | コメント(プログラムより転載) |
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1 | Voice from tree | 伊藤さん:Key 上野さん:トーンチャイム 丸尾さん:トーンチャイム れいちさん:トーンチャイム |
木を抱きしめてみよう。 そうすると聞こえてくるよね・・・ 後の曲「森」へと続きます。 |
2 | RECONCILIATION | 4人ともトーンチャイム | 詞:吉野裕司・葛生千夏 曲:上野洋子 VITA NOVA 2ND ALBUM「Laulu」より |
3 | LITTLE GO LITTLE | 伊藤さん:お子様ピアノ 上野さん:カスタネット,すず 丸尾さん:マリンバ れいちさん:小さいマラカス? |
詞・曲:丸尾めぐみ 早い春はもうすぐそこに。楽しみですねー。 しかし、この4人で山登りなんてできるのでしょうか? |
− | MC | ||
4 | アリスとテレス | 伊藤さん:Key 上野さん:Base 丸尾さん:アイリッシュハープ れいちさん:Dr |
詞:矢川澄子 曲:伊藤真澄 不思議の国のアリスがアクアヴォーチェで こんなになったとさ。 |
− | MC | ||
5 | 空の誓い | 伊藤さん:Key 上野さん:すず,れんげ 丸尾さん:Key れいちさん:Dr |
詞:谷口正明 曲:伊藤真澄 アクアヴォーチェの記念すべき初レコーディング曲。 「彼方から」という漫画のラジオ&CDドラマの主題歌。 |
6 | For You | 伊藤さん:Key 上野さん:タンバリン 丸尾さん:アコーディオン れいちさん:Per |
詞曲:伊藤真澄 これは、みんなへの愛・愛・愛の歌 |
− | MC | ||
7 | 眠れる | 伊藤さん:お子様ピアノ 上野さん:クラビオーラ? 丸尾さん:マリンバ れいちさん:マリンバ (マリンバは連弾) |
詞曲:丸尾めぐみ 順番としては「起きた!」が朝だから、先にやるはず だったことを今思い出した!我々の生活パターンを 考えると、まーいっか! |
8 | 起きた! | ||
9 | 雨が降ってる | 伊藤さん:Key 上野さん:マリンバ 丸尾さん:アコーディオン,効果音 れいちさん:Per,Dr |
詞:れいち&上野 曲:上野洋子 自然現象シリーズ第一弾。「雪が舞ってる」とか 「花粉が飛んでる」とかどんどん思いつくので 今後も増えてゆくでしょう。 |
10 | 風が吹いてる | 4人ともアンクルン | 曲:上野洋子 自然現象シリーズ第二弾。 これは新種のラップか卒業式の答辞か? 飽くなき探求心でエクスペリメンタルミュージックは続く…。 |
− | MC | ||
11 | 森 | 伊藤さん:Key 上野さん:アコーディオン 丸尾さん:Key れいちさん:Per,Dr |
詞:谷口正明 曲:伊藤真澄 あーこうしている間にも、森はすごいスピードで失われているのです。 それにふと気づくととてつもなく悲しくなりますが、 少女の祈りは届いたのでしょうか |
12 | INORI | 伊藤さん:Key 上野さん:ハンドベル、クラビオーラ 丸尾さん:ハンドベル れいちさん:ハンドベル |
詞曲:伊藤真澄 以前、midoriというバンドをやっていたときの曲のリアレンジ。 柔らかいハーモニーがきもちいい。 |
− | MC | ||
13 | 冬のモザイク | 4人ともトーンチャイム | 詞:れいち 曲:丸尾めぐみ 厳冬の真っ只中にいて、夏の日をイメージするなんて とってもステキ!そんな人生を送りたいものです。 |
− | MC | ||
14 | MIN' DANCE | 伊藤さん:Key 上野さん:マリンバ 丸尾さん:アコーディオン れいちさん:Per,Dr |
詞:坂本弘道 曲:伊藤真澄 地球の鼓動はこんなだよー |
15 | FINE | 同上 | 詞曲:伊藤真澄 シリーズもの第一弾! これは妖精の名前がいっぱい出てくる |
16 | ROSES | 伊藤さん:Key 上野さん:マリンバ、たてぶえ 丸尾さん:Per,効果音 れいちさん:Per,Dr |
詞曲:伊藤真澄 シリーズもの第二弾! これは薔薇の名前がいっぱい出てくる |
17 | ドイツの五月 (Mai in Deutschland) |
伊藤さん:Key 上野さん:アコーディオン 丸尾さん:Key れいちさん:Dr |
曲:丸尾めぐみ どうしてもドイツ語で唄いたい!と思ってできた曲。 5月は、1年の中で一番好きな月です。 |
1 | キャロルの古い家 | 伊藤さん:Key 上野さん:オートハープ 丸尾さん:Key れいちさん:Dr |
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全曲で全員がヴォーカルとコーラスをなさってました。…というか誰がメインなのか追求できる曲があまりなかったので、途中で考えるのをやめてしまいました。
吉祥寺Star Pine's Cafeでのライブ。2階席まである客席は、通行に支障をきたすほどぎっちぎち。はけた前売券は83枚(開場前の行列整理用に貼ってあった貼り紙から)、その列と同じ長さだけ当日券の人の列があり、しかも開場後に増えたようなので200人は入っていたんではないかと…。最初に入ってきた伊藤さん、キーボードと客席前列がとても近いので驚いておられました。私はステージ正面2階席手すり際をキープ。少々遠いですが、何にも邪魔されずにステージを見渡せます。
最初から3曲、MCなしで演奏。最初の2曲はほぼアカペラで、寂しげだけれど綺麗な曲。3曲目はアクアヴォーチェならではの4名様掛け合いソング、今の季節に似合って楽しいです。4曲目の前にMCがありまして、チューニングの間ちょっとだけ楽器紹介。「洋子ちゃんが初ベーシスト、めぐみちゃんが初ハーピスト」。そう、このとき上野さんの手の中にベースが。スターターセット(初心者向け)で、楽器屋さんで「チューニングしましょうね」と言われたというエピソードに会場は爆笑でした。丸尾さんがハープ初めてというのはちょっと意外です。演奏はさすがと言えましょうか、どこか遊び感覚の歌詞にぴったり。ただ最後に一音外してたあたりが御愛敬でしたです。^_^;) 次の曲は「彼方から」の曲でしたが、伊藤さんが間違って「かなだから」といってしまい、すかさずれいちさんと上野さんが「らぶれたーふろむかなだ」の曲を歌っていました。^_^;)
次々出てくる楽器の数々。6曲目では上野さんが大きなタンバリンを持ってる、と思ったらこれも特殊な楽器らしい…アイルランド原産、皆さん名称を失念していらして正式名称不明。あとパーカッションに使ってる木のスプーン(二つをカスタネットみたいに叩いて使う)の名前が知りたいと思ってたら、これは本当に食器から上野さんが作ったものなんだそうです。スプーンではなくレンゲ。食器売り場で買って、間に消しゴムが挟んであるとか。^_^;)
「眠れる」「起きた!」を続けてやるのはナイス。似合います。「雨が降ってる」は前回南青山とほぼ同じアレンジ。次の新曲「風が吹いてる」はプログラムにも書いてますがさらに実験的。最初から最後までメロディがなく、伴奏は口で「ひゅうううううぅぅぅぅ…」と風の音を吹きながらバリ島の木製(竹?)楽器アンクルン(単音楽器、4人で8本、音階分持ってました)を鳴らす。歌詞というか詞は「風が吹いてる」様子を語る、というか一歩間違えると詩の朗読です…が朗読じゃないんです。ああっどう表現すれば良いかわからなーいっ。と、とにかく伊藤さんと丸尾さんの「風が吹いてる」のセリフが色っぽかったっす。
「次の曲はまじめ」とMC。「森」は打ち込みがあり、「風が吹いてる」と続けて聞くとメロディが際立つような気が。「INORI」は伊藤さんがメインのメロディラインをKeyで演奏、あとのお三方がハンドベルで伴奏という形。余計な音を切り落としている印象です。綺麗なアレンジでした。次のMCで長年の謎だった棒型ハンドベルっつーか鉄琴の名称判明、「トーンチャイム」というそうです。これも上野さんの楽器とか。アンクルンも上野さんの楽器だそうで、楽器のエンゲル係数がどれくらいになるか聞いてみたいとか真剣に思いました。「冬のモザイク」はこのトーンチャイムが良く響くアカペラの曲。雪が降りそうな天気に良く似合います。
続くMCはインフォメーション。れいちさんはAREPOSで4月か6月にライブ、3月にまたStar Pine'sでジョイントが。丸尾さんは新生SWAYで新譜を出されるそうです。上野さんは「何もなし」…5年くらい「今年は自分のことをしたい」と言っておられるそうですが…。伊藤さんはアニメ関連の曲を書かれた話をされてました。
ここからラストまでは盛り上がります。「MIN' DANCE」がのりのりのアレンジでちょっとびっくり。でもこれ好き…このアレンジでもう一回CD出してくれないかなあ。「FINE」はもう定番になりつつあるのでしょうか、お客さんもリズムの取りどころを把握している感じ。「ROSES」の前で伊藤さんが曲順を間違えるハプニングがあり(最後の曲に行こうとした)、そのためか客席もステージも完璧にリラックスして実に楽しい演奏でした。「ドイツの五月」のハーモニーも完璧にきまりました。アンコールは「キャロルの古い家」、コメディのミュージカルとかオペレッタでやってくれないかなーと妄想を新たに。もう一度アンコールがありましたが、やる曲の準備がないと言うことで挨拶のみで幕。
本当に安心して、けれど楽しく聞いていられるバンドとの印象を深くしました。で、今回思ったのは、「段取りができてるなあ…」ということ。前回前々回はステージ上で打ち合わせ・まごつきの場面があったのに、今回はほとんどなし。その間に交わされる会話が結構楽しみになりつつあったのでちょっと残念…(おいこら)。でも、客と演奏者の間に流れる「どこか初々しい玄人っぽさ」は、このバンドならではという気がします。