ことのはのもり
昔の日記
旅のこと

旅行の目的:観光 一人旅(岩手・三陸海岸)
1日目(浄土ヶ浜) 2日目(龍泉洞・北山崎) 3日目(久慈)
1日目2006年09月08日(Fri)
往路
JR大宮駅→(東北新幹線)→JR盛岡駅→(JR山田線)→JR宮古駅 片道14,480円
山田線区界駅。良い感じに人がいなかったので車窓から撮影。
浄土ヶ浜(遊覧船)
JR宮古駅→(路線バス)→浄土ヶ浜ターミナルビル 運賃170円
浄土ヶ浜島巡り遊覧船 乗船料1220円

 宮古へ行ったらまずここへ、の浄土ヶ浜へレッツゴー。路線バスはそれなりに本数があります。15分ほどで到着。平日の日中だったためか、座席はガラガラでした。
 ウミネコの餌付けで有名な遊覧船の出発時刻が間近だったので、まず乗船券を買ってから、船着場に続く階段を下りました。
 曇天でこの季節にしては風も寒く、時折小雨も混じりますが、船の座席は7割がた埋まっていました。カメラマンの人が出発前の記念撮影をして歩いています。下船するときにはもう現像されていて購入できるとのこと。(ちなみに一人旅の人間には声をかけてくれません〜)見所ポイント解説のアナウンスと、ウミネコのえさ売りさんの声が交錯するなか出航。
 手すりから身を乗り出す人々の手にはもれなく海草入りのパンが握られています。ウミネコのほうでも心得ていて、次々と近づいてきては、投げられたパンを職人芸でキャッチして瞬時に飛び去ります。見事。でもすんなり写真に収まってくれないの〜。
 船は揺れます。めちゃくちゃ揺れます。でも同じ船に乗っていたお客さんいわく、「北山崎の遊覧船のほうがひどい」とのことで…。三陸の人は三半規管が強いのか?
浄土ヶ浜(散策)
 遊覧船を降りて海岸沿いに歩く。浄土ヶ浜ターミナルビルから先に続く道は路線バスしか入れないそうで、あまり車の音がせず静かでした。
 真っ白な砂と真っ青な海。曇天でしたが、その分かえって海や奇岩に妙な迫力が生まれていた気がします。砂浜の端に、津波で亡くなった方の慰霊碑と思しき碑があって、風景とあいまって襟を正す気分になりました。でも波の荒い海の光景は面白かった。
中の浜。船を下りてトンネルをくぐるとすぐ。
奥浄土ヶ浜その1。
奥浄土ヶ浜その2。
蛸の浜。波しぶきが怖い。
蛸の浜から浄土ヶ浜に抜けるトンネル。人がいない! 暗い! 怖い!
中の浜にあった赤マツの木。写真だとわかりにくいけれど大きくて立派です。
昼食・浄土ヶ浜レストハウス
中華丼を食べました。具が多くておいしかった。名物はウニ丼だそうです。
宿へ
浄土ヶ浜→(路線バス)→JR宮古駅 運賃170円
宮古・宮古ステーション古窯泊(予約・旅の窓口)
ホテルの部屋。洗面所が寝室にあるのでびっくり。
夕食・コンビニ
2日目 2006年09月09日(Sat)
朝食:ホテル
龍泉洞
宮古駅08:05→(三陸鉄道北リアス線)→小本駅08:37 運賃750円
小本駅→(路線バス)→龍泉洞 運賃600円
龍泉洞 入洞料1000円

 移動の限界にチャレンジ! バスと電車の時刻表とにらめっこ、どうにかなりそうだったので、当初行く予定ではなかった龍泉洞に行ってみました。
 小本駅からバスで30分ほど。道路に沿って清流があり涼しい。が、洞内に一歩はいるともはや寒風。丈高い鍾乳石ととどろく水音、加えてアップダウンの激しい順路の上をひらひら飛ぶコウモリが楽しめます。
 道路を挟んで旧洞と新洞があり、新洞のほうは鍾乳洞探索の技術や歴史についての展示があります。縄文時代の居住跡地があったとかで、生活模型が展示されているのですが…人形がライトに照らされて、強烈な陰影を作っていて怖い…。
龍泉洞内の川。フラッシュなしだとこれが限界…。
鍾乳石。
龍泉洞前。川沿いに遊歩道があります。ずっと歩いて行くと龍泉洞ホテルに出ます。
北山崎
龍泉洞→(路線バス)→小本駅 運賃600円
小本駅11:49→(三陸鉄道北リアス線)→田野畑駅12:00 運賃380円
田野畑駅12:05→(田野畑村村民バス)→北山崎12:20 運賃420円

 三陸リアス鉄道はとてもトンネルの多い路線です。海の風景を見たかったのでちょっと残念。
 自動車のほうが確実に眺めは良いと思われます。バスに乗り換えて外を見るのは楽しかった! カーブが多くてくらくらしましたが、海は見事。でもバスの乗客は私だけだった…。一日2本しかない北山崎行き。
 到着して最初に展望台へ。荷物預かり所があったのに、そこでお土産を買わねばならないような気がして、荷物を担いで歩きました。すごく後悔。展望台はがけの上。海岸へ降りる階段700段以上を下りて上るのに、荷物はとてもとても邪魔でしたっ。
 でも海のアルプスと豪語するだけあって、奇岩絶壁の連なるさまは壮観でした。帰りのバスが3時間待ちだったのに、景色を眺めているだけでぜんぜん飽きが来ない。
北山崎。第一展望台から。
北山崎。海岸へ降りる途中の北側の岸壁。
北山崎。第二展望台から。
北山崎。海岸へ降りる途中(中間地点くらい)。
北山崎の海岸。階段を降りきったところ。
北山崎の海岸。階段を降りきったところの奇岩をズーム。
北山崎の海岸から岸壁を見上げる。
海岸から戻る道。降りてきたことをちょっと後悔した…。
北山崎。階段を休み休み上ったあとの達成感の一枚。
北山崎。第三展望台から。
北山崎。第一展望台から。
昼食:北山崎のレストハウス
海鮮ラーメンを食べました。ホタテが大変美味。
宿へ
北山崎→(普代村村営バス)→普代駅 運賃300円
普代駅16:07→(三陸鉄道北リアス線)→久慈駅16:43 運賃750円

 帰りは行きと別の路線のバスに乗り、普代駅に向かいました。普代村村営バスは普通のライトバン。乗客はやっぱり私一人。他人事ながら経営が心配だ…。
 普代駅前ではお祭りをやっていました。屋台をのぞく時間がなくて残念。
久慈・久慈第一ホテル泊(予約:旅の窓口)
夕食:コンビニ
3日目 2006年09月10日(Sun)
朝食:ホテル
もぐらんぴあ
久慈駅からタクシー利用 1780円
もぐらんぴあ 入場料700円

 もぐらんぴあは地下水族館。現役稼働中の「国家地下石油備蓄基地」の一部を利用した施設です。日本で使う石油の3日分の備蓄があるとのこと。入場してすぐ仰ぎ見るような高い天井のトンネルになり、日本と世界の石油資源についての博物館になります。コーティングした岩肌の奥では現在も石油のための施設を建設中でした。水族館目当てでしたがしばし足を止め熟読。掘削機械操作の疑似体験などもできます。
 肝心の水族館、正式名称は「地下水族科学館」です。魚に餌付けをしたり、磯の生き物に触れたりするコーナーや、トンネル水槽、円柱型の水槽など、少々狭いながら工夫を凝らした展示です。
 残念ながらバス等の公共交通機関がないので、帰りは歩きました。車だと片道15分ですが、歩きだと1時間以上かかります。久慈駅まで大体7〜8キロ…。途中でJRの陸中夏井駅に出くわします。
琥珀博物館
久慈駅からタクシー利用 1250円(博物館入館料込み)

 久慈駅からのバスはありますが本数が少ないのでタクシーを利用。乗ってから知ったのですが、タクシーで琥珀博物館に行くと、タクシー料金割引・博物館の常設展示入場券つきサービスがありました。
 久慈は日本有数の琥珀の産地。博物館はもちろん現地で採掘された琥珀を中心にして展示を行っています。実際に触れたり、ちょっとした実験もできたり。有名な虫入りトカゲ入りの琥珀、巨大な琥珀、さまざまな色合いの琥珀と目にも楽しい。ちょうど恐竜展もやっていたのですが、余り広くない博物館なのでぎゅうぎゅうづめな印象でした。
 博物館建物の裏山は琥珀の採掘場跡。少しだけ中を歩けますが、ちょっとした洞窟です。博物館を採掘場の隣に建築したかったからこんなに駅から遠いところにあるのね〜と、帰りも歩くつもりだった私は納得しつつも恨めしかった…。恨めしいといえば博物館のレストランが改装中で、ガイドブックに載るくらいには美味しいお店らしいのでちょっと残念でした。
琥珀博物館入り口バス停。名前の割に博物館まで遠い。15分くらい歩きました。先に連絡しておけば、博物館からここまでは送迎してもらえるそうです。
昼食:駅の売店
帰路
久慈14:46→(JR八戸線)→八戸駅 →(東北新幹線)→大宮駅 運賃15,360円

 琥珀博物館から1時間以上また歩いて駅到着。八戸線はずっと海沿いを走るので、乗るのが楽しみでした。車窓風景はとてもダイナミック。途中で夕立がかかったりして、くたびれていたのに楽しくて眠れなかった〜。八戸駅で鮭のはらこめしを買い、新幹線は満腹で熟睡。大宮で乗り越すところでした。

ことのはのもり
昔の日記
旅のこと