2002年03月09日 河井英里
2001年12月10日 伊藤真澄
2001年10月17日 賈鵬芳
2001年05月28日 Percussive Movement Vol.5
2000年10月18日・19日 Asian Fantasy
2000年10月05日 真砂秀朗
2000年09月02日 GLAY
2000年08月21日 宇多田ヒカル
2000年07月21日 金徳洙
2000年06月03日 溝口肇
1999年12月02日 黒百合姉妹
1999年09月28日 Asian Fantasy からくリズム



やっぱり生よね 2002年3月12日
河井英里 2002/03/09(Sat) 新宿ミノトール2
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 新宿ミノトール2はこざっぱりした感じのライブハウスです。一人一品必ずお料理を頼まないといけないこともあり、テーブル・椅子の配置はレストラン式。一応スピーカーを見て音響のよさそうな場所に座りましたが、この形式のライブハウスにしては音のバランスが良かったと思います。お客さんは立ち見の方も含めて70〜80人くらい。
 最初の「シャ・リオン」をアカペラで熱唱された段階で頭がのぼせました ^_^;) 生の声の迫力ですね。2曲目で他のメンバーの方が登場。息の合った演奏でした。パーカッションがお二人いらっしゃって、それぞれの演奏楽器の音色(おんしょく)の違いを効果的に使っていてとても面白かったです。そうかと思えば効果音とリズム隊で完全分業してたり、打楽器屋さんは芸達者な人が多いですね。ヴォーカルとバックの演奏が良くかみ合っていました。
 「Oh My Glory」のときは英里さんがピアノで、由宇さんと珠緒さんがコーラスを担当されたのですが、聞きほれました。すごく良かった。「空色になる」と「青に捧げる」は客席に手拍子を要請、ノリノリの演奏でした。アンコールの「Prayer」も迫力。最後に英里さんがピアノの弾き語りで1曲おまけで歌ってくれて、非常に得をしたような気分でした。



ふんわりと、一歩ずつ 2002年1月14日(Mon)
伊藤真澄 CD発売記念コンサート 2001/12/10(Mon) 六本木PIT INN
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 CD発売記念と言うことで、新譜「花の音」からの曲をメインにした構成でした。アニメやゲームの主題歌・挿入歌でご活躍されている伊藤さん、新譜の曲も提供曲のセルフカバーなどがありましたが、CD未収録曲やこれから発売の新曲などもあり盛りだくさんのステージでした。
 穏やかで柔らかい印象の曲が多い新譜。このライブでは仙波さんがリズム隊でご参加、ベースの方もしっかり加わるということで、どんなアレンジが聞けるのか楽しみでした。どんな低音・刻むリズムが底を流れていても、伊藤さんのお声の柔らかさは決して損なわれません。仙波さんの遊び心あふれるパーカッション、よく呼吸の合ったVnとKey、MCのほわりとした語り口も合わせて、とても和めるライブだったと思います。

音楽で語る四季 2001年10月21日(Sat)
賈鵬芳 大地の詩〜FAOテレフードチャリティーコンサート 2001/10/17(Thu) 横浜みなとみらい大ホール
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 10月16日の世界食料デーにちなみ、国連食料農業機関日本事務所が企画したチャリティコンサートでした。実は会場に行くまでそのことを知らなかったので、パンフレットや配布されたチラシを見てちょっとびっくりしました ^_^;)
 曲順を見ていただけるとわかりますが、二胡に詳しくなくても馴染み深い曲も多くありました。なるべく大地に根差した曲をということもあってでしょうか、環境庁主催と言われても違和感の無い選曲だったと思います。演奏は文句なく素晴らしかったです。客席参加の合唱もあり、和やかな雰囲気に包まれたコンサートでした。

音は楽しむもの 2001/5/31(Thu)
Percussive Movement Vol.5 2001/5/28(Mon) 青山円形劇場
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 2年に一度のお楽しみ、忘れた頃にやってくるコンサートです。毎回趣向を凝らした楽器と、円形劇場ならではの演出がとても個性的です。
 暗く静まり返った会場の真中に、丸くて大きな底の深いお盆…のようなドラムがひとつ。リング状の照明が6つ、6角形を描いて床を照らします。円形のホールの、正方形を描く入り口4箇所から、出演者がお一人ずつ時間差をつけて入場。白で統一された衣装に、タンバリン型の打楽器(でもベルはついてない)をひとつずつ持ち、螺旋を描くようにゆっくりとステージを歩きます。各自のタンバリンの音色の違いを生かしながら低く長くリズムを続け、やがてじわじわとテンポを高めていきます。ふと気づくと4人が中央に集まり、いやが上にも早まるスピードで、最初から中央に置いてあったドラムを乱打。行き詰まる一瞬の後ふっと静寂。この緩急こそパーカッション! 最初から飛ばしてくださいます。
 2曲目は「non-chatter」というシリーズの7・8・9曲目。他の登場ミュージシャン一人ずつがそれぞれ梯さんと組んで、全部で3曲演奏します。セッティング後の舞台にはティンパニの鼓面にシャフトをつけたもの・実用新案申請中の梯さんが発明したドラムと弦楽器が合体したような打楽器・縦に長い直方体の水槽(もちろん水が入っている)・ダイビングに使う酸素ボンベ(2個)が乗っていました。全部楽器です。シャフトを弦楽器の弓でこする音、両側が開いたプラスチックの筒を水に入れたり出したりしながら筒の底をたたく音、酸素ボンベをナイフの面でたたいたり酸素を放出したりする音が、リズムを合わせるだけで曲になるのでした。視覚的にも蛍光素材を使っていたりして楽しめました。
 3曲目でゲストの元一(ウォン・イル)さんが登場。パーカッショニストで、韓国無形文化財の継承者です。円形の中央に元一さん、四方に4人のパーカッショニストが陣取り、全員ステージの床に小さいカーペットを敷いてその上に座りました。元一さんは胡座をかいて足首から先で太鼓(床に直置き)を支えていました。他4人は片膝をついて、三輪者か補助輪のホイール二つ(シンバルのように合わせて鳴らす)と、大きな膜型の金魚掬いのような太鼓(女性陣)と縦に長い黒い鐘(男性陣)を使っての演奏です。迫力! 手に汗! パーカッションの醍醐味そのもの。すばらしかった。
 休憩をはさんで賈鵬芳さんの登場。女性陣が巨大なマリンバ、海沼さんと梯さんがスチームドラム。「たたいて音階を出す楽器」と「弾いてメロディを奏でる楽器」の競演でした。どちらかというとメロディアスな感じの曲が多いのに、やっぱり打楽器が入るとメリハリが利きます。けれども2曲目のドビュッシーの「月の光」は、この印象を覆して、ピッキングできないスチームドラムの反響音をうまく利用して滑らかな感じの仕上がりでした。うっとり。賈鵬芳さんの曲「睡蓮」では梯さんがハックブレット(三角形の打弦楽器。スイスの楽器でピアノのルーツのひとつらしいです)を担当しました。プログラムに載っていたのはここまでですがおまけがあって、4曲目に内モンゴル民謡のにぎやかな曲が入りました。この日のリハーサルで急遽決定した曲目だそうですが、賈鵬芳さんの胡弓にパーカッション組の拍子木のリズムが見事にマッチしていて、さすがに芸達者の面目躍如です。
 プログラム最後の曲は前回も演奏された曲でした。4人のパーカッショニストが、正方形の頂点と辺に設置されたドラム、その中央に置かれたドラムとベルを、パフォーマンス的にたたくものです。4人の方は身長も腕の長さも違うので、同じドラムをたたくのにちょっと苦労されているところも見受けられましたが、曲の迫力はすごかったです。最後の方は呼吸するのを忘れました〜。
 アンコールはパーカッショニストたちの小曲。携帯できるサイズの打楽器を用いた素朴な曲でしたが、各自ポケットから次々と曲にあわせて楽器を取り出し、おどけた調子で楽しませてくださいました。
 毎度「楽しかったー」と思いながら、緩む頬を抑えつつの帰宅となるコンサートです。席ひとつおいたところに座っていた小学生くらいの男の子が、最初の曲では少し退屈そうだったのに、プログラムが進むにつれてだんだん熱中して、体を乗り出していく様がほほえましかったです。それと客席が豪華でした〜。オカリナ奏者の宗次郎さんとか、上野さん昭乃さんもいらしていて ^_^;) 円形劇場ですので対面の席が良く見えて、MCや休憩のたびに「有名人を探せ!」と一生懸命になってました。

アジアばんざい 2000/11/1(Wed)
Asian Fantasy Orchestra LIVE 2000 2000/10/18(Wed)〜2000/10/19(Thu) 赤坂BLITZ
 曲順・出演者はこちら。両日同じ曲順でした。
 Asian Fantasyがはじまって10年目という記念的なライブ。チケット発売から日数がたってから買ったのに前のほうの席でしたので、お客の入りが心配でしたがそれなりに埋まっていました。でも最前列に空席があってちょっと残念。一日目が終わったとき、「この熱演を聞かないとはもったいないわみんな!」などと握りこぶしで考えたものです。
 どれも味のある演奏と曲でしたが、個人的に特筆は10曲目「草原の天風」と12曲目「OREKAMA〜絵に描いた餅」。
 「草原の天風」は津軽三味線の木下伸市さんと二胡の賈鵬芳さんの構成・編曲で、演奏ももちろんこのお二人です。ゆったりと始まり、構えずに聞いているうちに、だんだん早まっていくテンポに知らず知らず引き込まれていきます。一音ずつピッキングされた三味線、弓が二本の弦の上をすべる胡弓で、なぜこんなアップテンポが実現できるのか不思議です。最後の方は息つく間もなく、曲が終わった瞬間に客席全体が感嘆のため息とともに拍手の嵐。
 「OREKAMA」はもう定番の仙波清彦さんのパーカッション曲ですが、これに梅津和時さんの「絵に描いた餅」というサックス・フィドルメインの曲がかぶせられました。「OREKAMA」担当のパーカッション組を仙波さんが、「絵に描いた餅」担当のフィドル組を梅津さんが、それぞれお得意の楽器を使って率います。パーカッションが低くリズムを刻む中切り込んでいくサックス。半ばインプロなんではないかと思うほどの緊迫感あふれるセッションでした。1日目と2日目ではフィドルの入るタイミングがちょっと違っていて、バイオリンの弓を構えた金子飛鳥さんに梅津さんが手振りで「まだ」というシーンが見られました。サックス独奏は手に汗握る熱演。
 最初のMCの挨拶で、仙波さんが「言葉はそんなにわからないけれど、やっとそれぞれの国の「音楽の言葉」がわかるようになってきた」という旨のことをおっしゃったのが印象に残っています。ライブCD、出ますよね? なかったら泣くわ。

ヒーリング 2000/11/1(Wed)
真砂秀朗インディアンフルートコンサート 2000/10/5(Thu) サンシャインプラネタリウム
 曲順はこちら
 ヒーリングガーデン主催、プラネタリウムで音楽を聴こうコンサート。といってもいつもの「スターライトヒーリング」とは異なり、ちゃんと音楽が主体で、アロマの配布もありませんでした。サンシャインプラネタリウムのミニステージで、時折ネイティブアメリカンの神話や壁画などが投影される中、ゆったりとしたリズムの曲を中心に演奏。神話は天地創造にまつわるものでした。「最初は狭い陸地しかなく、あとはぶよぶよした泥ばかりだったので、大地を固めるために水蜘蛛が土を運び、長い時間をかけて動物たちが住める土地ができあがった」というもの。神様自身ではなく、神様が作った生き物が住む環境を整えたというパターンの神話です。半分ねこけながら聞いていたのですが、あまり触れる機会のない神話でしたので面白かったです。

ファンの人すみません 2000/10/19(Thu)
GLAY ARENA TOUR 2000「HEAVY GAUGE」 2000/9/2(Sat) グリーンドーム前橋
 誘われなければ行かなかった第2弾。CDどころか、アニメのオープニング曲しか知らず、御本人たちの顔と名前も一致せず、「京極夏彦さんに似てる人がいる」という程度の認識で…。友人が誘ってくれた理由も、場所が前橋だったからでした(管理人は群馬の隣りの県在住)。
 でもこの友人がカラオケで ^_^;) 教えてくれたおかげで、わかる曲もいくつかありました。客席を埋め尽くすお嬢さん方の声がまたすごい。スクリーンの構成が凝っていて、メンバーの皆さんの演奏をいろいろなカットで見せてくれました。音楽やってる人って、演奏してるときは3割増いい男に見えるなーと思ったです。

新しさと懐かしさ 2000/8/25(Fri)
宇多田ヒカル BOHEMIAN SUMMER 2000/8/21(Mon) 千葉マリンスタジアム
 誘われなければ行かなかったでしょう。何せ最初のCDを何度か聞いたことがある程度でしたので。
 コンサート中、女子高生の昼休みの会話のようなトークと迫力の歌があまり違和感なく混在していて、何故か微笑ましかったです。でも一番嬉しかったのは、山口百恵さんの歌だったって言ってもいいでしょうか〜 ^_^;) 今聞いても古くないんですもの。

歌と踊りと 2000/7/22(Sat)
金徳洙サムルノリ(Kim Duk-Soo SamulNori) 2000/7/14(Sat) 赤坂BLITZ
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 打楽器のコンサートは予備知識ゼロでも楽しめますが、芸達者な出演者たちにわくわく度もひとしお。この前の月に南北対話が実現し、金徳洙さんもどこかはずんだ口調で挨拶されていました。韓国の伝統的な楽曲をアレンジした曲の数々。特に第2部の踊りは、名人芸の域に達していて素晴らしかったです。アンコールで、韓国の方と思しきお客さんが大勢ステージ上に上がり、一緒になって踊っていました。これはいつものことのようですが、こうした状態は初めて見たのでびっくり。でも皆さんとても楽しそうで、民族の音楽に誇りを持っておられる様子が伺えました。

エレガントな夜 2000/7/22(Sat)
溝口肇コンサート 2000/6/3(Sat) 池袋・東京芸術劇場中ホール
 曲順はこちら
 初のベストアルバム「Espace」の発売後だったためか、コンサートそのものもある意味「ベスト盤」といった趣でした。ベースが渡辺等さん、ピアノが菅野よう子さん。で、溝口さんのチェロ。時折、広がりのある風景を映した映像が、黒い背景を小さく切り取って流れ、なんともエレガントで落ち着く舞台でした。この日は映画「人狼」の公開日で、舞台挨拶をされてからこちらにいらしたとのこと。映画にテレビにとお忙しそうです。

黒百合姉妹のライブ 1999/12/6(Mon)
黒百合姉妹 CD発売記念ライブ 1999/12/02 吉祥寺Star Pine's Cafe
 新譜「星のひとみ」発売記念ライブ。前回行ったライブはCaccinicaとの合同だったので、単独ライブは初体験です。
 JURIさんがVocal、LISAさんがPfは定番位置。あと電子ピアノと効果音担当でお二方いらしたのですが、メンバー紹介がなかったのでお名前が不明。薄い照明と黒い長衣、知っている人には分かるあの音楽とお声―――見事にミサでした。しかも黒い方の。
 JURIさんが少々お風邪を召してらしたかと思いますが、ほぼ聞きごたえのある演奏でした。でもとっても戸惑ったことに、拍手がほとんどありませんでした。右の人も後ろの人も聞き惚れていたらしいのに〜。第一部終了と第二部終了とアンコール、最後のベストドレッサー賞選別のときだけしかない。しかもまばら…。拍手したかったです。曲の間に拍手すると、雰囲気が壊れるというのがあるかもしれませんが。
 ベストドレッサー賞(客席から選びます)は、黒を基調にいっぱいパニエと白いレースをつけたかわいいスカートのお嬢さんでした。道理で気合の入った格好の人が多かったわけです。(私は完徹明けのすっぴんでしたので問題外〜)

Asian Fantasyの感想。 1999/10/11(Mon)
Asian Fantasy からくリズム 1999/09/28 表参道スパイラルホール
仙波清彦(Perc, 鼓)、金徳洙(キム・ドクス/チャンゴ,ケンガリ)、金子飛鳥(Vi)
 曲順その他メモしてなかったので(っつーかタイトルも何もわからない…勿体無いったら)、ただのトークです。
 最初は三人続けてのソロ演奏、それからペアで何曲か演奏して最後に三人で、のパターン。ゆるやかなオープニングからどんどん盛り上がっていく構成はありがちといえばありがちですが、仙波氏の手にかかると盛り上がり方が半端ではないです。途中縁日の夜店で買えるようなおもちゃの笛なんかも登場して、遊び心あふれる曲があるかと思えば、インプロビゼーションのような掛け合わせも聞くことができました。さすがの演奏。
 出だしで一番太鼓がセッティングしてあり、期待通りに仙波師匠は和装でのご登場。よく和太鼓で緩急激しい演奏ができるものです。金氏はショルダー型の太鼓と、多分民族衣装(でもお祭りの法被に見えました)。韓国の伝統音楽のリズムを取り混ぜての熱演で、客席から「ブラボー」コールが飛びまくっていました。金子さんはもう戦うバイオリンの世界。金氏はショルダー型の他に床に置く平たい形の太鼓も使われていたんですが、最後までどちらがチャンゴでどちらがケンガリなのかわからんかった…。
 途中和服から着替える前、仙波氏は「まるで高座だ」と御自身の和装を指しておっしゃってましたが、すみません私もそう思いました(それも「笑点」で座布団3枚くらい取られちゃう方の)。でも演奏はりりしいことこの上なし。ひとたび撥orスティックその他を取ると豹変様変わりはなはだしく、ああもうなんでこんなにかっこいいのこの人たち! と心の中でミーハーモード炸裂しながら真剣に手拍子足拍子に努めました(それは客席中ご同様でございました〜)。汗も熱気もすさまじかった。金子さんも弓の糸がぶちぶち切れていて、これはもうハード系の曲をひくときのバイオリン屋さんの宿命なのでしょうか。
 終演後熱気さめやらず、勢い余って金氏のCDを買ったんですが、あったりまえですがライナーノーツが全部ハングル…タイトルすらわかりゃしない〜悲しい〜。意外とメロディアスな曲も多くてほくほくなんですが。近所の本屋でハングル辞典の値段を恨めしくにらみつつ、次回のAsian Fantasyもまた行くぞ〜と決意を新たにしております。



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