慣れてきた感のある中野ZERO大ホール。音響その他ZABADAKの演奏に合っていると思います。二階席に空席が見られましたが、大体9割くらいの入りだったかな? 開演前の客席では、リコーダーを練習する音が鳴り響いていました。
始まりは吉良さんと公子さんお二人のリコーダーで。しっとりした雰囲気の中、間奏で村松氏が登場。かつて村松氏とお仲間が発見なさった小惑星に、「ZABADAK」と正式に命名された件を、詩心たっぷりに報告してくださいました。「肉眼で見えなくともきっと心で見えるはずです」…星を見上げる方は皆詩人ですわ(く〜っ!)
さて「Poland」、吉良さん曰く「みんなで無謀なことをしようコーナー」。ZABADAKのサイトで、「リコーダー持ってる人持ってきて」の呼びかけがあったため、応じたお客様の数、数、数。一昔前、「Webでしか情報を流さないなんてずるい!」という意見が多かった時代が嘘のよう ^_^;) リコーダーを持っていない人は掛け声担当。私はどっちもやりませんでした ^_^;) 一回練習ののち本番。客席のリコーダー担当の皆様、練習の成果を感じさせる演奏でした。真面目な話、最後のヴァイオリンとあわせるところは不安だったのですが、ちゃんと合ってて驚きました。熱意ってすごいです。終わって脱力感あふれる会場。吉良さんが楽しそうなので、恒例になりそうな感じですね。
舞台が狭く感じる大人数での演奏ですが大曲が多くて迫力がありました。「赤い鹿」では弥衣さんが登場。パフォーマンスの舞は、物語の舞台になった過去の大陸の部族をかくやと思わせるものでした。「遠い旅の記憶」は、もう聞きほれる以外客に何ができるっていうんだ…。
「遠い音楽」、今回は珍しく公子さんが歌詞間違い…と思ったら続けて吉良さんが間違えかけて立ち直り ^_^;) 「光の庭で」は危なげなく。このあとラ・カンパニー・アンのお三方が登場。三線で「夏至南風」。メンバー紹介の後、「星ぬ浜」。ラ・カンパニー・アンの方のパフォーマンスあり。ゆったりした動きで、見ていてなんとなくアンコールワットの壁画にある舞ってる仏様を思い出しました。星ぬ浜では吉良さんも三線を持ちました。ざばの曲は民族音楽にすごくよく合います。
「アンリーズナブルエッグ」は久しぶりに聞きました。アレンジがシャウト系になってますね。
ライブラストは既に定番の「永遠の森」。締めに良い曲です。ライブの途中で演奏されると「もう終わりか」とあせります ^_^;)
相変わらずテンポの速いアンコール。「収穫祭」「Easy Going」と、お祭り系の曲が続きました。パフォーマーお二人が客席から登場。舞台に上がる足のステップがまた芸です。これはもう暴れるしかない ^_^;) とばかり乗りまくる客席。吉良さんがまた煽るし。
最後のアンコールはネタ切れということで、ご夫婦で遠い音楽再演。熱を静めるように染み入る音、特に促されたわけではありませんが客席からもコーラスが。しかしそのまま退場しようとしても、支持なしだとコーラス難しいです吉良さん ^_^;) さりげなく終わらせようという試みは失敗。しかしそこがまたZABADAKかも。