ZABADAK LIVE IN 五島プラネタリウム

00/10/07 渋谷五島プラネタリウム Open19:30 Start19:55
出演:吉良知彦(G,Vo)、小峰公子(Vo,Acco,Per)



曲目

  1. Poland
    • MC
  2. 小さい宇宙
    • MC
  3. 月の瞳
  4. 夜毎、神話のたどりつくところ
    • MC
  5. マーブルスカイ
  6. 星の約束
    • MC
  7. 遠い音楽
  8. 光の庭で
    • MC
  9. 光降る朝

アンコール

  1. Tears



 ファンの皆様の熱意が実った、ハンドメイドのライブ企画。本当に素晴らしい。仕掛け人のさいとうみわ様ならびにスタッフの皆様、ありがとうございました。

 この日は五島プラネタリウムの全てのプログラム終了後のライブでした。斎藤ネコさんのネコカルとの新譜が発売されていて、プラネタリウム前のロビーから続く入場行列は、物販に縮小シフトしていました。チケットの整理番号順入場、手際が良かったですね。ドームに入ると、吉良さんの手書きによる「すべてのにょろにょろしたものたちへ」の絵が投影されています。座席は自由席。補助席が出ていましたがほとんどの席が埋まり、最後の方に入場した人は席を詰め合わせて空けてもらっていました。開始前、主催者様のご挨拶で拍手が。やっぱり皆さん感心してらっしゃいましたね。

 プラネタ解説員村松氏の短いご挨拶の後、投影機のとなりの椅子2脚がステージとなってライブスタート。もう日の入りは必ずこれ、と決まってしまっている「Poland」。ざば笛部隊と吉良さんのギター、公子さんのアコーディオン。本当はそんなにたくさん笛の人がいらっしゃるわけじゃないと思うんですが、徐々に暗くなっていくドームではとくに音が響きます。上手く行って、演奏しているわけではない私もちょっと安心。

 村松氏による基本的な星空レクチャー(北極星はどこ?とか)の次は「小さい宇宙」。吉良さん、歌詞まためいっぱい間違ってらして… ^_^;) アコースティックメインの構成に相応しい選曲の数々でしたが、笑いを取っちゃ行けませんわ〜。けれど続く「月の瞳」と「よごしん」、これはもう、プラネタリウムと言う空間に生演奏の音が響く、それだけでもう世界が新しく生まれてしまうような力を持っていました。特に「よごしん」は、ギターのイントロがら続く吉良さんの最初の声、星の海に船出することを夢見た、あるいは夢見ている全ての人たちに捧げたい感じ。…じつは聞きながら、往年の「ブレーメン5」というマンガを延々思い出してたんですが ^_^;) プラネタのコンサートって、どうしても思考が演奏以外のあちらこちらに吹っ飛んでしまいます。昔読んだ本とかマンガとか。過去の世界住人とか。

 「マーブルスカイ」では、間奏の引きが長くて歌いだしが遅かったので、客席から歌声が聞こえてきました。一人用のアレンジだったのですが、歌詞間違いがあったからね ^_^;) 「星の約束」のあとは村松氏の星のお話。というか名月の話。ためになります。「遠い音楽」では、ドームの下部にぐるりと雪の森が投影されました。「光の庭で」でも引き続き、この映像がはまるはまる。癒される感触が心地よかったです。

 さて、「光の庭で」の途中から、夜空を横切っていた遠い星。これはかの有名な「小惑星ZABADAK」です。本当は19等星なので肉眼では見えませんが、軌道にそって表示してくれました。村松氏はこの小惑星上でコンサートをやってもらうのが夢だそうです ^_^) 素敵です。実現したときの土産物にまで話しは及ぶ。楽しい。学生時代に天文関係の部に所属していた頃、夜空を見上げてこんな風な話をよくしていたものです。幸せなの〜。和やかな雰囲気から、ラストは「光降る朝」。本当に、今の季節に聞くとぴったりな曲です。

 で、ここで夜明けになったのですが。ファンの皆様のアンコールに応え! もう一度夜になりました ^_^;) 最後は「Tears」。隣の人の顔を見わけるのがやっとという明るさの中、それでも伝わってくる一体感。人との距離はこんなにも短いものだと、そんな感慨を覚えることのできた1時間半でした。スタッフの皆様、お疲れ様でした。本当にありがとう。




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