東京お台場はZepp Tokyoでのライブ。雨の降る中参りました。
客電が落ちると同時に壇上の薄い紗のスクリーンに大写しされる瞳。打楽器が響き始める中、映像は徐々にタペストリー風の絵へと変わっていきます。出だしは太田さんのヴォイスから「鍵穴と迷路」。続く「風の巨人」はオカリナの演奏が魅力。この次にようやくスクリーンが落ち、背後から現れたご一同が「駆け抜ける風のように」をソウルフルに演奏。皆様白またはモノトーンの衣装で統一されていました。
個人的に特筆は「遠い旅の記憶」とアンコールの「わにのゆめ」。まず「遠い旅の記憶」、これはインストだからでしょうか、演奏するたびに各位アレンジが変わる気がします。自由奔放に、けれど曲として成り立つように、個性と個性がぶつかりあう。難波さんのキーボードと太田さんのバイオリンの威力がこれでもかと増す中、佐藤さんのドラムは揺らぐ大地のように存在感を主張し、その上を吉良さんのギターが突っ込んでいく。生で聞けることに感謝の念を覚えずに要られませんでした。アンコールの「わに」は、イントロの佐藤さんと珠緒さんのパーカッションデュオがとにかくすごかったです。リズム隊の活躍には、本当に心が躍ります。
今回どうしても残念だったのは音響。悪かったです。前方右側中央寄りの座席でしたが、低音と電子系の音割れがひどくて曲に集中できませんでした。ライブ終了後、通りすがりの会話のいくつかでも同様の内容が聞かれたので、特に私のいた位置だけが悪かったわけではないようです。もったいなかった。改善に期待。