CD「COLORS」発売後のツアー。この前週の大阪から名古屋を経て、最後の東京です。「COLORS」ツアーなので当たり前ですが、COLORSからの選曲がメインでした。このツアーの直前に発売された「ブリザード・ミュージック」からも何曲か。
冒頭が「COLORS」。ラスト近くにやるような曲だと思っていたので少々びっくり。低いドラムが響く中、ミュージシャン全員が壇上に姿を現しました。バックのスクリーンに「COLORS」のジャケットの幾何学模様の映像が流れ、万華鏡のように様々に変化する前でイントロ。歌詞に入るとまっすぐに長いスポットライトが当たり、歌詞の色に合わせて変化しました。続けて「アポロの月」。おやブリザードミュージックもやるのか、と嬉しくなった一瞬。背景映像は宇宙空間とロケット打ち上げ風景。ベタですがよくはまってました。
「長かったツアーも最後」とおっしゃる吉良さん。正味10日ほどですが ^_^;) お誕生日だった吉良さんは、「ロックは40を過ぎてから〜」などとご挨拶。客席からおめでとうコールが飛んでいました。
アルバムのせいでどうしてもオープニングに思えてしまう「僕のビー玉」。低音を強調したアレンジで、ドラムのビートがきいていて迫力。「殺す人〜」のところでライトが真赤になり、歌詞の切実さがアップ。鳥肌ものでした。続けて「八月のパーティ」。ハモってないというより音響のため、コーラスが割れて聞こえました〜。吉良さんのギターが冴えていたのでもったいない感じ。
ここで今日はゲストで参加の太田さん登場。ZABADAKのステージは久々とかで、「ジハードに参加していたという噂が」と公子さん…笑ったけど、笑ってよかったんだろうか ^_^;)「星ぬ浜」、イントロの三線を太田さんがバイオリンで演奏。リズムも音色も違うのに違和感なく、いい感じでした。続けて沖縄つながりの「夏至南風」。似た印象の曲が続くとは珍しいと思ってましたら、MCで「どちらも沖縄の曲で、コード進行一緒なんですね」と吉良さんが自分でおっしゃってました。
続けて「Bird's Island」。イントロでとちって笑いが…。1回1度は間違うのは宿命でしょうか。飛び交う鳥の映像が綺麗でした。私はインストは目を閉じてぼんやり聞いていることが多いのですが、このときは真剣に映像に見入ってしまい、曲がちょっとお留守になったかも ^_^;) 「天使の匂い」は太田さんがVoiceを。楠さんが「世界中のお父さんは〜」のところを歌い、吉良さんに限らない「お父さん」感を出して(?)いました。背景が戦争の映像で、最後はきのこ雲で締めでした。…切実できつかった…。
アコースティック系の曲へ。明るめの照明で、演奏もさわやかな印象の「おやすみ」から、ギターとコーラスのみの「夜明けまで」。「遠い音楽」はギター一本でした。「小さい宇宙」は公子さんがヴォーカルでしたが、またしても吉良さんがイントロでエラー。この曲で笑いを取っちゃいけません ^_^;)
次の「光の庭で」は、公子さんはマイク無しの肉声で歌われました。伴奏も吉良さんのギターのみ。シンプルなアカペラ風のアレンジで、朗々としかししっとりとした声とマッチ。客席もしばし聞きほれました。
MCはメンバー紹介。珠緒さんはこの日マーシュマロウの販売用のCDを忘れてしまい、洋子さんに持ってきてもらったそうです ^_^;) 洋子さんは挨拶なしで帰ってしまわれたそうで、吉良さんは「そういう奴だよ」と苦笑されてました。ほかに難波さんの25周年記念ライブの話と、キャラメルボックスとタイアップのアコースティックライブの告知あり。
あとは盛り上がる一方です。クリスマスならではの「僕のMerry Cristmas」をにぎやかにぶち上げた後、続けて太田さんのバイオリン冴え渡る「ブリザード・ミュージック」、「わにのゆめ」から「Easy Going」はもはや言うまでもないでしょう。
アンコールでは全員販売中のTシャツにお着替え。最初に客席も含めて吉良さんにバースデーソングを歌いました。これはサプライズだったのかな? 照れまくりの吉良さん。「厄年なのに厄払いしてない」とのことで、すかさず客席から「後厄」の声があがっていました。「永遠の森」を歌い上げて壇上を去った皆様を、更なるアンコールの声が追います。再度全員登場。「この季節の収穫を祝う歌」ということで、「光降る朝」を全員で斉唱し、最後は一列でウェーブのご挨拶をして締めました。
9月の影響を受けてか、特にはっきり言ったわけではないけれど、どことなく平和へのメッセージ性を感じさせる構成でした。「COLORS」と「ブリザード・ミュージック」がリスナーの間でこなれたら、またごった煮のライブをやって欲しいなと思います。