CARAMEL BOX PREZENTS ZABADAK アコースティックライブ

01/12/16 池袋サンシャイン劇場 Open19:00 Start19:30
出演:吉良知彦(Vo,G)、小峰公子(Vo,Cho,Aco)、難波弘之(Key,Cho)、太田恵資(Vi)、佐藤正治(Dr,Per,Cho)、内田Ken太郎(B)、charlie(G)
ゲスト:キャラメルボックスの皆様(加藤昌史、西川浩幸、大森美紀子、明樹由佳、竹中美佳)



曲目

  1. Colors
  2. 僕のビー玉
  3. アポロの月
    • MC
  4. 星ぬ浜
    • MC
  5. 遠い音楽
    • MC
  6. Return to Me
    • MC
  7. Poland
    • MC
  8. 駆け抜ける風のように
    • MC
  9. 僕のMerry Christmas
  10. ブリザード・ミュージック
    • MC
  11. TEARS
  12. Easy Going

アンコール

  1. 収穫祭



 キャラメルボックスの「ブリザード・ミュージック」公演中のサンシャイン文化会館。公演がお休みの一日、キャラメルボックスぷれぜんつにてライブが行われました。クリスマスツリーが飾られたロビーは、ざばファンとキャラメルファン双方が入り乱れて大賑わい。私は2階席でしたが、席に上がる階段はとても長くて普段は殺風景なのに、キャラメルの役者さんによるポスターやイラスト・コメントが各階の踊り場に貼ってあって、疲れる暇なく席にたどり着くことができました。舞台ははじめから幕が上がっていて、白を基調にした大理石風の洋館セットはそのままに、スピーカーその他の演奏機材が合間を縫うように置かれていました。おや、と思ったのはケーブルと電化製品の機材の数々。アンプラグドのはずなのに…?

 まずはじめにキャラメルボックスのプロデューサー(?)加藤さんのご挨拶。「電気が無いコンサートです。…でもあからさまなシンセサイザーが」とおっしゃって笑いをとっていました。「2階席は立つと危ないですので、自分の命は自分で守ってください」とも。Easy Goingが来ても総立ちはできないということですね。続けて吉良さんと、キャラメルの役者さんの大森さん・西川さんご夫妻の登場。これまでに何度かインストアイベントなどで吉良さん加藤さんともに馴染みでいらっしゃるそうで、お二人ともリラックスした表情。西川さんの歌に合わせて吉良さんがギターを奏で、大森さんが合いの手を入れる一幕もありました。西川さんと大森さんの結婚式のとき、吉良さんがラストあたりで歌を歌うことになっていたので、回りにお酒がたくさんあったのに公子さんに「絶対飲んじゃ駄目!」と止められてしまい、演奏が終わったら飲みまくった話とか ^_^;) 実を言うと私はキャラメルの舞台を見たことがないのですが、知らない人でも楽しめるほのぼのしたトークショーでした。

 ライブが始まり、出演者が壇上に姿を現すと同時に客席にどよめきが。当初の予定より増えている…。太田さんが来るとは聞いてなかったわ(ラッキー)。いつぞやの斎藤ネコさんみたいに飲み屋でナンパしたんでしょうか ^_^;) さて、肝心のライブ。先日のCOLORSツアーと曲目が重なる部分が多かったのですが、アレンジや舞台背景の違いのおかげで、かなり異なった印象を受けました。音響もこっちの方が合っていたみたい。電気が入っていてもやはりアコースティック。のっけの「COLORS」にしてからが、舞台が白っぽい上に、リズム隊とバイオリンが綺麗に絡んで重くならないアレンジでさわやかな印象でした。「僕のビー玉」も電子音が絡まないだけでがらっと変わる。もうお一人のギターの方は、私はこの日初めて拝見しましたが、イントロで吉良さんとのツインギターがきれいにはまっていてナイスでした。

 「キャラメルにゆかりの曲もゆかりでない曲も」、と前置きして「星ぬ浜」。ラ・カンパニーアンの明樹さんのダンス付きです。会場がいきなり沸いたので驚いたのですが、明樹さんは昔キャラメルの団員でいらしたと後で聞いて納得。ちょっと和風な衣装で、演劇の舞台をバックにするととても映えます。カッコ良かったー。続いて吉良さん以外のメンバーが全員退場してお一人に。「一人でやる曲と言えばこれです」とのMCで予想した通り「遠い音楽」。背景の白を駆使した波のように幻想的な照明効果で、素晴らしかったです。

 ここからはしばらくキャラメルへの提供曲が続きました。まず、もうお一人のゲストの竹中さんが登場。吉良さんがギターを冒頭でチューニングし直し、半音下げた「Return to me」です。竹中さんは繊細でかわいらしい印象の方ですが、さすがに良く通る、結構りりしいお声でした。ギター一本でシンプルな伴奏と渡り合う感じ。

 メンバー紹介と共に演奏者の皆様が壇上に戻ります。半音下げたチューニングを元に戻す吉良さん、キーボードとバイオリンのお二人に妙な音を出されたりして遊ばれていらっしゃいました ^_^;) ここで客席に呼びかけがあり、さっと準備される縦笛部隊。キャラメルのファンの方は驚かれたことでしょう。言わずと知れた「Poland」です。もうリハも何もなしでいきなりなのに、笛の皆様の上手なこと。呼吸も合ってぴったり終わりましたね。

 今回低音部のリズムはパーカッションではなくベースが支えていた印象でしたが、それが顕著だったのが次の「駆け抜ける風のように」。内田さんかっこよかったです。続けてとても明るいクリスマスソングのあと、「ブリザード・ミュージック」。何がすごいってバイオリンとキーボード。丁々発止のやりとりに息を飲みました。太田さん難波さんこれからも毎回ゲストでいらしてください!

 ここでキャラメルの皆様が壇上へ上がり、「TEARS」のコーラスをつとめられました。そして最後はやっぱり「Easy Going」。2階席の人は皆さん加藤さんの言い付けを守って座ってました。えらい。私は普段立ちたくない人なので良かったのですが、左右と斜め前方の人は足踏み手拍子で「立ちたい立ちたい!」という感じでした ^_^;)

 アンコールは意外や意外の「収穫祭」でした。ゲスト様も含めて壇上に上がり、7色の照明がとりどりに照らす華やかな印象の中、ぶっちぎりのドラムソロがかっこよかったです。ラストは全員で手つなぎウェーブで締め。クリスマス直前のプレゼントのような、にぎにぎしい雰囲気のライブでした。




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