ZABADAKコンサート 桜前線北上中

02/04/10 スィートベイジル139 Open18:00 Start20:00 End22:10
出演:吉良知彦(Vo,G),小峰公子(Vo,Aco,Per),難波俊之(Key),内田Ken太郎(B),楠均(Dr)



曲目

  1. アポロの月
  2. 僕のビー玉
    • MC
  3. 星ぬ浜
  4. 百年の満月
  5. 休まない翼
    • MC
  6. 双子の星
  7. 夜明けまで
    • MC
  8. マーブルスカイ
  9. 遠い音楽
    • MC
  10. ねむれないよるのうた
    • MC
  11. この道
  12. 光の庭で
    • MC
  13. Colors
  14. 夏至南風
    • MC
  15. ブリザード・ミュージック
  16. わにのゆめ
  17. Easy Going

アンコール

  1. 永遠の森

アンコール2

  1. 小さい宇宙



 約10ヶ月ぶりに行ったスイートベイジル。うっかりしていて前回のざばからくじらと同じメニュー(鶏肉クリームソースのパスタ)を頼んでしまいましたが、微妙に具が違っていておいしかったです。菜の花が入ってたの。1階・2階席とも大体いっぱいでした。開場から開演までは約2時間、この間に食事を楽しみました。お料理を頼まないといけない割には、終了時刻が人道的なお店です。雰囲気も広すぎず狭すぎない印象で気に入っています。

 えらい勢いで駆け抜けた今年の桜前線。とっくに東北方面へ行ってしまったあとを追いますZABADAK。はじめから本日のメンバー全員が壇上に登場、「アポロの月」と「ぼくのビー玉」でだだん! と決めました。「桜前線北上中が嘘になってしまいました」と吉良さん。この日は緊張して、なぜだか朝の4時ごろ目を覚ましてしまったそうです。朝のテレビの星占いでは、十二星座中最下位の運勢だったそうで、「力づくで運命を変えたいと思います」。

 「星ぬ浜」はこの日は三線ではなく、小さな笛がイントロと間奏を担当。どことなくのんびりした音色でした。「百年の満月」はキーボードがメロディアスで白眉。アコギの調べが哀切に響いて、特筆したい美しさでした。「休まない翼」のイントロのギターから歌へ、吉良さんの声がよく伸びていて良かった。

 次のMCは、ライブとまるで関係のない話題でした。難波さんと議論になったそうです。「ハンダごてのハンダの語源は?」…しらん ^_^;) 客席もざわついたものの反応なし。なお後日気になって調べたところ、「諸説あるが語源不明」という結果を得ました ^_^;)

 なんだかまったりした雰囲気になったところで、揺さぶりをかけるように「双子の星」。この歌を歌うときの公子さんはひときわ気合が入っていると思うのは私だけでしょうか。「夜明けまで」の吉良さんも負けじとばかり世界を作っていらっしゃいました。

 ここで吉良さん以外のメンバーが退場。「こんな悲しい曲で一人になるんじゃなかった」という吉良さん。早起きしたせいで昼寝して、変な夢を見たそうです。階層の深い、夢の中で夢を見ている夢。おかげでまだ夢の中にいるようだといいつつ、次は「マーブルスカイ」。イントロのギターが始まった…と思いきや、いきなり中断。舞台上でチューニング ^_^;) 一回一度はやりますね吉良さん。けれど何事もなかったように再開。歌詞の間違いにもうろたえず。さすがです(いやさすがじゃないけど)。「遠い音楽」ではさすがに間違ったりしませんね。

 公子さんお一人が戻り、「ZABADAKのライブには雨が多いけど今日は降ってない。雨が降るのは誰のせいだろう?」という話題に。よくいらっしゃるけれど今日はサポートに入っていない佐藤正治さんのお名前が挙がっていました ^_^;) 続いてはA-nのお芝居に使われた曲で、ネコカルとのCDにも入っている「ねむれないよるのうた」。吉良さんのギターがとても控えめで、アカペラのようでした。

 続いて映画「PP兄弟」の監督さんの曲だという「この道」。CDではバナ・バールさんという、アイルランドのオーストラリアの人(?)が歌っているそうですが、「今日は偽者で」と吉良さん。シンプルでしゃれた印象のメロディです。さらに「光の庭で」。この曲は何度聴いても飽きません。

 ここで残るメンバーの皆様が戻り、楠さんのドラムが心底格好良い「Colors」。「夏至南風」も「星ぬ浜」と同じく三線なしで、シンセがカバー。メンバーの紹介と今後の予定を経て、盛り上がりタイムに突入です。

 レストラン形式のライブハウスに行くたびに思うことですが、座ってても…いいよね ^_^;) テーブル、ひいてはグラスやお皿に衝突しそうで怖いんですってば。食べ終わると店員さんが速攻で一生懸命食器を片付けてくださいますが限度がある。でも「ブリザード・ミュージック」から「わに」「Easy Going」にいたる流れで座ってるのは、盛り上がりっぷりに水を差しそうで、ちょっと申し訳ないかも…。

 興奮冷め遣らぬアンコールの「永遠の森」では、観客も加わって大コーラス。一体感ある締めくくりで満足…と思いきや、更なるアンコールが続き、まだ営業時間ということもあってか吉良さんが再登場。かすれぎみな声ではありましたが、それでもしっとりと「小さい宇宙」を歌ってくださり、今度こそ幕となりました。

 終わるころにはすでにおなかが空いている状態 ^_^;) お酒が特においしいとのうわさなので、飲めない私は毎度残念なのですが、音楽と雰囲気に酔うことのできるステージを見せていただけたと思います。




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