私の罪は参千年

02/09/08 郡上八幡照明寺 Open15:30 Start16:00 End17:45
出演:吉良知彦(Vo,G,Per) 小峰公子(Vo,Aco)



曲目

  1. マーブルスカイ
  2. 夜毎神話がたどりつくところ
    • MC
  3. 双子の星
    • MC
  4. にじ・そら・ほし・せかい
    • MC
  5. Still I'm fine
    • MC
  6. 星ぬ浜
  7. 夜明けまで
  8. 星の約束
    • MC
  9. 光の庭で
    • MC
  10. 七月の雪
  11. 明日ヲ見ル丘
  12. 遠い音楽
    • MC
  13. 観覧車
  14. 休まない翼
  15. Easy Going

アンコール

  1. COLORS



 すっかり毎年恒例となったお寺ライブ。昨年はうっかりチケットを取り忘れたため、雪辱のライブです。2年前と異なり、観客の帰宅を考慮に入れての早い時間の開催。残暑の関東から涼風の立ち始めた岐阜へ、とんぼ返りの日程で参加です。お寺に開場30分ほど前に到着し、チケット代に含まれていたお食事のヤキソバを賞味しつつ開始待ち。今回は完全に一人での参加でしたので、少々時間を持て余しました ^_^;)

 お寺の本堂の畳に座布団敷き、正座または体育座りで聴くというシチュエーションが、他で味わえましょうか。いや無理です。前日までペルー(!)に行っていらしたというご住職のご挨拶からスタート。マイクはあったのですがMCのとき以外まったく使わず、完全に生歌・生音のアンプラグドのライブでした。私が2年前に来た時の夏の盛り台風接近中のライブと異なり、気の早い虫の声もバックミュージックに加わって、午後の日差しも柔らかさをたたえる初秋。それはもう気分よく、ちょっとだけかののれんわけライブなんぞを思い出しつつ…。

 この日は「おかあさんといっしょ」の月の曲になっているという「にじ・そら・ほし・せかい」を初めて聞きました。番組の規定時間に収めなくてはいけないということで、放送されているものは少し切り詰めたバージョンだそうです。演奏してくれたのは長いバージョン。「おかあさんといっしょ」をまだ見ていなかったので、私は初めて聞いたのですが、これがね、とにかく! この場所に似合う! ZABADAKのライブで涙が出そうになったことは久しくないんですが(失礼)、このときばかりは例外で。いやもう幸せだったらありゃしない…。MCで11月7日に新譜「シグナル」発売と告知があったのですが、この曲も収められるとあれば期待大です。続く「Still I'm Fine」も新曲。長いので「我慢する必要のある曲です」と吉良さん。

 「七月の雪」でちょうど午後5時になり、曲が終わるのを待ちかねるようにお寺の鐘が鳴り始めました。客席がざわつきましたが、ご住職が解説。「ちょっとまってくださいね。山で仕事をしてる人とかは、この鐘が鳴らないと時間がわからないんですよ」…いやもう、なんというか、なるほど〜という感じで。お寺さんが生活に根ざしてるんだとちょっと感動しました。吉良さんもギターを抱えてじっと待機。ここで多少声を出したところで鐘の音には影響しないのですが、客席もなんとなくしんとして聞き入っていました。今度はこちらが5つ目の音の余韻が消えるまで待ち、おもむろに公子さんがアコーディオンを抱えて「明日ヲ見ル丘」。もしかしてここで鐘が鳴るのを承知の上で曲順を編成したんだろうかというくらい綺麗な入り方でした。

 吉良さんは相変わらず歌詞を良く間違えます…「遠い音楽」。でもごまかし方も堂にいってきたような ^_^;) 続けては「あまりやらない曲を」と言って「観覧車」。客席からどよめきが出ました。二人だけでアンプラグドという制約があるためか、ここまで新曲以外ほぼ定番曲だったので、私も意外でした。次の「休まない翼」も久々に生で聞きました。ギターと絡んだ公子さんのコーラスが柔らかくていい感じ。「Easy Going」で締めるのは変わらず。お客さんに鳴り物を持参していた方が何人かいらして笑えました。

 帰りの相生駅では40分待ちを強いられましたが、だんだん暮れ行く夜空に星がひとつずつ増えていく様をぼんやり眺めるのは格別。到着した長良川鉄道は整理券発行機が壊れていて(ワンマンバス形式の電車なのです)、運転手さんに乗車駅を自己申告して終点の美濃太田で下車しました。一緒に乗車した人の大部分は乗り換えて名古屋まで出たようで、続けて翌日のざばのライブに行かれる方も多かったようです。私は美濃太田のホテルに泊まり、思う存分ライブの余韻に浸りました。また来年もぜひ! 仕事と時間が許せば行きたいと思います。ほんとに生き返るわ。




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