WJ封神演義感想 20巻





2000/08/19
WJ18号
第177回
歴史の道標 6
―――ワープゾーン―――

 六魂幡ってよーするにボロマントなんだよなあ。でも確かに楊ゼンが着るとそれなりに格好良く見える。うん。まだ何か隠している様子の元始天尊に「くそじじい」…もっと言っていいよー楊ゼン。そして新キャラ、黒鶴童子と、おお出るのか燃燈道人。じじい、まーだ切り札があったのねー。ふーん。

 妲己島を視認できる距離まで来た崑崙山。太乙が元気になってて嬉しいわ。ここから一連の太乙と師叔の会話がらしくてすき。「あるではないか」「ないの!」とか「通天砲ぅー発射ぁーっ!」って口調、太乙復活したね〜。が、通天砲でもバリアは破れません。ここでいきなりやってくる申公豹、プラス連れられてきた老子with怠惰スーツ。雷公鞭ばか強し! 一発でバリアを破り、ワープゾーン出現。うにょんうにょんとワープする崑崙山。ちゃんと「出口」と書いてあるあたり芸が細かいわ。

 たどり着いた場所は青空が広がり、野生の動物の群れ遊ぶ土地。綺麗なところですね。ちょっと拍子抜けした師叔と喜ぶスープーくん。そして思いっきりうろたえる太乙。「来たことないトコにいるぞ!」確かにそうだけどー、という言葉に、師叔はジト目で「おぬしついにイカ…」が、「私は正常だっ!」言い切るとはいい度胸だ。だが彼の言葉には意味がありました。「宇宙かもしんない」…はい? というところで以下次号。



2000/08/19
WJ17号
閑話2
崑崙山2 爆裂4連発!

 閑話なのよね。ええ、メインのストーリーとはあんまり関係ないと思って良いのよね…。でもでもでも、竜吉様のファンにとっちゃねえええええ(大号泣)。

 お話そのものは和気藹々と言う感じで楽しかったです。冒頭、禁鞭と六魂幡探索中の楊ゼン。武吉くんは警察犬ですかい。そして登場したシルエット、おやこれは烏煙ちゃんと張奎くんご夫妻ですわね。禁鞭は先にゲットされてしまったようです。

 引き続き涎モードの太乙。ああ痩せちゃってかわいそう…。あと三日か、ファイトおっ! …と思ったら「悲痛な努力を無下にするような事件が…!」(ナレーションはスープーくんですかしら)

「Muge Episode.1 ナタク・李靖・天祥事件」でも天祥くんと、おそらくはナタクにも罪はない。ナタクのアバウトなアドバイスのもと、実践訓練に励む天祥くん。しかし封神界で一二を争う減点パパ李靖が水を差します。「家族は大切にしなきゃだめだよ!」と悲痛に訴える天祥くん、反応して戦意を押さえるナタクに対し、りせい〜、何やってんですか…。「怨念パワーで呪い殺す」って、あんたねえ。それでも双方殷氏には弱いことを吐露しとりますが。で、被害が及ぶのは崑崙山なのね。がんばれ太乙。

「Muge Episode.2 鳥・再び」久々に十二仙の名前を聞いたなー。ありがとう道行さん。「寂しいか?」という問いをあっさりと言える韋護くんって偉大な気がする。しみじみと物騒に師弟の交流をしている場へ、飛び込んできたのは蝉玉ちゃん。鳥を怖がる彼女を、情け容赦なくいぢめるぐもちゃんのどアップ、まるで新幹線のようだわ。で、ここで五光石の餌食になったのは、きっとぐもちゃんじゃなくて道行さんよね。で、またしても崑崙山に被害が及ぶのね…。…がんばれ太乙。

「Muge Episode.3 ティータイム」優雅にアフタヌーンティーを楽しむ美人三姉妹。が、マドンナちゃんエネルギー源切れ! 崑崙山に被害を及ぼしつつ食料庫に向かうマドンナちゃん。「やはり来やがったなマドンナ!」っつーことは、マドンナちゃんが食料庫を襲うことは皆さん予測済みだったってことね。雷震子が元気に迎え撃ちますが、反撃…というか捕食されちゃってます(マドンナちゃん消化力つよそー)。雷震子の攻撃は当然。………がんばれ太乙。

「Last Episode 木乃伊」竜吉様と師叔が二人きりだー! ああ、でも竜吉様が纏っておられるのが霧露乾坤網じゃないのがなんとなく寂しいわ〜。「それがみんなのいい所じゃろう」というあたり、なんだかおねーさまっぽくて好きですわ。この大コマの竜吉様美人。「体は大丈夫なのか」と問われて目を伏せる竜吉様美人。「もう長くはなかろう…」…なんてことをおっしゃるのあきらめちゃいけませんわ! 太乙空気清浄器速攻作成厳命! あああいや〜死んじゃいや〜でもこの竜吉様の後ろ姿流れる黒髪といいお背なのラインといい激美人それにしたって死んじゃやだ(激しく動揺中)。それでも「小気味よい戦い」とおっしゃる竜吉様はやっぱり潔い方です。

 で、これまでのムゲが積もり積もって木乃伊になった太乙…。もしかして回復と修理の間もずっとこんなことやられてたりして。ともあれがんばれ太乙。



2000/08/19
WJ16号
第176回
歴史の道標 5
―――第三の島・蓬莱島―――

 大西洋。いよいよワールドワイドな…。完璧に封神フィールドから外れますね。で、蓬莱島って…これか。ハート型とは妲己ちゃんらしい。仙人界の島って、みんな外観に島の名前を書かなくちゃいけないって規則でもあるの?

 某タイム○カンシリーズ悪役ヒロイン系お召し物の妲己ちゃん。ジョカ…か…髪〜。貞子さんじゃないのさ。こえーよ…。あ、発と邑姜ちゃんだ。都市整備の指示出し中かな? 妲己ちゃんはいつでも彼らを見られるのね〜。うらやましい。で、どうして画面の上から目だけ出した体勢で指示出しするかなジョカさん。ホラーだよ怖いよ。妲己ちゃん、「あれほどの力がわらわにもあったなら…」って、あったらどうするんだろう。何か目的が? ジョカの力を恐れる貴人ちゃん、あなたのおっしゃる「あの人が太公望たちをやればいいのよっ!」は本当にそのとおりだと思います。「王天ちゃん」…いいなあこの呼び方。そして妲己ちゃん側も臨戦態勢に。「遊んでらっしゃいなん」ってあたりがさすがですが。

 崑崙山も出陣前夜。道行さんが酷使されてます(ひでえ…)が、飛ぶ手段を持ってない人は乗り込むの大変ですね。地上では竜吉様が元始天尊から盤古幡を譲り受けました。「太公望の力となろう」頼もしいですわ竜吉様っ。おまけにその後の色っぽいかんばせは何事ですの〜。そういうお顔は師叔に見せてくださらなきゃ。

 た、太乙、なんか涎出てるけど大丈夫? 復活の玉をスープーくんに渡す楊ゼン、なんか善人ですね。その彼に勝算を問われて「全然負ける気がせぬ」と強気発言、師叔にしては珍しいです。…あれ、やっぱもくたくんと金タク兄ちゃんは行かないのか。残念〜。ともあれ崑崙山発進。「重い運命に潰されぬよう…」って、元始天尊、いいかげんにしろーっ!



2000/08/19
WJ15号
第175回
歴史の道標 4
―――BLACK BOX―――

 三段ぶち抜きモデル立ちポーズのビーナスちゃん、ブラックボックスの解説中です。発破現場のようなマドンナちゃん落下地点、邑姜ちゃんや発や旦は普通の人間なのに大丈夫だったんかな? そしてどアップのビーナスちゃん。…あ、ちょっと心臓に悪いかも。

 聞太師が向かっていた場所が判明。「金鰲島・崑崙山に続く第三の島」。妲己ちゃんのいる場所があっさりわかったってことか。本格的に最終章突入なのね…。姜族の村では、申公豹と老子が心温まる(そうか?)師弟の会話中。ジョカもいるだろうとのことで、とうとう申公豹参戦! あ、老子も誘われてる。「美学に反する」とか言いながら、「運命」「歴史の必然」ってちょっと矛盾してないかい。

 …きーあーあーあーあー(歓喜の悲鳴)、邑姜ちゃんがっ! 師叔にっ! 「ふきふき」! で、「私はあなたをとても誇りに思う」! きああああああっうーれーしーいー。ああふたりとも似てるわかわいいわナイスだわ。…いや置いといて。多分こう言われて、師叔も嬉しかったんではないかと思います。彼が今まで人間界でやってきたことを、邑姜ちゃんが認めてくれたってことですものね。そして「ちょくちょく遊びに来て下さいね」に対して「来るっス来るっス絶対来るっスよーっ!」のスープーくん…あああ良い子だなああ。仁王立ちで見送る邑姜ちゃん。口を挟まず見守る(だよね?)発。ふふふふふ、良いムード(おーい…)。でもこれでしばらくまた会えなくなるのね…。このままもう出ないなんてことないわよね!?

 飛び去る美人三姉妹をみて「現実離れしてゆくなあ…」という楊ゼン、しみじみ言わないで…笑える…。あ、天祥くん、おじーちゃんたちを忘れたわけじゃなかったのね。各人各様、お別れを言う相手の元へ向かいます。蝉玉ちゃん、頼もしいですわ。

 金鰲島・崑崙山落下地点には謎の球体が。「崑崙山2」、やはり太乙の作成かっ! 「戦勝おめでとー」という口調に彼らしさがありますわね。パワーアップもしてるのね? さすがだわ。その調子で竜吉様のために空気清浄器を…。

 姿を現す元始天尊、師叔に封神計画の実際を話します。固く握られた手が痛々しいわ師叔…。ジョカを倒しに向かう決意は変わりません。でも倒すべき敵のひとり、王天君の正体はまだ不明。たしかに彼の考えてることは謎だらけですね。なんか元始天尊は知ってるっぽいですが。

 申公豹と老子の会話で、スーパー宝貝の正体が明らかに。結局老子も行くことになるみたいです。でも「大極図に足りないもの」って何さ。まーだ何か試練があるのね師叔…。



2000/04/10
WJ14号
第174回
歴史の道標 3
―――予兆―――

 巻頭カラーです。おおっ老子! 祝再登場、ってこれ立体映像じゃないのね!? 起きてるわ〜浮いてるわ〜すごいわ〜。申公豹が驚くくらいだから本当に事件なんでしょうね。そして表紙、うわーすごい妲己ちゃんが別嬪さん…。続いて本編、さらっと怖いことを言う老子。ジョカの夢の覗き見。…なるほど、だから師叔に人類の未来を語れたんですね。あれはジョカの既定した未来なんでしょうか。

 新興国の王様、雑用に追われてます。でもこの案件全部裁くだけの能がなきゃ王をやってられないなら、王になれる人間なんていないぞ。いや王の仕事がジミだってのは発だって理解してると思うよ邑姜ちゃん。ただ量の問題なんだって…。多分ある程度まで邑姜ちゃんと周公旦で決済した後でしょうけど、がんばれ発。でも発が邑姜ちゃんを呼び捨てしてくれてて嬉しい〜。周公旦と邑姜ちゃん仲良しだし。最強ですね。

 「もう人間界に仙道は必要ない」…とうとう来たのねここまで。師叔が徹頭徹尾唱えつづけた大命題、「仙道のいない人間界を作る」をようやく実行に移せる日が来たのね〜。けれどその日の内に引っ越しとは早すぎる…。

 落ち込む天祥くん。そうだよね、天化くんなーんにも言わずに行っちゃったしねえ…。君にはまだ兄が二人いるはずだけど、それとは関係ないんだよねこういうのって。その彼を慰める(?)ナタク。意外でしたけど、「オレは死なん!」と力強い一言。天祥くんには何よりでしょう。

 もしかしてもしかして、と思ってましたがヒゲ剃ったんですね発。やっぱあれ無精ひげだったのね〜。目の下のクマは取れてないけど、ちょっと若返りましたね。「これが今生の別れってわけでもねぇよな!」「うむ!」らしい別れの挨拶です。

 これでしばらくまた発とも会えないかしら、と思ってたら…最後で来てくれました、ビーナスちゃん! なんだかパワーが上がりまくってますわね! 頼もしいですわ〜、ということで以下次号。いや私ほんとに美人三姉妹好きだわ…。



2000/04/10
WJ13号
第173回
殷王朝滅亡

 戦争が終わり、国がひとつ滅びます。ここまで来ましたね。「やっと」と言うか、「とうとう」と言うか。

 このサイトに封神のページを作ったのは、天化くんに消えない傷がついたことへの不安を叫びたかったからでした。あれから一年半、すごく長かったなあ…。いつか必ず爆発する時限爆弾を抱え込んでいるような気持ちで読みつづけていました。生き延びることを祈りながらも、殷周易姓革命の終わりまで彼が生きるとは、正直思っていませんでした。…ので、まあ。ええ。うん…。…でもやっぱり悲しいものは悲しいよううううううううう。…でもがんばったねえ。最後まで。

 天化くんの名前を呼びながら駆け寄る師叔の表情が切なくて泣けます。「天化…すまぬ…」って師叔、謝らないで〜。抱きかかえた腕の中で封神。朝歌の前で追いつきながら一歩及ばず、師叔にとってはどれほどの無念だったでしょう。

 周軍も朝歌にたどりつき、発の豪快な呼びかけを受けて門が開かれます。このシーン、発の後ろでびっくりしてる邑姜ちゃんがかわいいっす。彼らの目に映る朝歌の民の貧しさ。そして弧を描く魂魄を前にしても、発はきちんと王でした。…びっくり。このとき「こいつらを不安にさせたくねえ」と言う言葉もさることながら、邑姜ちゃんの「そうね」と言う顔がかわいくて嬉しいっす。(他に言うことないのか貴様)

 師叔たちを見つけて駆け寄ろうとする楊ゼンを止める発。師叔の後ろ姿をみて、その心を察したらしい邑姜ちゃん。すんごいかわいい…(いいかげんにしろ)。師叔は彼らが駆け寄ってくるまで、そうして座りこんでいたのでしょうか。「天化が残してくれた最後の見せ場」…残された、ね。そうして戦にケリを付けに行く王二人、空気は緊迫しつつ静かです。ここで二人だけで行かせる太公望たちも、画面には出てませんが紂王と言う人間をある程度信頼してたんだろうなと思います。

 史実の武王は名の通り武に優れた人だった様ですが、この後のシーン見て「発って刀使えたのか〜」と思っちゃいました私。着替えるようにすすめ、天子として遇することを約する発。自分が紂王を手にかけることを既定の事実としていたのでしょうが、発が淡々としていたのでちょっと驚きました。ちゃんと革命の首座、新たな王朝の王となることをきちんとわきまえてるんですね。ここで慌てるわけにはいかないこと。ためらうことも許されないこと。そして勝者となっても奢らないこと。剣の先はぴったりと紂王の喉をとらえ、その血で濡れた刃をもって戦争の終結を高らかに宣言します。ちゃんとここにいたるまでの人たちの思いを背負って役目を果たしました。…よかった失敗しなくて。

 最後に妲己のことを思う紂王。姫昌様とは全く違った意味で、もう何も成すべき事が残っていない死に様でした。彼が妲己ちゃんのことを本当に好きだったと知って、わたしは妙に救われた思いです。その首が落ちることを万人に喜ばれる最後だったとしても。なんでも良いけどこの妲己ちゃんすごいらぶりー。そりゃ引っ掛かりもするわな〜。

 ということで、本当にお疲れ様でした師叔。でも人間界は良いとしても、まだ先は長そうだね〜。



2000/04/10
WJ12号
第172回
黄家の血 3
―――天化封神―――

 …サブタイトルからして終わってるがな(号泣)

 飛刀と仲良しの天祥くん。まだこの時点でお兄さんが選んだ道を知らないのね…。禁城では紂王と天化くんの一騎打ちが展開中。お互いにとって聞仲の、そして武成王の存在が大きいことが知れる言葉のやりとりとともに剣が繰り出されます。なんか楽しそうにすら見えます…。紂王にとっては、武成王の子供と戦って死ぬのは、多分本意に沿うものだったんじゃないかなと思います。一気にとどめかと思ったら、手前で止める天化くん。やっぱり師叔のことも人間界のことも、彼個人の思いで如何こうして良いとは思ってなかったんですね。偉い。紂王は、…半死人状態でほっとかれるのは気の毒だと思うんですが〜。

 あ、天化くんが余生を送る決意を! おお! …と思ったら、これかい! あんた今までどこにいたのよ! 最初に読んだときはもうとち狂ったというか予想外もこう来たら噴飯ものよとか思ってたんですが、でもこれもありだと今は思います。名もなき一兵士の正義ですね。天化くんも紂王も、こうした人たちのことは目に入ってなかったでしょう多分…。

 天化くんの名を呼びながら飛び降りる師叔。暁の光の中の残酷すぎる光景。…まだ魂魄は飛んでないけど、賭ける気にはなれないなあ…。


2000/04/09
WJ11号
第171回
黄家の血 2
―――三番目の王天君―――

 封神とは関係のない話から。シャーマンキング。アンナがべりキュートっ! いいなー葉くん。あとは、「ゾンビバウダー」! 終わっちゃったんかい! うえーん、せっかくウルフィーナのフルネーム覚えたのに〜。やっとお医者さんのお名前がわかったのに〜。つーか謎解けてないじゃんよ。

 王天君が禁城の紂王のもとへ。ここで某えばんげりよんネタを思い出した方は枚挙にいとまなくおられよう…。「俺の代わりにいい目をみてる」と言うけれど、師叔はあんまりいい目をみてないと私は思う。いや貴方に比べればましでしょうけれど〜。

 打神鞭の風が吹き荒れます。止めようとする師叔と行こうとする天化くんと。「俺っちもうすぐ死ぬさっ!」って…天化くん〜(号泣)。こうきっぱり言われてしまうと心臓止まるよもう…。

 …で。どうしたんだ師叔。なぜいきなりこんなに凛々しくかっこよく…。「おぬしはわしにぜったい…勝てぬ!」と来た。妲己ちゃんと戦って自信がついたか、それとも覚悟の差か。ここで天化くんに突っ走られては元も子もないし、確かに大極図があれば太公望は負けませんね。「宝剣の光を消し去ってくれよう!」おお、と思ったら、まあタイミングを計ったように(はかってたんでしょうね)王天君が登場。そして連れて行かれる天化くん、焦る師叔。王天君のいやみ度上がってるね〜。そして技の姑息さも。どうすれば師叔が効果的に傷つくか、よくわかってるんですね。それだけ弱みと大事なものが多い師叔は、確かに王天君より幸せなのかもしれません。…が、んなこと言ってる場合じゃなーいっ!

 紅水陣を解除している間に逃げる王天君。天化くんを連れ戻すのはもはや手後れ…。誰もが思い返しただろう道徳真君さんのお言葉「いつか命取りに」が切実に迫ります。スープーくんの背に乗りつつ祈るしかない師叔。革命の先行きより天化くんが案じられるよね…。

 一方、望みどおり禁城に着いた天化くんの前に紂王が姿を現します。衣を改め、天子としての顔をして。天化くんに剣を投げる紂王。そして双方にとって最後の見せ場がはじまります。…実は結構、王天君っていい奴かもしれないとか思った光景でございます。双方に本意でしょうから。いやそんな意図じゃないはずなんですけどね…。



2000/04/09
WJ10号
第170回
黄家の血 1

 夜陰の周軍宿営地。あ、雲中子さんがいらしてるってことは、発はちゃんと治療されたってことね。実験されてないだろーな…。師叔を探す天祥くん、なんか少年っぽくなってますね。本当にお父さん似だなあこの子。…で、「天化兄ちゃんもどっか行っていない」って、何事ーっ! あああやっぱり…。

 ひとり馬を駆る天化くん。無理やめようよ〜、いいじゃんみんなで行ったって〜。とか思ってたら表紙…出血多量も極まってるわ…。

 今回感想で言いたいことは山のようにあるんです。天化くんのお父さんへの思いとか、時間を区切られてしまった未来への焦燥とか、最大の目標を失ったことに対する迷いとか、読んでいて胸に迫るようなことばかりで。でも何と言うか、言葉にならんです。緩慢に死に至るくらいなら最後まで戦う、というのは。何と言うか、らしいんですが。…でも最後まで悪あがきして、生きるためだけに生きるってのも、わたしとしては間違ってないと思うんですけど…。天化くんがお父さんたちの背を見て育ったように、天祥くんだってきっとこれからは彼の背を見て育つでしょうに。個々の選ぶ道であれば何とも言えないですが…でも生きててほしいなあ…。

 それにしても若いよね天化くん。つーことで師叔、がんばって止めてくださいな〜。

 で、その他。賈氏さんの新カット! 道徳真君さんの回想! 親父ーずの過去(そりゃでかかろーさ)! 私は声を大にして問いたい。武成王、「真っ黒な髪」って強さにどれだけ関係があるんさ?






[突発封神演義のページ]



[封神演義] [ものかきのページ] [ことのはのもり]