WJ封神演義感想 21巻







2000/08/20
WJ28号
第186回
鏡 1

 本誌の表紙、前髪のある王天君か〜。本文の内容も急展開、4周年に合わせて話を進めてきてたのかな?

 太乙と道行が初カラーだというのに、内容でぶっとんで暫く気づいてませんでした。師叔の魂魄を捕獲する王天君。大きな柱時計のある部屋に閉じ込められ、ふたりは空間を越えて向き合います。魂魄は実年齢のままなのね。「ずっと宿命的な何かを感じて気になっておったのだ」。やっと王天君の真相があきらかになります。そして師叔もまた。

 所変わって闘技場、半妖態になってる間のこと覚えてないのね喜媚ちゃん。「なんかわっかんないけど」とスープーくんに飛びつこうとしますが、大泣きしている彼を見てびっくりしてます。復活の玉も使えないのね。ここで燃燈さん、「太公望はこの程度で死ぬような男か?」って実際魂魄が飛んでるんですけど。「まず死にませんね」「ゴキブリのようなやつだ」って、二人ともあっさり納得してないでよ。「太公望ちゃんが生きている…?」とは、妲己ちゃんも師叔が死んだと思ってたのね。妲己ちゃんは何もかも承知の上で糸を引いてる人だと思ってたんですが違うのかな。続けて「消化試合」と言いきる燃燈さん、竜吉様の視線を浴びつつ相変わらず偉そうですわ。で、強いんでしょうねえ…。

 師叔と王天君、お話をしてます。真相に迫る寒いお話。「黒幕はあのクソジジィ」…順を追って行くのがしんどいので飛ばします。同一人物。どっちも元は王奕。で、最初に魂魄を割ったのが元始天尊。王天君は師叔のしなかった闇の部分を担当遂行して歴史を左右したと。とどのつまり、元始天尊の思惑に合わせて歴史が動いてたってことなの? なんかほんとに、あまりと言えばあまりな展開。これじゃ師叔、王天君のやってたことまで自分の責任に思ってしまいそうで気の毒だ…。でもまだ何か裏がありそうでやだなーほんと。



2000/08/20
WJ27号
第185回
歴史の道標 14
―――時をかける妖怪―――

 わあい笑顔のニョロニョロ〜。「大極図じぇいっ!」の掛け声もニョロニョロの頭突きであっさりアウト。焦る楊ゼンの後ろでニヤリとするナタク、相変わらず師叔のこと苦手なのね。うかつにも大極図を落とした師叔、拾いに向かうと大量の大極図が。そこで外すのが情けなくてよ師叔。張奎くん、「ロリータなのに強い」ってあなたが言うと妙に笑えます。「成長した喜媚の想像力に如意羽衣がついてこれるようになったのよん」ということで、喜媚ちゃん圧勝。喜び勇んでスープーくんに飛びついてます。

 血まみれで立ち上がる師叔、スープーくんとの最後の会話を望みます。で、喜媚ちゃんが快く応じる…わーけーでーすーがー、卑劣! 卑怯! 「おぬしのスープーは人質にとった!」って主人公のやることかーっ! マジにスープーくんを案じる喜媚ちゃん、呆気に取られる仲間たち、ブーイングを飛ばす観客一同。すっかり悪役ですわ師叔。…で、素直に応じて如意羽衣を渡す喜媚ちゃんを、「これさえ手に入ればこっちのもんだーっ!」と一ページ大コマでぶんなぐると。(おーい…)号泣する喜媚ちゃん。そりゃそうだわ。

 が、喜媚ちゃんが大泣きしながら半妖態に戻ると事態は急変。ぐもちゃんが慌てるとはめずらしい。フェザーワルツのように羽が舞います。「羽に触れたものは…」「時間的な退行を起こす!」…って燃燈さん、ぐもちゃんからリレーして解説してる場合じゃないわ! 体が縮んでしまった師叔、避難しようにも服の裾を踏んづけてしまって行けません。なんかかわいいな〜と眺めてるうちに、発生以前まで時間は戻り、…え、「バイバイ太公望ちゃん…」ってマジ!? 封神!? …実は主人公だからあんまり心配してないんですけども。思わせぶりな王天君に期待しつつ以下次号。



2000/08/20
WJ26号
第184回
歴史の道標 13
―――マジカル変身美少女胡喜媚七変化―――

 自分の体に起こった変化にナタクくん呆然。先週からフーセン頭モードが切れない師叔、そこで新たな本体位置を教えてどうする。「金蛟剪内臓スーパー宝貝改造人間」ってそのまんまのネーミングね。それにしても女性からもらったものを切れもしない(っていつくっついた)うちから横流しとは、情けなくてよ師叔。毎度腹出し服なのがちょっと不安ですが、ナタクはおなかに内臓諸器官がないからいいのか。

 あきらめず攻撃を繰り出す貴人ちゃん、しかしナタク(っつーか金蛟剪)は跳ね返します。おまけに繰り出された4色ドラゴン、羽衣を食べちゃってますね。あう、また師叔の策略の前に敗れるのか。「なんでわしなのだ?」って発案があなただからでしょう師叔。ナタク、女性相手なんだからもうちょい手加減しても…まあ手加減したら危ないか…。

 あ、でも封神じゃなくて原形に戻るだけなのね。よかった〜。貴人ちゃんに語り掛ける妲己ちゃん、姉様モードです美人さんです。はじめてスーパー宝貝を使ったナタク、疲労困憊。素直に抱き留められてるなんて奇跡だわ。そして貴人ちゃんのもう一人の姉様(なのよね…)喜媚ちゃんは、まだスープーくんで遊んでます。…え、結婚したいくらいスープーくんを好きだったの!? まじで!? うわーペットか乗り物だと思ってたよ。貴人ちゃん、「あたしのかたきをうつんじゃないのね…」とぼやく気持ちはよくわかるわ。そして降ってくる第4ステージはポストペットのくまさん。師叔から喜媚ちゃんに乗り換えた(…っつーか乗せ換えた)スープーくんが闘技場内へ。押しに弱いだけじゃなく流れにも弱いのね…。

 楊ゼンがあっさり「僕以上」と認める喜媚ちゃん、擬音は相変わらず愛らしいです。そして男女ロリータ対決(と言ったら師叔には失礼だな)戦闘開始。力試しと打神鞭の竜巻を叩き付ける師叔、しかし喜媚ちゃんは風に変化。…たしかにマジカルだわね〜。かかってるのがスープーくんとの結婚と思うと緊迫感があんまりないわ。なんかファンシーな戦いになりそうだ。



2000/08/20
WJ25号
第183回
歴史の道標 12
―――宝貝「改造」人間!―――

 ぎああああ、のっけから何よ王天君! このねーつーれーつーな「あいのこくはく」わああああ! うんぎゃらげれぽこほげるぴれー、と、とりあえず落ち着け落ち着け。色恋沙汰とは言っとらん。しかし苦労だね師叔…。

 闘技場では貴人ちゃん対ナタクの戦闘開始。闘技場全体に張り巡らされた琵琶の糸へ、ナタクが思いきり良く攻撃を仕掛けます。貴人ちゃんほんとにスタイルいいな。応援席の声援(「かっぽれかっぽれ」ってどっかに甘茶が?)に答えて微笑をうかべるナタク、ステージをぶっ飛ばす大出力。応援席で盛り上がる天祥くんに、得意げに裏事情をかたる太乙。このページのコミックス紹介のあおり、「ナタクと黄天祥の友情は第5部から!」ってなんか笑える…。回想シーン、みずから改造を申し出るナタク。「天祥と約束した」ってあたりがもう…(感涙)。師叔もノリノリで大改造。天祥くんと太乙って仲いいんだね。後ろでぼそぼそつぶやく李靖、これ以上強くなられてたまるかっつー感じがありありと出てますわね。

 しかしやっぱりそう簡単にはいかないんですね。というか貴人ちゃん相手にそんなに簡単にいかれたらこっちも悲しいですが、どうしてこうナタクの戦いってことごとく痛そうなんだろう。壊されてるのが宝貝だけの場合ですら痛々しくてつらいです。でも「私の紫綬羽衣の防御力も上がっているのよ!」と得意げな貴人ちゃんは好き。…とか言ってる場合じゃないのね。「攻撃用の宝貝を全部壊された」って何事。本体のある位置もばれてるし! で、えぐられてるし! うきゃああ、血が血が血が〜。血まみれで倒れるナタク、天祥くんの痛々しい悲鳴。李靖も呆然としてます。でもここで太乙が冷静なので、多分まだどーにかなるんだろうなと思えて安心。

 続けて師叔への攻撃に移ろうとした貴人ちゃんに、妲己ちゃんたら「宝貝人間はまだ生きてるわよぉ〜ん」と一言。言葉通り復活を果たすナタク…ってこれタタリ神じゃないか。どういう復活を遂げるのかまだ不明。でもあんまりグロなかっこにならないでねーっ。



2000/08/19
WJ24号
第182回
歴史の道標 11
―――帰ってきた王貴人!―――

 サブタイトル見るまで、表紙が誰かわかりませんでした。貴人ちゃんね。妲己ちゃんの意図が見えず困惑気味の師叔と楊ゼンをよそに、司会進行は盛り上がってます。「わらわチームの超目玉」っていうから貴人ちゃんかと思いきや、なんか変なのが…。でかいわ醜いわ。張奎くんの「頭についてるちょーちんみたいなやつ」って言うセリフ、コマの顔ぶれと相俟ってかわいいですね。

 出番を争う師叔とナタクを制止するお星様セリフ。この楽譜、この通り演奏すると…ほんとにマヌケ。歌詞じゃなくて音程が。しかしこのマヌケさすら愛らしさに変える「悪徳ロリータ」喜媚ちゃん登場ロリッロリッ、て意味わかって歌ってんのかな。わらわチームのアイドル。ナイス。「10年前から決まっている」…そうか、あなたが前回師叔にぼろ負けしてから10年! ありがとう、時間の流れがわかったよ!

 「邪魔だから消しちゃうわよ」と、ここで自分の技を見せちゃうあたりが貴人ちゃん。しかしあでやかですわね。特に足が。琵琶の糸で縛り上げ、「死の旋律で冥府に落ちろ!」と決め台詞も決まってます。最後に花は咲きましたが、敵はあっさり粉砕。あわれ。ここでステージ上に全く注意を払おうとせず、スープーくんに突進する喜媚ちゃんの表情がかわいらしいです。っつーか行動もね。緊張感がなくて良。しかし何気にやってることはすごい。素粒子に変化とは。楊ゼンが「負けた…」なんて言うとは思わなかったよ。

 ステージ上ではシリアスモードの貴人ちゃんがリベンジを挑んでおります。が、九竜神火トウ(修理されてたのね)が師叔を捕獲! ナタクが出ます。お父さんズの反応の違いが笑えるったら。しかし、この子スーパー宝貝持ってないよなあ…?



2000/08/19
WJ23号
第181回
歴史の道標 10
―――無の宝貝―――

 あれ、封神フィールドから外れてるのに魂魄が飛ぶのね。ちょっと疑問に思ってたんですが、楊ゼンも不思議がってます。妲己ちゃんの仕業というわけではないのかな? 疑問をよそに張奎くんの治療を行う燃燈さん。その調子でぜひ竜吉様も回復してちょうだいな〜。

 天井から第2ステージが落下、第二試合開始。この扉ページの楊ゼン、トーンワークに力入ってますねえ。「六魂幡を試してみたい」という理由なあたりが彼です。何か如何にも相手にとって不足ありまくりって感じなんですが、ともあれ口喧嘩からスタート。

 敵の先制攻撃をあっさりかわし、自分の勝算を並べ立てる楊ゼン。わざわざ完全に変化する必要があるのかここ? 天化くんや普賢さんを見るのはまだ少々つらいよう。「というわけでぼくが負ける要素はひとかけらもない!」と自信満々。「なんでもアリじゃないの…」と蝉玉ちゃん。確かに…。それでもあえて六魂幡での戦いをしかける楊ゼン、「降参するならやめてもいいけど」なんて言い方されたらやめられないでしょそりゃ。「フゥ…いつもこうだ」って楊ゼン…これじゃやなヤツだって…。

 敵をステージごと六魂幡でくるみ込み、「収束せよ」と命じる楊ゼン。「これが六魂幡の真の力…」と感想を漏らす妲己ちゃん、この大会はスーパー宝貝の力を見るためのものなんでしょうかやっぱり。六魂幡から脱出する一同の頭上で、楊ゼンが魂魄を消滅させます。「なんとも残酷な宝貝です」って、残酷なのはあなたでしょ。ともあれ2勝目をマークしました。順調。



2000/08/19
WJ21・22合併号
第180回
歴史の道標 9
―――気高き宝貝―――

 聞太師を越えるという誓いも新たに戦いに臨む張奎くん。禁鞭を使うのは大変です。元始天尊もかつて使いこなせないとか何とか言ってたもんねえ。しかしがんばって鞭を振るいます。一発KOかと思いきや、いきなり暴れ出す禁鞭。「観客を守るのは主催者のギム」って、あなたがおっしゃっても説得力ないですわ妲己ちゃん。でもみんなを守ってくれてありがとお。しかし闘技場は大混乱中。見計らったかのように禁鞭を引っつかむ燃燈さん、「びちびち」ってうなぎのようだ。「私が使ってやってもいい」って、大上段から見下ろしたセリフね…。

 それでも戦いを続行する張奎くん、しかし大苦戦。敵に捕まって絶体絶命のピンチに楊ゼンが出ようとします。が、「お待ちなさい楊ゼン!」と蘭英さんの制止が! 「言えた義理じゃないけど」と手出し無用を告げる蘭英さん、相も変わらずいい女でいらっしゃいます。いけいけ張奎くん! 奥様の期待を裏切っちゃいけなくてよ!

 敵の中で締め付けられている張奎くん、禁鞭に認められない理由を分析。聞太師の影を追っているとの自覚を持って、「いつかは必ず追い抜く!」と匍匐前進。外野が色々言ってますが、最終的には土を全てぶっ飛ばすという荒業に出ました。本体を現した敵を一撃粉砕。とどめに「さようなら聞仲さま…」と来たかい。後で奥様にもねぎらいの言葉をかけてあげてねっ。



2000/08/19
WJ20号
第179回
歴史の道標 8
―――大・大・大宝貝大会大開催中―――

 闘技場にて団体戦、ルールなし魂魄が飛ぶまでの一本勝負。でも結局賭場ってあたり妲己ちゃんです。蝉玉ちゃんが賭博に参加、勝てば500億円入るぞ! 通貨単位は円なのね。「スパイさん」って、スープーくんまだその呼び方してたっけ?

 回想シーン、十二仙久々に拝見。550年前。で、50年に一回の会議…呑気な…。「玉鼎遊んで下ちゃい」って何やって遊ぶの? あくまでまじめな燃燈さん相手に「アホたれ」「カンドーじゃ」って、元始天尊、セリフがつりあってませんて。で、その激闘を皆さん三日三晩見てるだけだったのね。落ちながら血まみれでニヤリと笑う燃燈さん、多分その場にいたら怖いだろうなあ。

 今回最大のポイント。「ねえさま」ときたか! シスコン確定! いいなー燃燈さん、なんてうらやましいポジション…! しかしどんな理由があったんだか知らんが、仙界大戦中全く出てこなかったのは何故。ねえさまのお体を案じ、崑崙山の墜落を防いでくれればよかったものを…。

 闘技場では第一試合の相手登場。植物系妖怪相手に、師叔チームは一番手争い。しかし今回の師叔ったら、「ぐるぐる」「なごり」「しゅるしゅる」「スポ」って、あなたの方が妖怪のようでしてよ。「気色悪いったらないのう」って言えた義理じゃないです。で、結局一番手で出たのは張奎くん。奥様が観客席で大輪の花のように映えてます(っつーか周りひどすぎ)。「必ずこの禁鞭をモノにしてみせる!」ってことで試合開始。がんばれ。



2000/08/19
WJ19号
第178回
歴史の道標 7
―――燃燈道人―――

 新しい星に喜び感涙する太乙、いきなり飛び出してきたエレベーターにぶっ飛ばされても「ハイテクにやられるなら本望…」ってここらへんあんまり正常に見えないよ。そして巨大な妲己ちゃんの映像。胸やら太股やらむちむち度があがりまくってて服がきわどくて眼福〜…などと崑崙山一行は思わなさそうだ。「戦いに来てやったぞ」という師叔に対し、7対7の戦いを申し出て消える妲己ちゃん。あ、誘いに乗るのね師叔。

 そして初っ端からえらそうに登場する黒マントの男。突っ込む雷震子、攻撃が通じません。道行と太乙は誰だかわかったようす。そして「やはり生きておったか…」って、竜吉様、親しげなお言葉ですね…うーん。そしてマントを取って派手な名乗り上げ。燃燈道人……う、なんか濃い。いきなり出てきてなんでそんなに偉そうなんだ。

 追いついてきた楊ゼンと…え、張奎くん? これ(失礼)張奎くんなの!? うわーびっくり、かわいくなっちゃって。奥様の趣味かしら。「おお楊ゼンと…誰?」ってよくわかります師叔。追いついた早々訳の分からぬ選抜を受ける楊ゼンと張奎くん。崑崙山道士の皆様、ちゃんと挑戦して負けちゃったのね。燃燈さん、3人でどうするつもりだったんだろ。スープーくん、「御主人がいちばん一番貧相」っていうけど、今回張奎くんといい勝負だと思うよ〜。…にしても申公豹と老子はいずこへ。

 何かと燃燈につっかかる師叔。しかしシカトこかれてます。エレベーターを降りるときの楊ゼンの目が冷たい。そして出た場所は、さっそく戦場…あれ、コロシアム? 観客席に司会席。アナウンスは「挑戦者のご入場」って、うわージャンプの黄金パターンだ!






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