WJ封神演義感想 22巻








2000/10/23
WJ38号
第195回
グレート・マザー 1
―――万仙陣―――

 あれだけ盛り上げといて「ちょい待ち」。いつもなら呆れるところですが、最近はもう「良かった〜まだちょっと終わらない…」と安心材料になってしまってぐすぐす。ともあれやらねばならないこと、「万仙陣を布く」っつーことで、師叔の護衛がんばれおふた方(他の人はやってなさそーに見えるし)。

 阻止すべく魂魄分裂し放題のジョカさん。なんか昔のタイム○カンシリーズの女性悪役みたいな格好だ〜。ついでに宝貝まで分裂。四宝剣爆裂。ミニふきだしの「こっ…こんなんからどー守れと…」というのが切実です。この期に及んでオヤジギャグをかます韋護ったら余裕じゃないか。

 師叔を守るので手いっぱいの楊ゼンと燃燈さん、みんなの窮状を見て憂い顔。そこへ登場するのは我らがピエロ、おいしいとこ取りな人です。老子を片手で持てる腕力があるんですねえ。すっかり「これ」「それ」あつかいの老子、しかし役に立つ! 四宝剣の光をはじくぞ怠惰スーツ! すごいぞ怠惰スーツ! いけいけ怠惰スーツ! 一体何で出来てるんだほんとに。中の老子はどーなってんだろ。

 師叔の守りを武吉くんwith怠惰スーツに任せ、他の守りに向かう燃燈さんと楊ゼン。「受け身だけでは芸がない」と落魂陣をばらまく楊ゼン、確かにダメージは与えますが相変わらず詰めが甘い…う、でもこれってまじに危ない!? 半妖態だっておなかを吹っ飛ばされてたら持たないんでは…。しかし燃燈さん…ねえさまが絡んだときが一番アツイんですねやっぱ。「燃燈流仙術究極奥義」と見て爆笑しちゃったよ。ごめんなさい〜。でもなんかの戦隊ものみたいだ〜。

 黒点虎ちゃんとともに物陰に潜む申公豹。「機の読み方」は多分、この方も老子に教わったのでしょう。考えてみたら邑姜ちゃんと兄弟弟子なのよね〜。何千年離れてるんだかわからんけど。必死で陣を書きまくっている師叔、後一歩! 武吉くんの尽力で完成! と同時に雷公鞭! おいしいとこを取るのはピエロの血のなせる技?(激しく偏見がある) 「おつかれさま」とはみごとな逆鱗。そしてとうとう怠惰スーツにヒビが。こちらもお疲れ様です老子。



2000/10/23
WJ36・37合併号
第194回
歴史の道標 20
―――魂魄分裂―――

 さ、さすがに魂魄をお召上がりになりつつ「ちゅる」「じゅる」はきもいですわジョカさん。おまけに「口に甘し」と来たもんだ。師叔の魂魄は良薬ではないのね。そしてジョカさん復活。う、ひときわ派手に…。宙に浮いている崑崙山2にまで衝撃波が及んだようです。お料理をことごとくひっくり返されたビーナスちゃんあわれ。でもマドンナちゃんの嗅覚の及ぶ範囲にお料理を置くのもどうかと…。燃燈さんと楊ゼンは臨戦態勢。

 存在確率変更宝貝をもろに食らって「いかんいかん…」で済んだんだからよしとすべし。武吉くんにおけるジョカさんの認識はすっかり「オバケ」で定着したのね。「あいつの攻撃は痛くてや」と、懐かしの逃走方法で逃げるスープーくん。「わしらは逃げに関してだけは定評がある」って、見事な特技ですわ師叔…って、あれ、伏羲さんじゃなくて師叔? 戻れるの?

 あ、王天君だー。ということは二人に分かれることもできるのね。便利な。というかうーんうーん。さっきジョカさんに食べられたのはどっちの魂魄? 妲己ちゃんお召し物がキツネ仕様で妙にかわいいわ。師叔と王天君の作戦もお見通し。「わらわが太公望ちゃんでも同じ手で」って、結構な誉め言葉だと思います。

 ジョカさんの本体を人質に、地上での決戦に挑む計画。妲己ちゃんが「わらわはジョカ様サイドの人間なのん」とおっしゃるからあれれと思ったら、「間違えて地表へ送っちゃった〜ん」って…さすがっつーかなんつーか、本性ステキですわ妲己ちゃん。「女の心は海より深くって男にはわかんないモノなのよん」…あなたの真の望みって何ですか? ちょっと怖いかも。

 で、また伏羲さんに融合するのか…この融合の仕方って、「鏡」のときと全然違うじゃないか。伏羲さんの中のメインが太公望なのがよくわかるなあ。嵌められたジョカさん、「腐ってもわらわの同胞か」と伏羲さんを追って地上へ。崑崙と金鰲の連合軍(だよね?)は、ナタクと張奎くんを抜かして準備おっけー。さて、最終決戦です。ううう。



2000/08/29
WJ35号
第193回
歴史の道標 19
―――だまし合い応酬―――

 師叔やられてます飲み込まれてます丸まってます…ぜったい、先日の精神宝貝よりこっちの方が精神的打撃がでかいと思います〜。ヒルかタタリ神か。うぞうぞ。けれど来てくれましたスープーくんwith武吉くん! え、このにゅるにゅるって宝貝本体じゃなくて宝貝のパワーの産物? スープーくんに食べられるんだからそうなのかな。スープー族が肉食じゃなくてよかったよかった。

 スープーくんがいれば万能ね、などと悠長に構えていましたが、とうとう出ましたスープー族でも食べられない宝貝。四宝剣。存在確率を変えてしまうとはすさまじい。物理屋でもわからんぞこんなもん。かわしてくれてありがとおスープーくん。にしても地下都市全部崩壊しちゃって、蓬莱島って沈まないのかな〜。怖い。

 ジョカさんが全力を出せない様に牽制する師叔。この場合は伏羲さんと呼んだ方が良いのかもしれませんが、言わなければ蓬莱島ふっとぶ→労せずして勝利、となるのにそうしないあたり、やっぱり師叔だわ。接近戦に持ち込んで罠にはめ、「深々と溶けるがいい」とは…やっぱり伏羲さん? にしてもかっこいい。ジョカさん、でもこれで終わりとは思えん。「いらっしゃいませ」の文字が笑える陣の上空、あああっやっぱりジョカさんホラーだわ〜。う、でも師叔の首筋に噛み付いたりして。傍からみてれば立派なラブシーンなのに、戦闘中ってのが惜しいわね(本気か貴様)。



2000/08/29
WJ34号
第192回
歴史の道標 18
―――ジョカ・大爆笑―――

 大爆笑してるのは藤崎先生。ぜぇぇぇぇったい、そうだ!

 表紙がかわいいんだか怖いんだかわからんなー、と思ってたら衣更えですかジョカさま。ミニスカの似合う綺麗なおみ足ですもんね(大マジ)。そして重大事項を思いっきり告げてくださいます。「封神計画…それはすべて伏羲! そちのしわざなり!」って…はい? ええ? なんておっしゃいました?

 2000年前の回想。なんか王奕顔が違うけど、2000年もたてば変わるか。太上老君の山はベッド型なのね。さすがに怠惰スーツは使ってないけど会話中は浮いたまま寝ているし、筋金が入ってるわ〜。王奕のTシャツの「デンキヒツジ」が妙に気になる。当時から羊にはこだわりがあったんだね(って違うか)。で、「一人残った最後の始祖」ってことは、全員地球と融合したわけじゃないと。「ジョカが弱りそなたらが強くなっているのを待っていたのだ」…やられたわ、やられましたとも。思い付きもせんかったわ〜。う、やだ、こういう展開好きだ。うんうん、かわいそうばっかりじゃつまらないもんね師叔! ここで何故か「ざまみろ元始天尊」と思ってしまった私…インプリンティングとか筋金って強いもんなんだようんうん。でも元始天尊と老子が封神計画の全貌を知ってたとして、通天教主はどうだったんだろう。

 長い回想を語り終えた燃燈さん。そこで師叔が宇宙人だってことに納得しなさんなよ楊ゼン! 燃燈さん、「最後の戦いは蓬莱島の表面で戦うことになっている」って、そんなこといつのまに決めたのさ。で、準備万端、と思いきや、ここで燃燈さんのスカボケが発生。おびきだすにしたって大極図なしだと危ないってば!

 スープーくんたちが追いついて嬉しいわ〜と思ったところへ…きああああ、竜吉様っ! 血を、血を吐いてしまわれて(号泣)。うわああああん死なないでえっ。ねえさまの身を案じて迫力をます燃燈さん、竜吉様最優先は当たり前よっ! とっとと安全なところへおつれするのよ! 師叔が生きていたと聞いて喜ぶ霊獣と弟子が武器を携えて向かいます。なんか武吉くんとスープーくんいてくれてよかったなあほんと…。ジョカと師叔は戦闘モード突入! 伏羲でも簡略バージョンのおなかは太の字なのね〜。



2000/08/29
WJ33号
第191回
歴史の道標 17
―――太公望+王天君=王奕=伏羲―――

 妲己ちゃんはジョカさんの本体の居室に移動したようです。彼女の動向がとっても気になりますわん。

 で、前回1ページまるまる使って登場した伏羲さん、さっそく化けの皮(というのか?)がはがれてます。「何だやっぱ師叔じゃないですか」という台詞、すごく安心させていただきましたわ楊ゼン。燃燈さんと王奕は知り合いだったのか。「今まで通り太公望ってコトにしといてくれ」ってことで、融合してもメインは師叔のままのようです。右目の下に王天君の名残があるのね。…もう王天君が出ないと思うと寂しいよ〜。王奕という名に過剰反応の楊ゼン、「あなたが僕の父と師を殺したのですか」とはまた厳しい言葉だね…。「こいつ生き返ったのに驚かないの!?」という張奎くん、あなたは普通ですとっても。

 びっくりしている張奎くんの前で、各員各様に脱出していく皆様。「ではお先に!」って、みんなして張奎くんを見捨ててくわけかい。「おぬしまだちょっと未熟なようだのう」って、あなただって王天君と融合したら自動的に強くなっただけで、特に自力で修行したわけじゃないでしょうに。でも自力で出られるくらいでないと戦力にならないのも確かでしょうね。ナタクは? と思ったら、「簡単なことだ」と一言。取り残されるのはやだよねえ。がんばれ張奎くん!

 蓬莱島中心部を泳ぎ渡るジョカさんに声をかける伏羲(と呼ぼうここでは)。再会に嬉し涙を流すジョカさん、かわいいじゃないか〜。…でも師叔も、スーパー宝貝使用者にはっぱかけちゃってるし、このままではすまないんでしょうねえ。



2000/08/28
WJ32号
第190回
歴史の道標 16
―――伏羲―――

 やっぱり最初に突っ込むのは燃燈さんか、と思ってたらナタクが先でした。しかしレインボードラゴン攻撃不発。「やはり…」ってわかってたなら言おうね申公豹。あら、黒点虎ちゃんに乗ってないわ。「精神宝貝」というと精神そのものが宝貝みたいだけど、ルビを見ると精神攻撃型宝貝って意味のようですね。しかし鱗みたいな手のひらからぴらぴら出てくるヒルみたいな宝貝…不気味だ。働きも不気味だ。空間を食うって何よ?

 ああ、和むわ美人三姉妹。ビーナスちゃんすごくお料理の腕が上がったんだね〜。しかし「アルデンテ」で「タイ料理」なの? 戸外を崑崙山まで戻る崑崙山アンド妖怪さんご一行。「なぁバカ師匠」「なんだいバカ弟子」…和むわ〜。で、結局皆さん喜媚ちゃんに押し切られてるのね〜。武吉くんと天祥くんとスープーくんが師叔を追っかけていっちゃったのは不安ですが。

 あ、黒点虎ちゃん無事っ! やった! 偉い! しかし何か物騒なものが出来上がってます。無音の闇、時間の感覚すら異なる世界。「普通の人間ならば一時間と持たずに精神が崩壊する」とのことですが、みんな普通じゃないから大丈夫だと思う。それぞれの余暇の過ごし方、らしくて良いですね。でも「音も光もない」と言いつつ特訓ができてるナタクがちょっと釈然としないです。老子最高。あとコマ割で姉弟が対比されてて面白い。張奎くんが一番普通の人なんですねえやっぱり。というか、幼児化してる気がするぞ〜。「楽しいこと」で奥様のことを思い出してくれてないと悲しいですわ。

 やがて明るくなる世界。王天君と同じ登場の仕方をする彼…は、伏羲。って、あれ、神話上はジョカのだんなさんだよね!? 融合後の二人なのはわかるが、服装も変わってかっこつけです…が、何よりよかった〜、グレイじゃないぞ! 藤崎先生は宇宙人バージョンもやりかねないと思ってましたので、まずはよかった。



2000/08/28
WJ31号
第189回
歴史の道標 15
―――最初の人―――

 最初のページの「ジョカ、解禁!」ってのが笑える…いやに似合ってて。ともあれおひいさまモードのジョカさん登場です。ジョカさん初見でびびりまくっているご一同。普段妖怪を見慣れていてもインパクトはすさまじいのね。髪は伸びてもお顔はグレイのままだし〜。けれど慣れてしまえばかわいいよ張奎くん。私が保証する(あてにはならんが…)。

 「歓迎する」って言われてもみんな喜ばないよなあ、と思っていたら申公豹が反論。けれどジョカさん余裕です。「細かい」だの「いとおしゅうてしかたがない」って、この方に言われると…底冷えがするなあ。真意を語るジョカに、おおっとうとう老子が起きた! 故郷と歴史を同じにしたいと語るジョカに、視線は冷え冷え。さらに語られるジョカの思惑…「地球はいつもわらわを裏切った」との言葉通り、歴史の実験を繰り返して来たとのことで。地球の歴史は砂の城なわけね。気持ち悪いわ確かに…。「ミスを犯さなかったなら」のミスってどんなんでしょうか。気になる。

 融合中の二人。彼らを見守る「最初の人」。ここでちょっくら怖いのは、融合したら師叔もグレイになるのかってことだ…。まあ良いや考えるまい。所変わって(って王天君と師叔はどこにいるんだ)、ジョカの長い語りに無言のご一同。やっぱり最初に口火を切ったのは燃燈さんでした。「おまえの砂遊びに黙って付き合うほど我らはお人よしではない!」うんうん、確かにお人よしじゃないよね。で、この期に及んでやる気のあまりない老子。黒点虎ちゃんまで参戦するの!? ちょっとやだなあ。



2000/08/28
WJ30号
第188回
鏡 III

 融合是か非か討論中。とはいえ師叔、「おぬしとの融合しかあるまい」と言ってる段階で既に心は決まっていると見た。でもやっぱりためらいはあるようです。「わしとてわしなりにわしとしてやってきた」と言う言葉は、万人が過去を振り返る都度身にしみる思いでしょう。

 …にしても、もう少し悩んでほしかったかもしれないですが。展開が早いよ…。まあいいや、生き延びてくれるんなら。「融合しよう」と言われてうっとりしてる王天君が怖い…点描トーンまで飛ぶか〜。「あんたの清らかさとオレのステキさ」って台詞、あんまりうなずけないぞ。清らかじゃないとかステキじゃないとか言うわけじゃなく! あなたがそれを言うのがうなずけない!

 所変わってぶち壊れ後の闘技場。燃えてます燃燈さん。禁鞭の暴走でも壊れなかったバリアを壊して妲己へ一直線。張奎くんと楊ゼン、会話しつつそのアツさに呆れていると見た。が、当の妲己ちゃんは簡略顔で冷静に反撃…と思ったら、傾世元禳を渡しちゃってるのこれ? 露出度ドン、さらに倍の服に早変わり、足には「捕虜」の文字まで! この肩書き死ぬほど彼女に似合わんわ〜。

 ジョカさんのところへ案内するという妲己ちゃん。罠と知りつつ追うご一同に、物腰もたおやかに覚悟を決めたねえさまが合流。「万が一の時はこの異母弟が命に換えてもお守りいたしましょう!」おお、守ってもらおうじゃないのさ。ファザコン王子とマザコン霊珠子と上司コン部下にシスコンと認められれば完璧よ!

 ツアーコンダクター妲己ちゃん、張奎くんと漫才を繰り広げております。確かに「悪い敵に捕まって縛られてイビられて」って、彼女に言われれば腹たつかも。ここでようやく申公豹と老子が顔を見せました。ジョカの居室について(ねえさまを守りまくってる弟が何とも…)、妲己ちゃんのお声がけに応えて現れたのは…うわーバージョンアップしてる! 十二単、じゃなくて花魁仕様のうちかけかな? それでも顔はグレイのままなのね、ってことで以下次号!



2000/08/21
WJ29号
第187回
鏡 II

 前回のお話から、崑崙・金鰲それぞれの事情を申公豹と老子が語ってくれます。あくまで怠惰な老子、雷公鞭を近づけられて慌てて起床。やっぱり弟子の方が強いのか。「クロちゃん」って呼びかけがかわいいですね。

 なんかもう、ここまで元始天尊悪者モードだと何も言えない…というか、その気力もないというか…。私あなたの弟子じゃなくてよかったわ〜とか。うん。真実を知った師叔に殴り倒されても文句言えなくてよ。でもよかった、ちゃんと体は呂望くんのだったのね。ということは、邑姜ちゃんとはちゃんと親戚なのね。嬉しいよ〜。体がきえちゃったから、今はどうだかわからないけど。

 元は王奕のお二人、会話続行。「では武成王も天化も十二仙もわしが殺したというのか!?」と師叔…どうしてそうなるのかわからないぞ私は。思っても実行しなかったなら良いんだぞ! 司令官として命じたことがそもそもの誤りだったという考えもあるけれど、それはまた別の話でしょう。しかししっかり追い討ちをかけてくれる王天君。「王奕に戻ろうぜ」…やっぱりそう来たか。師叔が死ぬのは絶対にいやなので、生き延びてくれるなら私は無条件で融合に賛成します。万が一王天君メインの融合で隈あり唇ピアスありでもこの際死ぬよりましだ! こんな半端なところで死なれてたまりますかって。

 3人相手の対戦、燃燈さんは気合で一気でした。「茶番は終わりだ」って、一ページ使用で決めてます。これもねえさまのためね?






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