ガンダム酸素24話



 封神演義の感想文のフォーマットを久しぶりに引っ張り出しました。
 実は今回の流れは、20話頃にあちこちの感想文を見て歩いていたときに、ネタバレ対策されていなかったブログで見てしまっていました。ですので覚悟は出来ていた、…つもりだったのですが〜、やっぱり辛かったわ…。ちょっと先週より辛かったかもしれない。戦争なんだし、ミサイルやビームが相手を選んで生死を分けるわけじゃないとわかってはいるが、それでも戦争で人が死ぬのはいやだ。戦闘要員じゃない人の場合はもっと嫌だ。女性の場合はさらに嫌だ。しみじみ、何故私はこのアニメを毎週毎週こんなにしんどい思いをしながら見ているのかよくわかりませぬ。いや好きだし楽しんでるのもたしかだが! 今週は(今週「も」か)ちょっと色々と釈然としない!

 殺せばいいってもんじゃないでしょう。
 いや別に、話の展開に詰まって視聴者を煙に巻くためにキャラクターを殺しているとか、そういうことを言いたいわけではなくて。話の流れ的に、終盤で主人公側の団体と既存世界との決戦的な戦いがあるのはわかりますし、私は人型二足歩行するロボットが主戦力で戦争している世界にリアリティなどはじめからないと思ってるくちです(すみません言ってはならんことを)が、戦争の話なんだからその中で人が死ぬのも致し方ないこととわかっちゃおります…。ですがしかし。世界設定から個々人の戦いの動機に至るまでを置き去りに、あるいは曖昧にしたまま、人間の生死という一番インパクトのあるエピソードを前面に押し出して突っ走るのはやめていただきたい。ここ数話、誰が生きる誰が死ぬとそればかりが先行して、肝心の「世界」が置き去りの感がございます。確かに先週の兄貴も今週のクルー二人も秀逸な描き方だった。これが全50話の中の第24話なら文句はない! でも来週終わるんですよこのアニメ! 第2シーズンが始まる前提で作られているとしても、第1シーズンだけで完結可能な伏線があればけりをつけておくのが筋ってものではないかと思います。
 私は製作側のインタビューなどは読んでいません。したがって作品の持つ意図は、作品そのものから読み取らないといけません。これは国語の授業などと違って正解がないので、普段なら「これはこんなことを言いたい話なのかな」と自分の中で決着をつけることも、「何が言いたいか良くわからないけど、面白いからまあいっかー」と単純に落とすことも可能(おい)。ですが今回どちらもできませんー。私の読み取り能力が低いというのもあるんですが、こう、痒いところに手が届かん! という感覚が。
 以下列挙。
 主人公側の団体が相手にしているのが「世界」というものである以上、人の死で安易に(と敢えて申し上げます)終わることのできる話ではないはず。来週の最終回を見て、「ああ先週の私の不安は杞憂だった」と、第2シーズンを待つ気持ちになれることを期待します。「公平にみんな殺して大団円」(←某誌で某田中芳樹氏に捧げられた言葉)はかんべんしてくださいー。
 いやしかし、私のオタク歴は結構長いのですが(昭和からだから)、応援中のカップリングがいくつもまとめて壊れてしまった経験というのは初めてです(問題はそこかー)。キャラクターがまとめて死んでしまってショックを受けたことは何度かありますが(封神とかCLAMPさんとかね)、妄想の対象とはちょっと違っていたもので…。兄貴とフェルト嬢とかアレハレくんとクリス嬢とか炭酸君と大佐とか! 各方面に存在する「兄貴生存説」にすがりたい気分です。姫様が第1シーズン終了まで生き残りそうなのは逆に意外でした(ごめんなさいごめんなさい、だって前半のオープニングがあれだったし)。
 あれこれ言ってきましたが、とにかく単純に、好きな人たちが死んでしまったのが、もう来週から未来の話ができないのが、本当に悲しくて寂しいんですよう(号泣)今日は夕食の前に放送を見てしまったおかげで、ショックのあまり親の心づくしの夕食の味が全然わからずさらに悲しかった。何かもう冥福を祈るというより、冥土で幸福になってる暇があったら生き返っていらっしゃい! という気分だ…。どれだけご都合でもありえなくても良いから、「実は生きてたんだよ〜」とかやってくれんかなー。主人公の運命の彼(ってやな言い方だな)は生きてそうだから他の皆様ぜひぜひ。
 最後に。最終回に乙女座の彼と姫様が出なかったら暴れると思います。でもこの二人にもしものことがあったら第2シリーズ見られる自信がありません。監督さん脚本さんお願いしますー。




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