赤瀬川原平
新解さんの謎/文春文庫
 感想はこちら。



綾辻行人
セッション/集英社文庫
 推理作家綾辻氏の対談集。推理小説のファンの人向け。(00.06.22読了)



上野正彦
死体を語ろう
 監察医の上野氏と、各界の識者・著名人との対談集。漫画家・作家から宗教者まで、それぞれの立場から「死」、ひいては「生」について述べる。(99.11.26読了)



上野正彦・山村正夫
死体の証言/光文社
 監察医として著名な上野氏と、推理作家の山村氏の対談。両氏が過去に関わった事件の話が興味深い。



梅津和時
いつだっていいかげん/河出書房新社
 サックス奏者の作者が、ヨーロッパやロシアや東南アジアで、音楽を通じてであった数々の出来事を記したエッセイ集。いい加減といえばいい加減な、息をするような演奏の記録と、ひいては人々との交流が楽しい。



唐沢俊一
古本マニア雑学ノート/幻冬舎文庫
 正直、本一冊に何万円もかける人の気持ちはよくわからない。わからないが、この本を読むとなんだか楽しそうで参戦したくなる…。



国広哲弥
日本語誤用・慣用小辞典/講談社現代新書
 「おざなり」と「なおざり」の違いをのべよ。「バタ臭い」の元の意味は? 「役不足」と「力不足」は正しく使い分けましょう。…つまりはそういう本です。自分のものしらずを再確認してしまいました。(2001.07.28読了)



倉本聰
北の人名録/新潮社
 エッセイ。倉本氏は脚本家として著名です。代表作の「北の国から」の舞台となった富良野には御自身が長く住まわれており、この本はそこで出会った人々や自然との交流をつづったものです。
 いまだ大自然を残す土地で、時折きつねの姿なども散見されるそうですが、自然と人とがせめぎあいながら妥協と共存の道を模索している土地とも言えます。それでもそこに住む人たちは皆おおらかでたくましく、読みながら思わず笑ってしまう場面も多々あります。



澤地久枝
心だより/講談社文庫
 執筆に当たっての心構えなどを記したエッセイ集。
忘れられたものの暦/文春文庫
 澤地氏が著作活動の間に会った人々についてのエッセイ。事実は小説より奇なり。人生は都合よく長くはできていない様です。
別れの余韻/文春文庫
 著者の心に残る「別れ」、見送る立場の心に残る残照(まさに「余韻」)をつづったエッセイ集。一瞬だけ出会って去った人、長く係わりを持ちながらながらその死にあえなかった人など語る相手はさまざまだが、この著者の手がけるドキュメンタリーそのままに、どの人についても真摯で情愛のこもった言葉で「別れ」を語っている。読了して、既に遠くなった親しい人を思い出した。
時のほとりで/講談社文庫
 エッセイ集。澤地氏の出会った人々の思い出、心に残るエピソードなど。向田邦子さんのお話が印象的だった。



清水ちなみ
日本一の田舎はどこだ/
 タイトルにつられてふらふらと買ってしまった。読んで結論、日本はどこもかしこも田舎だ。



新潮社事件取材班
黒のトリビア/新潮文庫
 犯罪に関する雑学あれこれ。単純に一問一答順次記載型の構成にしていれば、ページが半分以下で済んだだろうに…。



谷山浩子
浩子の半熟コンピュータ/毎日コミュニケーションズ
 シンガーソングライターの谷山浩子さんが、自分のコンピューターライフについて語るエッセイ。雑誌「PC-fan」に連載されていたもの。



向田邦子
眠る盃/講談社
 感想はこちら。
向田邦子全対談/文春文庫
 向田さんの急逝後まとめられた対談集。豊富な知識と頭の回転の速さの賜物か、向田さんは会話美人でいらっしゃる。



柳田邦男
妻についた三つの大ウソ/新潮文庫
 エッセイ集。ジャーナリストとしてだけではなく、家庭や勤め人としての視点からも書かれており、どれもユーモアと少しの皮肉がぴっと利いている。



横溝正史
真説金田一耕助/角川文庫
 エッセイ集。戦前から探偵小説家であり、戦後はオカルト・ミステリブームの先駆ともなった著者の、気取らず飾らない文体がほのぼのとして楽しい。これだけは白い背表紙なので探すときは要注意。