ジョン・ラーベ
南京の真実/講談社文庫
 日本軍占領下の南京で、安全区の委員長をつとめたラーベの日記。ナチ党員だった人物だが、南京市民に対し、人間としてできる限りの助力を惜しまなかった様子が知れる。なんでも良いが日本人が情けない。



R.K.レスラー
FBI心理分析官I・II/ハヤカワ文庫
 俗に言う「プロファイル」の大家(たいか)である、もとFBI捜査官の遭遇した事件と犯人の記録。殺人事件が発生した際、一刻も早く犯人を捕えるため、その可能性のある人物像の絞込みを行うのがプロファイル。アメリカの著名な事件や、日本で発生した殺人事件の例などもあげ、犯人を追う怜悧な目線を余すところなく描き出している。(2002.10.28/2002.10.31)



J.ワイナー
フィンチの嘴 ガラパゴスで起きている種の変貌/ハヤカワ文庫
詳細はこちら。



渡部保夫
刑事裁判を見る眼/岩波現代文庫
詳細はこちら。(2002.12.21)



度会好一
魔女幻想/中公新書
 中世の魔女狩りがなぜ起こったか、教会の裁判記録などから検証を試みる。処刑された人に意外に男性が多い(「男の魔女」という記述が随所に見られる)ので驚いた。